2度目の炎のダンジョン5
起こす時間となったので、テントで寝ているピエリスを起こす。
パンにスープと、簡単な食事を済ませる。
土壁や浴槽、テントを片づけると、19階層へ向けて出発する。
20階層のフロアボスが近いので、19階層では極力戦闘は行わず、進行した。
いつも通り扉の前で休憩を取ってから、20階層のフロアボスに挑む。
中には、身長が2mはありそうな赤い鎧が1体待ち構えていた。
一瞬人かと思うが、そんなはずはない。
鑑定してみると、赤い鎧は当然フロアボスだった。
【名:フレイムナイト】【レベル:20】
【魔法適正】『光/0』『闇/0』『火/30』『水/0』『土/0』『風/0』『無/25』
【称号】『フロアボス(炎のダンジョン20階層)』
【スキル】『火術Lv5』『剣術Lv.5』『盾術Lv.5』『硬化Lv.3』『身体強化Lv3』
『火耐性Lv3』『異常耐性(毒、麻痺、魅了)Lv3』
10階層のヒートゴーレムは、大きさを活かし、パワフルな戦いをした。
20階層のフレイムナイトは、騎士に見えるし、対照的に技術的な戦いをするのかな。
フレイムナイトは目に火が灯ると、剣を抜き、盾を構え、戦闘態勢に入る。
こちらも簡単に作戦を決めると、戦闘に入る。
ピエリスが両手に剣を持つと、速さを活かし仕掛ける。
フレイムナイトの技量は予想通り高く、盾で受け流し、反撃もしてくる。
ピエリスの方が手数は多い為、攻撃は当たるのだが、鎧が硬く、決定打にはならない。
作戦通り、ピエリスが戦いながら位置を調整し、フレイムナイトを挟む形にする。
肩にハクアを乗せたエレナが突撃し、ピエリスが一旦距離を置く。
エレナの槍は盾で受け流されるが、予定通りだ。
ハクアがフレイムナイトの足に糸を絡ませ、動きを鈍くする。
その隙に僕とピエリスが、2方向から水魔法を放つ。
片方は盾で防がれるだろうが、もう片方は直撃するはずだ。
ピエリスの方は盾で防ぎ、こちらには炎を纏わせた剣を投げてきた。
火魔法を放ってきたらニクスが防ぎ、攻撃を続ける予定だったが、これは予想していなかった。
僕は攻撃を中断し、剣を回避する。
僕が回避に転じたのを確認すると、盾で防ぎながらピエリスに突撃する。
攻撃を中断しても、途中まで放っていた水魔法が消える訳では無い。
なので、ダメージは与えられたが、あの状況で最小限に抑えられてしまった。
ピエリスはシールドバッシュを避けるが、フレイムナイトの狙いは当てる事では無かった。
避ける事に意識を割いた隙に、ピエリスの剣を片方奪い、その剣で斬りつける。
ピエリスは剣で防ぐが、そのまま力任せに吹っ飛ばされる。
「ピエリス!? エレナ、ピエリスのサ援護へ」
「わかりました!」
エレナをピエリスの元へ向かわせると、僕はフレイムナイトに突撃する。
ソウルイーターで斬りつけるが、盾で受け流されてしまう。
普通に防がれたならば、性能の差で盾ごと切り裂けるが、それも理解しているのだろう。
レベルやスキルで勝っていても、技量の差では負けている。
このまま純粋に戦って、その技術を学ばせて頂きたいが、授業料が命になっては笑えない。
ここからは、何でもありでやらせてもらう。
地面から石槍を生やすが、硬化のスキルで防がれ、貫く事はできなかった。
だが、動きを止められたのならば、それで十分だ。
その間にフレイムナイトの立っている地面を泥に変える。
フレイムナイトは全身鎧で重い為、どんどん沈んでいく。
フレイムナイトが剣と盾を投げつけてくるが、当たらないし、当てる気もないのだろう。
自身に炎を纏い、その熱で泥を固め、這い上がろうとするが、そんな時間は与えない。
沈んでいない上半身をソウルイーターで真っ二つにする。
鎧の下半身が泥の中に沈んでいく。
倒した事を確認すると、魔石を回収し、ピエリスの元へ向かう。
「ピエリス、大丈夫?」
「ええ、斬撃は防いだのですが、吹っ飛ばされた衝撃が。ポーション飲んで少し休めば大丈夫ですよ」
宝箱の中には『熱耐性(小)の腕輪』が入っていた。
小でも、有るのと無いのとでは、全然違うだろう。
腕輪は水魔法の使えないエレナに装備させた。




