表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
第8章 フェニックス領編
95/216

ユーリオン、風邪をひく


 

 ユーリオンとニクスが領主邸に戻ったのは7時を過ぎた頃だった。

 海水に濡れた服を乾かしただけなので、髪や肌がべたつく。

 ユーリオンは身体を奇麗にし、お風呂で温まる。


「はぁぁ~、魔法が使えて良かったぁぁ」 


 こんな時間に当然だが湯は張っていなかった。

 なので、自分で温めた水を用意し、丁度良い湯加減にした。

 ユーリオンの冷えた身体が温まっていく。


 しばらく浸かっていると、頭がボーっとしてくる。

 長湯しすぎたかと、湯から上がり身体を拭いて着替える。


 戻ってきた報告の為、アメリアの部屋に向かうと、開ける前に扉が開く。

 ちょうどアメリアが部屋から出ようとしていたようだ。


「ただいま、かえりました」

「……あなた、顔が赤いわよ?」


 アメリアは屈み、ユーリオンのおでこに手の平を優しくあてる。


「熱い、熱があるわね」

「これくらい、大丈夫ですよ」

「駄目よ、ベッドで休みなさい」 


 アメリアはユーリオンの手を引き、ユーリオンの部屋のベッドへ連れて行く。

 ユーリオンは先ほど着替えたばかりだが、パジャマに着替えさせられ、ベッドに寝かされる。

 

「食欲はある?」

「……あんまり」

「少しは食べないと……消化に良い物を用意させるわ」


 はたしてユーリオンの食欲が無いのは、風邪のせいなのか、食べてきたからなのか。

 アメリアが使用人を呼ぶ為のベルを鳴らすと、すぐにアコが来る。


「ユーリオンが風邪をひいたみたいなの」

「おいたわしい……では着替えを」

「それは済ませたわ」

「そうですか……そうですか」

「消化に良い食事をお願い」

「かしこまりました」


 食事の用意をする為、アコが部屋を出て行こうとすると、ユーリオンが呼び止める。


「アコ、これお土産だから、みんなで食べて」

「ありがとうございます」 


 それなりの量を買ってきたので、アコ1人では運べない。

 アメリアがもう一度ベルを鳴らすと、今度はアイリスとピエリスが来る。

 

 事情を聞いた2人は心配そうな顔を見せるが、部屋にぞろぞろいても落ち着かないだろうと、

 感謝の言葉を伝え、お土産を持って3人で部屋から出て行く。


「……食べてきたの?」 

「ごめんなさい」


 アメリアの問いに、ユーリオンは素直に謝る。

 怒ってはいないようだが、少し呆れている。


「今日はゆっくり寝ているのよ」 

「でも、やりたい事が」

「…………」

「わかりました」


 アメリアの無言のプレッシャーに負けたユーリオンは、大人しく休む事にした。

 ユーリオンの分の食事は不要と伝える為、アメリアも部屋を出て行く。


「主様、大丈夫? 痛い? 苦しい?」

「少し熱っぽいだけだから、大丈夫だよ」


 心配で枕元に寄ってきたハクアを撫でて落ち着かせる。

 

「ハクアになにかできる?」

「ハクア駄目よ、それじゃユーリオンが休めないでしょ!」

「ううぅぅぅ」

「双方落ち着いてください」


 大好きなユーリオンの為に何かしたいハクアにニクスが言い聞かせる。

 ジャックはユーリオンが休めるよう、ニクスとハクアを落ち着かせる。


「それじゃ、少し眠るね」 


 目を瞑ったユーリオンから、ハクア達は邪魔しないように離れた。

 寝不足か疲労か、ユーリオンはすぐに眠った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] …アメリア母ちゃんが事情を知ったら、ヴィルトの奴…半殺しにされんじゃねぇ?…ガタガタガタ…アメ母ちゃん、怒ったらすんごいぞ~…ガタガタガタガタ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ