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曇り空から
線路の上を走る電車の窓から見える風景はとても明るく広がって見えた。
薄暗い白い雲の先がとても明るく。
北から南に向かう電車の中。トンネルを越えるたびに明るくなる空。
それは希望を持たせる蜃気楼のような甘い夢だろうか?
気圧で覚えた耳鳴りに幻想を抱く。
自分はこれから変わっていける。
世界は希望にひらけてる。
真実は見えない。
屋根に残る白雪。
向かう先は寒いのだろうか?
切り取れない温度の中、ボクはただ瞼を落とす。
絶望は置いてきた。
新しく始めるんだと心に枷をかけていく。
雨上がりの青が、
青が
広がっていく。




