ボク~参~
改訂中
頭に入ってくる記憶、知識や思い出などから性格まで、全て入ってくる。 少し頭痛がする。
これが乗り移る感覚か、あまりしたいとは思わないな。
前を見るとクラスの半分以上の人が、ボクを見ていた。 そして思い出す。 こいつはさっき、おかしなことを言ったのだった。 流石にこの視線はきつく、直ぐに席へ向かった。 一瞬、席がどこか分からなかったが、こいつの記憶の中にあった席へ向かうと、そこにはこいつの席があった。
どうやら記憶は正しそうだ。
そして気付く、先ほどからこいつの考えが、入って来て無いことに。
何故だ?
ボクに乗り移られている間は、考える事ができないのか? でもそれでは、この能力をもらった意味がない。 それに、まったくと言っていいほど操っているという感覚がない。 もとからこんな感じなのか? ……これは、カミサマに聞くしかないか。 会えるかどうかは、分からないが。
そしてふと思い出す。 乗り移っている間の自分の体は、どうなっているのだろう? 自分の席の方を見る。 そこには
「なあ、今日の宿題どこまでだっけ?」
「36ページまでだ、昨日メール送っただろ」
友達と話す、ボクの姿があった。
何……で………?