LETTERS
シーラとクリフ(クリストフ)の手紙のやり取りです。
●シーラ→クリストフ
くりふさま
ありがとう
◆クリストフ→シーラ
シーラ殿
手紙感謝する。
手の訓練が進んでいるようで何よりだ。
瘴気焼けはすぐに治るものではないので変化が乏しくとも根気よく治療を続けて欲しい。
また瘴気が周囲にあると疼くことがある。
これは浄化士としては役に立つ力ではあるが、強い瘴気の塊に体の内部に残った精神が引っ張られることもある。
瘴気の気配を感じたら自分一人で近づかないように、十分気を付けてほしい。
クリフ
●シーラ→クリストフ
くりふさま
あどばいすありがとう。じょうかもがんばるます。しーら
◆クリストフ→シーラ
シーラ殿
文字が多く書けるようになっていて嬉しく思う。
浄化の力は教会では最も必要とされている。だがその一方で瘴気への極端な忌避がある。
シーラ殿が教会に来ることは止められないが、教会の中で苦労しないかは心配だ。
もし何か嫌味や嫌がらせを受けても負の感情をためこまないように。
瘴気が広がるわけではないが、そう捉える人もいる。怒ったりすると逆効果がある。
精霊の力を信じ、良い関係を築くことが大切だ。
クリフ
●シーラ→クリストフ
クリフさま
きょうかい、大変そうです。
クリフさまも辛いおもいしたのにすごい。
シーラも、負けないでがんばります。シーラ
◆クリストフ→シーラ
シーラ殿
小さな文字が書けるようになったということは、手の訓練が進んでいるということだろうか。
手は生活で最も使うから不便も多いと思うが、シーラ殿はくじけずに訓練をしているようだ。
私は剣を鍛えることで嫌なことも忘れられた。シーラ殿にもそういうものがあればいいと思う。
心具は心の鏡。心具を信頼して力を振るえば、精霊との結びつきを強くする。
迷った時や辛い時には心具を持った時の気持ちを思い出せば良い。
シーラ殿であればできるはずだ。
クリフ
●シーラ→クリストフ
クリフさま
お手紙ありがとうございます。文字、がんばって上手くなります。
心具を信らい。覚えておきます。シーラ、心具が大好きだからかんたん。
せいれいがかわいいです。せいれいも大好きです。
シーラ
◆クリストフ→シーラ
シーラ殿
文字が一気に上達していて、一年半ほどでだいぶ回復が進んでいるようで安心した。
そういえば、精霊と良い関係を築けているだろうか。瘴気堕ちしかけた精霊は心を開かないこともあるという。
私が見た限りでは大丈夫なようだったが、引き続き些細な変化もちゃんと気づくようにしてほしい。
最近瘴気が発生する範囲が広がっている。シーラ殿が浄化士として教会で働くようになったら活躍を期待している。
クリフ
●シーラ→クリストフ
クリフ様
ちかごろ精霊の思っていることがなんとなく分かるようになりました。
ヒーラーとしての力も増したように感じます。
あと三か月ほどしたら教会に行きます。お会いするのを楽しみにしています。
シーラ
◆クリストフ→シーラ
シーラ殿
精霊との関係が強まったことで回復が早まったのだろうか。それであれば良いと思う。
教会に来ても会えないと思う。第一級騎士であるため、聖女様に同行していることが多い。
不在のことも多く、新しい浄化士とは接点があまりない。
引き続き手紙をいただければ返すようにしよう。立派な浄化士になることを願っている。
クリフ
第二章投稿開始は4月26日からとなります。しばらくお待ちくださいませ。