表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
第8章 フェニックス領編
96/216

ユーリオン、風邪をひく2


 side:アメリア


 朝食を頂き、ユーリオンの部屋に戻ると、ユーリオンは静かに寝ている。


 まだまだ冷える早朝に、海なんかに行ったせいか風邪をひいてしまった。

 冷たい風で、身体を冷やし過ぎてしまったのかしら?


 心配だけど、温かくしてゆっくりと休めばきっと良くなるわね。

 あの子は常に何かしているから、病気は困るけど、身体を休める良い機会かしら。


 清潔な布と、氷水の入ったたらいを持ったアコが戻ってくる。

 寝ているユーリオンを起こさないよう、小声で話す。


「お嬢様、私が責任を持って看病いたしますので、お部屋にお戻りください。

 風邪がお嬢様に移る可能性がありますし、そうなればユーリオン様も悲しみますよ」

「アコの言う事は正しいけど、それでも私が看病したいの」

「……お嬢様……わかりました」

「ありがとう」

「私にとって、お嬢様はいつまでもお嬢様ですが、母親らしい顔つきになりましたね」

「自分では分からないけど、そうなら嬉しいわ」

「お嬢様まで風邪をひかないよう、羽織るものと温かいお茶を持ってきます」

「お願い」


 アコが音を立てないよう静かに部屋を出て行く。

 そういえば、ニクスとハクアの姿が見当たらない。

 残っているのは、縫いぐるみ姿のジャックだけだ。


「ニクスとハクアは?」


 ジャックが窓の外を示す。

 ニクスは良く外に出るけど、ハクアがユーリオン無しで外に出るのは珍しい。 

 誰かに襲われていないと良いのだけれど。


「大丈夫かしら?」 


 ジャックが紙に何か書き始める。

 絵で何か伝えようとしているのかと思ったら、それは文字だった。

 夜に文字を勉強しているという話は聞いていたけど、まさか書けるだなんて。


 まだ慣れてはいないのか、奇麗な字では無かったけれども、読める字だった。

 

【ニクス ハクア たべもの とる いった】


 お腹が空いて?

 それならユーリオンでなくても、私たちの誰かに伝えればいい。

 あ、もしかして、ユーリオンの為に?


「ユーリオンの為に?」


 ジャックがうなずく。

 ハクアもニクスが一緒なら大丈夫かしら。


 氷水で冷やした布をユーリオンのおでこに乗せる。

 みんなから愛される自慢の息子の看病をするのであった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ