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【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
第5章 旅への準備
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神々の宴


 side:創造神


 ちょっと前に転生させた子が良い仕事をしてくれた。

 この世界でトランプを作ってくれたのだ。

 もう100年くらい玩具が増えてなかったので、久しぶりに楽しく遊べる。


 私なら地球でトランプを作った人、遊び方を考えた人達を聖人認定しちゃう。

 これ1つで色々な遊び方ができるなんて、人の発想力は神をも凌駕するわ。


 私は今か今かと待っていると、彼からの祈りが届く。

 お礼の言葉を言いたいけど、起きている状態では彼に負担がかかる。

 

 月神のように条件を設定すれば神託もできるが、今は止めておこう。

 今度、麻雀を贈ってもらった時にでも、夢で感謝を伝えよう。


 トランプだけでなく、お酒とお菓子も供えてくれたようだ。

 こちらもありがたく頂いておこう。


 私は早速、他の神を緊急案件で呼び出す。

 最初に太陽神と月神が同じくらいのタイミングでやってくる。

 

「創造神様、緊急だなんて何事ですか?」

「他の星の神でも攻めてきましたか? それなら、俺的には大歓迎だ!!」


 月神は心配そうなのに太陽神は楽しげだ。

 2人の両極端な性格が良く分かる。


「全員集まってから話すわ。心配はいらないから、のんびり待ちましょ」


 少し遅れて、火神、水神、土神、風神の4神が集まり、最後に魔神が来た。 

 みんなにキャラ付けするなら、こんな感じかしら。


 魔神 :見た目は9歳くらいの幼女だが、私と同格の力がある。

 太陽神:競う事や戦いが好きな偉丈夫。

 月神 :静かで争い事が嫌いな、凛とした雰囲気を持つ美女。

 火神 :ズルや卑怯な事が嫌いで、真っ直ぐな熱血漢。

 水神 :落ち着きがあり、皆の意見を纏めてくれるお姉さんタイプ。

 土神 :熊のように大きな体格を持ってるが、穏やかで優しい。

 風神 :流れに任せたり、その時で変わる気分屋だ。


「全員集まったわね」

「ちょっと前に集まったばかりでは?」

「今はやる事も無いので、集まるのは別に良いんですが」

「……そうね、最近は大きな事件も無いし」

「この紋所が目に入らぬかぁーーー!!」


 私は某時代劇みたく、トランプを印籠のように持つと、みんなに見せつける。 


「そ、それはまさか!?」

「ついに作れる異世界人が!」

「これなら、確かに緊急で呼ばれたのも納得できるわね」


 もう皆の目線はトランプに集中している。

 リバーシやチェスも面白いが、1対1でしか遊べない。

 それに運要素がほぼ無いので、やる前から結果がもう分かってしまう。


 その点トランプは運要素があり、多人数で遊べ、これ1つで色々な遊び方がある。

 例えば、ポーカーなら、やろうと思えば初手ロイヤルストレートフラッシュも可能だ。

 だが、確率操作やイカサマなど、無粋な真似をする者はいない。


「フハハハハハ! 我を崇めるのだ!!」 

「おぉ、貴女こそ、まさに神だ」

「ゴットオブゴットよ」


 みんな神だし、ゴットオブゴットって何か馬鹿にされている気がする。


「……凄いのは異世界人では?」

「「「…………」」」


 熱気が止み、静まり返る。

 ……確かにちょっと調子に乗ったかもしれない。

 

「まあ、気を取り直して遊びましょう」

「そ、そうだな」

「なにやる?」

「ポーカーが良い」

「ダウトやりたい」


 皆それぞれ、やりたい遊びが違うので、まとまらない。

 でも、こんな時こそ頼りになる水神だ。


「2つのグループに別けて、最初はババ抜き。勝った者が次の遊びを決めていくのは、どうかしら?」

「さすがは水神だ。それは良い」

「そうと決まれば、飲み物と食い物を用意せねば」


 皆それぞれ用意し、2つのグループの中央に持ち寄る。

 私も今回貰ったお酒とお菓子を置いておく。


 まだ、食べて無かった事を思い出し、クッキーの方をつまむ。

 サクサクした食感に、甘さ控えめなので、いくらでも食べられそうだ。 


 甘い物が好きな魔神はキャラメリゼに夢中だ。

 逆に甘い物が苦手な月神でも、彼のクッキーは気に入ったのか、珍しく沢山食べている。


 男神達は彼のお酒を気に入ったようだ。

 飲食しながら遊んでいると、次は大富豪になった。


「じゃあ、ハートの3からね」

「え、スペードの3からでは?」

「………」


「今縛られているのでは?」

「縛りってなに?」

「………」


「8流しは有りよね?」

「有りだと思う」

「7渡しは?」

「なにそれ?」


 どの神も異世界人の記憶から、トランプの遊び方は知っていた。

 だが、大富豪の基本ルールは共通でも、最もローカルルールが多いのが大富豪だ。

 別々の異世界人から知識を得ているので、それぞれルールが違う。


 例え、神であろうとも、大富豪あるあるからは逃れられない。

 大富豪とは、プレイするメンバーが変わる度、ルールの摺り合わせが必要なのだ。





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