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さまようて
ぴよぴよけきょけきょと鳴く鳥の声
さらさわ揺れおちる竹の葉に
ブンっと唸る虫の羽音
ちよちよと流れる細い流れ
ひたいをつたう汗が目に沁む
歩けるところまでと登った先は静寂
ぴゆと鳥の声
ギシりぎしりとトタンが鳴く
コンクリートで固められた階段に腰を下ろし
視線の先の不動明王を思う
静けさ
大樹の切り株
舞う蝶々は白と黒の羽影をおとす
神の岩碑
龍神奉納の文字に眼前を見れば緑の苔
かつてたたえられし水の名残
コンクリートの水底は石灰の白
けきょけきょと鳴くウグイスが綺麗に誘う
ホーホケキョ
良き彷徨い時間




