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思い出巡礼
秋の連休。30年振りに訪れたサラダのレストラン、相変わらずの賑わい。1時間半の待ち時間をも払拭する位の美味しさ、
店の内装は一新したようだか、食べ進めるうちに、ふと、20代の自分に出会えたような気がした。
30年後に、まさか息子と訪れることになるとは知らない自分に。
翌日は、数年ぶりの墓参り。10年越しに初めてリリーと連れ立っての墓参り。
事前に名前が書かれ用意された、お塔婆に、心が痛んだ。毎回、用意されては、使われずに処分されていたであろう、お塔婆。複雑だった。
これも全て終活か。
言っておくが、未だ、余命宣告はされてはいない。
だが、ふと自分のお墓について考えてみた。
このお寺には、樹木葬があるそうだ。次回訪れた際に相談してみようか。
リリーは既に、自身のお墓を購入しているという。