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【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
第7章 フォレスティア森聖国編
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フォレスティア森聖国16


 side:ユーリオン


 試作品を作る事8回目で、ようやく納得のいくミキサーが完成した。

 失敗しても、錬金術で形などは調整できるので、材料も無駄にならない。

 

 実は6号機の時点で、目的を達成できるミキサーにはなっていた。

 だけど、汚れる上部分と魔石を使っている下部分を分けるギミックの事を忘れていた。

 これでは、洗う時に大変なので、結局8号機まで作る事になった。


 まだまだ改良できる点はあるが、今はこれで十分だ。

 氷も砕けるし、スムージーやジュースなどが作れる。

 

 ちょうど昼時だったので、早速披露したら、皆興味津々だし、喜んでくれた。

 普段、調理しないピエリスも、手軽にオリジナルブレンドが作れると知って、使いたがった。


 欲しがられたので、お婆様に1台、伯父様に1台贈る事を約束した。

 最初の1台を作るのが難しいだけで、2台目からは難しくも無い。

 使う時と、特に洗う時には注意する事を伝えておく。

 

 ミキサーができたので、以前入手したハバネロでソースを作った。

 レシピは知っていたので作れたが、僕自身辛い物は得意では無く、味見ができていない。


 どうしようか悩んでいると、ニクスが味見役を買って出てくれた。

 辛い物は好きで得意だと言うので、焼いた肉に少しかけて渡す。


「~~~辛っっっ!!!~~~」


 辛い物を食べた時、『口から火が出る』と言うが、本当に火を吹いている。


「大丈夫!?」

「……これ、良いわね!! 全身が燃えるようだわ」


 フェニックスだし、全身燃やす事が可能なニクスが言うと、言い得て妙だ。

 ニクスは、ハバネロソースが気に入ったようだ。


 ちなみに辛い物を食べた時、水を飲むよりホットコーヒーを飲むと、辛さが和らぐ。

 

「主様、ハクアも食べたいです」


 ニクスを見て、ハクアも興味を持ってしまったが、大丈夫だろうか? 

 ニクスのよりも、更にソースの量を減らして食べさせる。


「~~~~~!?!!?!~~~~~~~」


 やっぱり、ニクスとは違い駄目だったようだ。

 ……このソースはしばらくニクス専用だな。

 ニクスは気に入ったようだし、洗うのが大変なので、今のうちに作ってストックしておこう。

 

 次は何を作ろうか考えていたら、アコが来た。

 お爺様が呼んでいるらしいので、お爺様の元へ案内してもらう。

 

 今度は、お爺様に連れられて移動する。

 用件はお礼の件だった。

 第2宝物庫に向かっているようで、好きな物を選ばせてくれるらしい。


 到着すると、お爺様は扉に手をかざし目を閉じる。

 そのまま1分ほど経過すると、扉が自動的に開かれた。

 

 宝物庫だし、何か特別な開け方があるのだろう。

 中に入ると明かりがつき、扉が自動で閉まる。


「この中にある物なら、何を選んでも良い」 

「わかりました」


 魔法剣や自動修復機能の付いた盾、耐性を得る事が可能な指輪などの武具。

 毒の有無を判定する魔道具から貴重な魔導書まで色々ある。

 見ているだけでも中々面白い。


 中でも興味を惹かれたのは、髪と瞳の色を変えられるチョーカーの魔道具だ。

 顔や体型までは変えられないので、変装用としてはイマイチだ。

 色も1色、青色にしか変えられないが、これは使える。


 効果時間も魔力がある限りは続くし、消費量も多くは無い。

 これがあれば、エレナの行動範囲も広がるだろう。


「お爺様、これにします」

「他にも2つ3つ選んでいいぞ」

「そんなにですか?」

「ああ」


 武器や防具は不要だったので、光魔法と闇魔法の魔導書を頂く事にした。

 

「それらで良いのか?」

「はい、これでお願いします」

「わかった」


 入ってきた時と同様の方法で扉を開く。

 僕が先に出ると、お爺様が扉を閉じる。

 お礼を言ってからその場を離れ、エレナを捜す。


 エレナはアイリスと一緒に、庭で槍の稽古をしていた。

 僕に気づくと、手を止める。

 

「エレナ、これプレゼント」

「ぷ、プレゼントですか?……え?」


 いきなりのプレゼントだったので、困惑させてしまったようだ。

 

「……ユーリオン様、女の子に首輪って……」


 アイリス、首輪って言わないで、チョーカーって言って……。


「わ、私は首輪でも、ユーリオン様がくれるなら喜んでつけます!」


 エレナ、首輪じゃないよ? チョーカーだよ? 本当だよ?


 ひと悶着あったが、使い方の説明をし、早速試してもらう。

 正常に動作し、エレナの髪と片方の瞳が青に変わる。


「どうですか? 自分じゃ分からないのですが」

「髪も瞳も青くなってるわよ」

「これがあれば、ヒューマンの国でも自由に動けるね」

「私、今後はずっとこれを使いますね。ありがとうございますユーリオン様♪」

「駄目だよエレナ。ずっと使われたら、奇麗な髪も瞳も見られなくなっちゃう」

「……ユーリオン様……はい……はい」


 エレナがチョーカーに魔力を供給するのを止めると、元の姿に戻る。

 やっぱりエレナは、元の姿の方が良い。


 不要なトラブルを避ける為に渡したのであって、ずっと使っていて欲しい訳では無い。

 見た目はシンプルなので、普段から付けていても良いし、必要に応じて使えば良い。


「私はアメリア様に、ユーリオン様がエレナに首輪を着けたと報告してきます。それでは」 


 アイリスが走り去っていくので、僕は全力で追いかける事になるのであった。


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