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13 どこにつけましょう

シャツとズボンを身に着け、メイドさん達に叩き込まれた男装を終えると、私はさっそく刺繍糸をほどきにかかりました。早くしないと、入学式に間に合いません。

 刺繍糸は案外簡単にほどけました。武術の鍛錬と並行して学んでいた裁縫の技術が役立ったのかもしれません。


さて。私は刺繍糸と指輪を手に持ち、思案します。どうやって、指輪を身に着けるべきでしょう?とりあえず、刺繍糸に指輪を通して、首に結んでみます。うーん……。ブラブラして安定しません。でも早くしないと、入学式に間に合わなくなってしまいます。

 焦る私の目に映ったのは、私の膨らみにまきついたサラシでした。


ほどいて、手でいじってみると結構目が大きな作りになっています。これなら、針がなくても指輪を縫い付けることができそうです。

結んで通して、引っ張る、通して、引っ張る……を繰り返して、最後に糸の端を固く結んだ途端、サラシにちょこんとついた指輪からぽわわ……と白い光があふれてきました。


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