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シャワータイム
しとしととガラス打つは雨の雫
じんわりと頭が痛い
古傷が思い出せとばかりに自己主張
湿度の海に沈みゆく
パタパタぱたたと傘を雫が打つ
軽やかな音に心ほころぶ
高みから落ちる雫に
広がる面がたわんで戻る
まるい雫がころころ転がり
フチを飾って落ちこぼれる
弾ける水滴
転がる水滴
雫の形に心ほころぶ
湿度の海に沈み
くらりくらりクラゲのように
風のいきおい
雨の重さによろめき歩く
雨ふれ雨ふれ
梅雨の日の
湿度の海は
命の海
濡れ濡れて緑萌ゆる
水滴の珠を飾り
緑の葉をゆるゆる揺らす
汚れを流すシャワータイムのように




