時々でてくるおかしなメニュー
私が、自宅にいたころ、母が料理を作ってくれていましたが、
時々、おかしなメニューが登場しました。
それは、ないでしょうと、思う料理が、
時々、登場する食卓でした。
まず、びっくりしたのが、
その日の夕飯は、そうめんだったのですが、
なんと、ご飯まで登場。
ご飯のおかずが、そうめん。
不思議でした。
それから、違うでしょう「しゃぶしゃぶ」。
鍋にお湯が沸かされ、
そこにお肉をいれて、
しゃぶしゃぶとしてから、
食べようとしたところ、
母から、クレームが!!
「違う。もっと、よく煮て食べないといけない」
そして、母は、
自分用の肉や野菜が入っている皿の中身を
ざざざーっと、鍋に投入。
ぐつぐつ、煮始めたのです。
いくらなんでも、
それは、違うでしょう。
しゃぶしゃぶじゃなく、ただの肉と野菜のお湯煮。
その感覚が、よくわからない…。
そして、子供のころ、
家の近所のお肉屋さんで、
毎日、味付きのホルモンを焼いていて、
試食販売をしていたのですが、
私は、そのお肉のファンで、
毎日のように通いつめていました。
その味付き肉を食べたいと母に頼んでいましたが、
なかなか買ってもらえずにいました。
ところが、ある日、母がその味付き肉を買ってくれたのです。
でも、食べてみると、味が違う。
なんでなんだろう。
お店と家の味付けが、違うのは仕方ないのかな
などと、考えていたのですが、
その後、ある事実が発覚しました。
母は、なんと、
買ってきたホルモンを一度洗い、
自分で味付けをしていたのでした。
そりゃあ、違うはずです。
最近は、母の手料理を食べる機会が減り、
あの頃の、なんだか変わった料理が懐かしいなと
しみじみと感じている今日この頃なのでした。