ちょっといい話
毎回、ふざけた話を書いているので、今回は、いい話を書こうと思います。私が、お母さんにしてもらって、感動した話です。
あれは、忘れもしない中3の冬。
そう、まさに、受験のシーズン真っ只中。
私は、まず合格しないであろう難しい高校を希望していて、
99%合格できないと、言われていました。
でも、どうしても、その学校に行きたかった。
そこで、受験勉強をがんばっていました。
塾にも通い、夏には勉強の合宿にまで参加したものです。
そして、試験が終わり、
発表の日が、やってきました。
その日、母は約束してくれました。
「合格したら、すき焼きだよ」
合否の発表は、テレビでやります。
私は、発表が映し出されるのを
じっと待っていました。
そして、私の受験した学校の発表が。
合格したのは、女子では「2名だけ」。
その中に私は…。
その後で、学校へ行き
先生からも、はっきりと合否をしらされ
家へと帰りました。
家に入ると、結果を知っている母が、
すき焼きを用意していました。
母は、「がんばったんだから、合否はいいの」
などと言いつつ、すき焼きを作っています。
「え? なんで? 落ちたのに…」
そう、奇跡は起きず、不合格。
でも、心の中に幸せを呼んでくれた
素敵な合格発表となりました。
あの時は、本当にありがとう。
うれしかったよ。