二人で一人
レイン(?) 「 誰? お前ら」
その一言だけで全員に恐怖と緊張が一瞬で走る。
心臓は、静かにでも同時に激しく鳴り、
腕は、寒さか恐怖で震えが止まらない。
光一 (レイン、か? まるで別人だぞ...)
光一が考えていたその一瞬の隙に、
レイン(?)は光一に向かって手をかざす。
その瞬間光一が氷の中に閉ざされる。
ナリ「光一さんッ!!」
心配するナリオスにも容赦なく氷の波が襲いかかる。
ナリオスは糸を木に巻き付け攻撃をギリギリ避ける。
アル「ナリオス! 生きてるか!」
レイン(?) ( 避けられた、只者じゃないな )
警戒を強めて魔力を固め始める。
レイン(?) 「 じゃあ、ここら一帯を消し飛ばすか 」
とんでもない魔法を使おうとしたその瞬間
氷が爆発する音と共にし光一が飛び出す。
光一「ちょっと待ったー!」
突然鳴る爆音と同時に飛び出してきた光一に驚き、
レイン(?)の手が止まる。
光一「あのさぁ、何で俺たちは戦ってるんだ?」
レイン(?)「そっちが先に襲ってきたからだろ」
光一「...は?」
二人の話が少し食い違う。
光一「え? 襲ってないけど...」
レイン(?) 「魔獣を飛ばしただろ」
光一「あぁ...それは、ごめん普通にミス」
少しの沈黙のあとレイン(?)は一言 「面倒くさ」 っと言って
目の色が瑠璃色から黄色へと変わる。
レイン「...あれ?」
レインも元に戻り全員とんでもない圧から解放された。
光一は凍ったままの魔獣を荷車に乗せて、
ギルドに戻ることにした。
凍った魔獣の説明が少し面倒だったが無事討伐報酬を貰う事が出来た。
報酬も貰いギルドから帰っていると、レインが話出した。
レイン「僕、二重人格なんですよ」
光一 (やっぱりか...)
レイン「何かあると別人格の"グラキエス"が助けてくれるんだけど、あいつは手加減とか出来ないから、いつも大変な事になっちゃって
今回もみんなを傷つけちゃって...」
沈んだ空気の中、珍しくアルが返した。
アル「別に大丈夫だぞ、あんま気を落とすな お前らしくない」
光一、ナリ (( アルがフォローしてる!! ))
レイン「そうですね! ありがとうございます!」
いつものレインに戻り一安心していると突然、
レイン「僕もチョコバナナに入りたいです」
っと言った。
衝撃の一言に全員の動きが止まる。
光一「ん? 今何て?」
レイン「僕もチョコバナナに入りたいです!」
光一 ( 聞き間違いじゃなかった... )
ただレインが冗談を言っている感じは無かった。
レインの目はとても真っ直ぐだった。
ナリ「でも孤児院とかありますし、難しいんじゃ...」
レイン「じゃあ僕を貰ってよ!」
再度衝撃の発言が出てくる。
光一「どうしてそこまで冒険者になりたいの?」
レイン「自分で自分の身を守れる様になりたいから」
子供っぽい理由かと思ったら案外カッコイイ理由で
光一は少し感心した。
そんな事を思っているとアルが言った。
アル「って言うか勝手に孤児院を抜け出したらお前ヤバイんじゃないか?」
レイン「 あっ... 」
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職員「何で勝手に出たりなんかしたの!」
レイン「ごめんなさい...」
職員「何かあったらどうするの!」
レイン「ごめんなさい...」
孤児院に戻った後、レインはめちゃくちゃ怒られた。
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光一達は宿に戻り真面目にレインについて話し合った
光一「どうする...」
アル「レインが良いなら別に良いんじゃん」
ノア「私も賛成」
ナリ「でも冒険者って結構危ないですよ」
アル「その時は私達が守れば良いだろ」
"珍しく"アルが良い事を言い全員がその意見に賛同した。
次の日、光一達は孤児院に向かいレインに会いに行った。
光一「よっ、レイン」
レイン「光一さん!」
レインが急いで光一の元へ走って来る。
光一は屈みレインと目線を合わせ問いかける。
光一「レイン、冒険者はめっちゃ危険でワンチャン死ぬかも知れない」
光一「それでも冒険者をやるか?」
光一の問いかけに少し戸惑うも
レインは、真っ直ぐとした目線で答えた。
レイン「僕は、生半可な気持ちで冒険者になりたい訳じゃないです」
その真っ直ぐとした目は黄色、いや...『黄金色』に輝いて見えた。
光一「よしっ 分かった」
そう言うと光一は立ち上がり、
レインに手を伸ばす。
光一「レイン、うちのパーティに入ってくれないか?」
光一は少し照れくさそうにレインをパーティに勧誘する。
レインは迷うことなく、
レイン「はい!」
っとハッキリとしたその声でレインはパーティへの勧誘を受けた。
光一「...じゃっ後はナリオス、よろしく」
ナリ「え?」
面倒くさい書類を全てナリオスの押し付けて、光一達は子供達とめちゃくちゃ遊んだ。
【レインが仲間になった】
グラキウス・マルタプル
年齢 9歳
誕生日 2月1日
身長 134cm
体重 30kg
趣味 魔法の研究
特技 氷魔法
好きな食べ物
特に無し
オマケ
煽り耐性が全く無いため少し煽られるだけで
とんでもない魔法を使おうとするので、
それを毎回レインが止めてる。




