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【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
第8章 フェニックス領編
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フェニックス領への道中3



 一晩経って朝食も食べ終え、後片付けをしていると、村長が尋ねてきた。

 外に出ると、想像していたよりも多くの大豆が用意されていた。

 村の共通資産だけでなく、少しでも多くと、村人全員からも集めてくれたそうだ。


 料金を支払うと、安心した顔を見せ、その後慌てて表情を取り繕う。

 やはり実際にお金を受け取るまでは、不安だったのだろう。

 これまでの事を考えれば仕方ない事なので、無礼だとは思わない。

 

 そんな事よりも、大豆の方が大事だ。

 これだけあれば、色々と作れそうでワクワクする。

 

 母様達にもまだ、大豆を何に使うのか、何ができるのか教えていない。

 結果だけを先に伝えて期待させると、駄目だった時にガッカリさせてしまう。

 製法と材料が揃っていても、再現できるかは、やってみないと分からないしね。


 昨日の賊達は、先に出発させている。

 2、3日は働かせるつもりだったが、僕達がいなくなった後、村人は不安になると思ったからだ。

 

 今後も大豆は育てるようにお願いし、僕達は街に向かって出発した。



 side:????


 1人のオークが船に乗り、海を渡って魔大陸からこちらの大陸へと来ていた。

 オークは群れで行動するので、1人で、それも別の大陸に来るのは珍しい。

 魔族であるそのオークは、乗せてくれた船長に礼を言い、船から降りる。


「やっぱり行くのか? お前は力もあるし、船酔いもしない。このまま俺達と」

「悪いな、目的があるんだ」

「……ふぅ、残念だ。この町は俺ら魔族とも交易している。

 船乗りは気性は荒くても、気の良い奴が多い。しばらく拠点にすると良い」

「あぁ、色々と世話になった」

「おう」


 オークは振り返らず、片手を上げる事を最後の挨拶とし、船から離れていく。

 

「船乗り…か……それも悪くは無かったかもな……」


 あの船長には本当に世話になった。

 見た目は極悪人で海賊のようだが、その見た目とは裏腹に面倒見が良く、とても慕われていた。

 困らないようにと、こちら側のお金も稼がせてくれた。


 俺は自分が自分勝手なクズだと自覚しているが、あの船長には素直に感謝できる。

 もしかしたら、こっちに来て直ぐにあの船長に出会えていたら、違った道もあったのかもしれない。 


 この世界にも良い奴がいる事は分かっているが、俺はこの世界が嫌いだ。

 俺をオークなんかに転生させやがった、あの黒い光も絶対に許さない。 


 この町では魔族だからと嫌悪される事は無く、力があるので仕事には困らない。

 転生者は、船長の言う通り、しばらくこの町に滞在する事にした。

 


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[良い点] 新キャラ!謎のオーク!元日本人!? [気になる点] 謎のオーク登場か…主人公とは、どんな風に道を交えて合流するのやら…良い人みたいだし…救ってやってほしいです… もちろんオーク殿を苦しめ…
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