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こんなこと あんなこと  作者: ももぷに
うちの母ときたら
3/11

病院でくつろぎモード

母が病院に入院し、大手術をしたときの話です。

うちの母は、大げさなんです。何事にも。

小さいことでも、大きく広げて、おおごとにしてしまうんです。


そんな母が入院することになり、またまた、大変でした。


「あぁ、あれがない」「これがない」

から始まり、ネグリジェから、温かい靴下から、ベッドに置くクッションまで買わせ、

いつのまにか、大荷物になってしまいました。


もともと、入院時の荷物からして、多かったのですが、

さらに追加して買っているうちに、とてつもない量になってしまっていました。


まるでひと世帯分、持ってきてしまったかのよう。


お見舞いには、なるべく行くようにしてましたが、

行くたびにテレビを見て、熱心にメモをとっています。


なんのメモかと思ったら、

テレビショッピングの買いたいものリストだそうで、

「絶対に買う」

と、言い張っています。


しかもそのテレビ、ほとんどのチャンネルが、テレビショッピングだそうで、

テレビショッピング大好きな母には、夢のようなテレビです。


手術が終わったばかりの頃は、さすがにぐったりして

一日中、夢の中にいましたので、

普段ほど悪たれ口を叩いては、いませんでした。



回復を少しずつしてきて、起きている時間が増えてきました。


しまいには、「これ便利なのよ」と言いながら

ポンポンあんまのボールの部分で、ベッドの明かりをつけたり消したりしているのです。


そして先生に、「私は死ぬんですか?」と、聞き、

「100%ありません」と、言われても不安な顔でいたりもしました。


それでも、退院の日は近づいていました。

母は、「まだ、回復していないから、出たくない」

と、ごねましたが、結局、出されてしまいました。


病院にいた期間は、一か月です。


それよりなにより大変だったのが、母の大荷物です。

持ってくるのも大変だったけど、帰りも大変でした。


着ないで終わってしまったネグリジェが、未だに母の実家のタンスに眠っています。

着ないなら買わせないで!!!













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