表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
第6章 2度目の炎のダンジョン
55/216

2度目の炎のダンジョン3



 順番に3人でお風呂に入った後、食事を済ませ、3時間交代で休む。

 3人いるので、1人が見張りで起きている間、2人が眠れる。

 

 僕は見張りをせず、寝てて良いと言われたが、何事も経験だと思う。


 熱耐性のスキルが無いピエリスとエレナ、それにハクアが眠れるか心配だ。

 テントを結界のスキルで覆い、内部に氷を配置する事で温度を下げる。

 結界のスキルレベルが上がった際、内部の温度調節もできるようになれば良いな。

 

 見張りの順番は、僕→ピエリス→エレナの順で行う。

 これは、一番疲れているエレナを休ませる目的がある。


 合計で6時間眠るとしても、3時間を2回よりは、6時間を1回の方が疲れが取れる。

 みんなテントで眠っているが、ニクスは僕に付き合ってくれる。


「ニクスも休んでいいんだよ」

「あら、話し相手がいた方が眠気覚ましになるでしょ」

「ありがとう」

「お礼なら、お酒が良いわ」

「今は駄目。帰ってからね」


 みんなを起こさないように、声のボリュームに気をつけながら、おしゃべりを楽しむ。

 前回の時はニクスと2人きりだったので、1人ずつしか休めなかった。

 身体を休めても、危機的状況だったので、心は休まらなかった。


 だけど今回は違う。

 完全な安全地帯という事は無いが、それでもキャンプ気分で楽しむ余裕がある。

 『不便を楽しむのも、贅沢』なんて言葉もある。

 

 童心に帰ったような気分だ。

 まあ、見た目は完全に子供なんだが。


 こんな時、コーヒーがあれば、よりキャンプっぽくて雰囲気に合うのだが、残念ながら無い。

 売っているのも、飲んでる人も見た事が無いので、存在しないのだろうか。


 僕は選ぶなら紅茶派だが、コーヒーも好きだ。

 5年も飲んでいないと、恋しくもなる。


「コーヒー飲みたいなぁ」

「なにそれ?」

「簡単に説明すると、黒くて苦い飲み物かな?」

「……なんで、そんなものを飲むの?」

「うーん、飲んだ事が無い者に、言葉で魅力を伝えるのは難しいなぁ」


 どう言えば、美味しそうに伝わるのか難しい。

 ミルクや砂糖を入れれば、大多数の人に受け入れられるし、そちらを薦めるべきか。

 でも、コーヒーを知らないのに、飲み方を伝えても意味ないか。


「それは元の世界の飲み物なんでしょ?」

「うん、そうだよ」

「なら、ヤマトになら、あるんじゃない?」


 『ヤマト』とは、魔族が住む、魔大陸にある国の一つだ。

 魔大陸は6つの国に別れており、6人の魔王が、それぞれのやり方で支配している。

 

 魔族や魔王と言っても、別に世界の支配を狙ったりはしていない。

 現在、魔族と争いがあるのも、カイザル帝国くらいのはずだ。


 詳しい事までは分からないが、昔はヤマトという国は、魔大陸に存在しなかった。

 何がどうしてそうなったのか、かつての勇者が魔王に婿入りし、ヤマトという国に変わった。

 

 国の名前から分かる通り、日本の影響を大きく受けている国だ。

 噂を聞き、故郷を懐かしむ異世界人が集まる事で、色々な物を再現出来ているらしい。

 

 転生する時、創造神様が言っていた国とは、ヤマトの事だろう。


 グランファーレル王国は、魔大陸と隣接していないので、関わりが薄い。

 隣接しているのは、カイザル帝国とルナマリア神聖国だ。 

 ルナマリア神聖国に行った時に、輸入品があれば良いな。


「そうだね、いずれ行きたいね」 

「もう少しレベルが上がれば、身体を大きくして連れてってあげるわ」

「うん、楽しみにしとくよ」


 ニクスと話していると、いつの間にか3時間経過していたので、交代の時間だ。

 ピエリスを起こすという中々貴重な体験をする。

 これで寝ぼけたりしたら面白かったのだが、寝起きは良いみたいだ。


 ピエリスと簡単な確認を済ませ、テントに入る。

 ちゃんと眠れているか心配だったが、エレナが寝ている事に安心する。


 そうして僕も眠るのであった。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ