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銀色の螺旋  作者: かっぱ巻き定食
4/7

episode4

目を覚ますと家の中にいた。


「だ、大丈夫か?」


ぼんやりとした視界の中、耳元でささやきかけるのに気づく


「おい、返事しろ?大丈夫か?」


ようやく世界に色が戻ってきた、耳元で囁いてるのはあの猫耳だと気づく


「あれ?俺はどうしてたんだ」


目を覚ました俺を見て安堵した表情を見せたかと思えば猫耳は怒った表情で口を開く


「お、お前が悪いんだからね」


俺の心はえ?俺何かしたのかと疑問しかないのだ


「いきなり女の子の耳やしっぽ触ろうとするのは失礼にゃ、そういうのは親しくなってからと…」


猫耳は照れた顔つきでこう呟く


「にゃ???」


俺は猫耳の猫らしい語尾に心を弾ませていた


猫耳は動揺して顔を赤らめてる


「やっぱり語尾ににゃがつくと猫っぽくていいよな!猫耳はは言葉遣い荒いしこの方がよりかわいく見える!」


猫耳はさらに真っ赤になり下を俯き耳をピクピク震わせてる


その時だった、猫耳は俺に向かって拳を振り上げたのだ


クリーンヒットだ、顔面に重い一撃…


俺は再びベットに倒れ込んだ


いま、分かった。今ここにいる理由もあの森で何故猫耳が怒ったのかも


「おれは気絶でもしてたのか?猫耳に殴られて?」


猫耳は申し訳なそうな顔で怒ったように言う


「わ、悪かった。でも、お前が1番悪いぞ」


猫耳は感情豊かなやつだ。表情でこころの声が分かりやすい。


ドンドンドンドンドン


扉を叩く音が聞こえてくる。


「ちょっと出てくるわ、性加害者はここに居て」


猫耳は小走りで玄関先に向う


どうやら男の人?と話してるのが聞こえる

ここから少し離れてるからか何を話してるかまでは分からない。


猫耳が焦った顔でこちらに駆け寄ってきた


「王国からの巡回だわ、お前とりあえず身を隠せそうなところにいて」


俺はまた何も分からないまま木箱の中に詰め込まれる。


「俺がいるの王国にバレたらまずいのか?この世界には王国があるのか?王国の人も猫耳なのか?」


猫耳はさっきよりも焦った顔をしている


「うるさいにゃ!とにかく隠れて話は後!」


ドン!


木箱の蓋が閉められた


どうやら王国は抜き打ちで巡回をしてるみたい。圧制政治かよ、怖いな


辛うじて木箱の隙間から向こう側が微かに見える。


人影が家に入ってくる。


1人、2人、3人、4人…

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