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アスファルト
固めたてのアスファルト
黒い沼みたい
自転車のスタンドがずっぷりめり込んでる
どこまでも黒く
コロコロと石みたいで
ぺろりと平坦
ゴムの靴底越しの感触は
そう
沈んでいきそうなやわらかさ
薄曇りの朝も
鈍い夕暮れ時も
馴染み深い足元のアスファルト
ゆっくり広がる妄想の沼
ずぶずぶ沈んでいる
自転車のスタンド
抉れた穴は埋まらない
真っ暗真っ黒新鮮アスファルト
灰色に色褪せる
アスファルトを突き破りもゆる緑
熱で固められる平坦な道
アスファルトの海は黒く黒く
ぶくぶくと音もなく沈む
色褪せて色褪せて
思い出も沈んでく
日にしろく晒されるアスファルト
スタンドが抉った穴が影を作ってる




