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007:安全策

 ありがたいことに、目を覚ました時には既に毒は抜けていたようで、吐き気や気怠さはほぼ残っていなかった。助かった。HPの減少こそ止まっていたが、寝ている間に毒が回ることはないだろうかと心配していたのだ。

 もう元気だし大丈夫だとは思うけど、一応ステータスでも確認しておくかな。


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個体名:なし Lv.4/20

種 族:魔物のタマゴ

HP  :19/19

MP  :8/8

攻 撃:11

守 備:25

魔 力:8

精 神:13

速 さ:8

ランク:G-


スキル:

【ステータス閲覧 Lv.3】【体当たり Lv.3】


呪文:


アビリティ:

【進化の可能性 Lv.-】【超成長 Lv.-】【食材の見分け Lv.2】


耐性:

【打撃耐性 Lv.3】【毒耐性 Lv.3】


称号:

【異世界人】【採集家】


---------------------------------------------------------------------------------


 お! HPもMPも、レベルアップで上昇した最大値の分まで回復しきってるみたいだぞ! 寝れば全回復だなんて、すごいな。いや、最大値が低いから全快できているだけかも?

 しかも、【毒耐性】のレベルが2つも上がってるじゃないか。寝てる間に上がったんだな。棚ぼた的なお得感があって、ちょっと嬉しい。もしかしたら、スキルのレベルが上がってくれたおかげで毒の状態から回復できたのかもしれない。だとしたら【毒耐性】様々だ。今まであまりスキルの力に助けられた実感が無かっただけに、ありがたみが大きい。


 ……それにしても、おなかすいたなあ。

 あれからどれくらい時間が経ったのだろう。周りを確認する。

 あれ? 眠った時はまだ明るかったはず。今は太陽が真上にあるから、真昼みたいだ。

 20時間くらい寝てた計算になるのか? 寝る子は育つとは言うが、寝過ぎじゃないかな……よく誰にもおそわれなかったものだ……


 度重なる自分の幸運に感謝しつつ、食事のためにドングリの木の生えている辺りに移動する。眠ってしまう前、僕はハエを食べた。記憶が確かならば、人生初である。

 そうすると、レベルアップできた。ハエのような小さい虫でも、倒せば、殺せば、経験値を手に入れられるということだろう。モンスター扱いなのかもしれない。きっとドングリの木の近くには虫くらい居るだろう、という適当な見立てで、僕は今後のレベル上げを計画した。


 つまるところは、することは昨日までと何ら変わらず、弱い生き物を探す、ということだ。経験値を積んで強くなり、命の危険を遠ざけなければ。

 とにもかくにも、まずは腹ごしらえだ。ドングリの木の下を歩き、実が落ちていないか探す。……昨日からドングリと呼んでいたけど、動物たちのように植物にもこちらの世界の正式名称があるんじゃないだろうか。

 植物も【ステータス閲覧】で見られるかなあ?


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種 族:ミニチュアレッサータランチュラ Lv:1/10

ランク:H-


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 ん? どういうことだ?

 あ、ドングリの実のすぐそばにちっちゃいクモがいるわ。【ステータス閲覧】では、植物は調べられないみたいだな。

 ミニチュアレッs...長いな。クモでいいや。このクモ、僕よりランク低いぞ! しかもLv.1だし、楽勝だろ! 踏み潰してやろう。ぷちっと。

 うんうん。難なく勝てるね。

 さて、当初の目的の食事だ。

 ドングリうまー。

 あれ、あそこにもクモ居るじゃん。ぷちっ。

 ドングリうまー。

 またクモだ。ぷちっ。

 ドングリうまー。


 そんなことを繰り返していると、


《スキル【踏みつけ】を獲得しました。》

《レベルが上がりました。》

《各種ステータスが上昇しました。》

《熟練度にボーナスがつきます。》

《スキル【踏みつけ】がLv.2に上昇しました。》


 レベルがあがった。

 新しい攻撃スキルらしき物も手に入ったぞ。心強い。おなかを満たしながらレベル上げできるなんて、素晴らしい。安全に強くなれるに超したことはないしね。ドングリはもう良いから、クモを潰して回ろう。僕のレベルも、スキルのレベルも上げられるだろうし、一石二鳥だね!




個体名:なし Lv.5/20

種 族:魔物のタマゴ

HP  :19/23

MP  :8/9

攻 撃:13

守 備:31

魔 力:9

精 神:14

速 さ:10

ランク:G-


スキル:

【ステータス閲覧 Lv.3】【体当たり Lv.3】【踏みつけ Lv.2】


呪文:


アビリティ:

【進化の可能性 Lv.-】【超成長 Lv.-】【食材の見分け Lv.2】


耐性:

【打撃耐性 Lv.3】【毒耐性 Lv.3】


称号:

【異世界人】【採集家】

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