ダンジョンからの帰還
side:ユーリオン
40階層のフロアボス「ジャック・オー・ランタン」を倒した。
魔物だったけど、普通に会話できたし、置き土産まで残してくれた。
戦闘中は必死で考える余裕なんてなかったけど、今思えば手加減してくれていた気がする。
今は感傷に浸っている時間はないけど、感謝の気持ちを忘れずにいよう。
すぐにでも転移したい気持ちはあるが、身体を休めつつステータスの確認もしなければ。
僕は最初に「ジャック・オー・ランタン」から貰った大鎌を鑑定してみる。
【銘:ソウルイーター】【種:大鎌】【クラス:英雄級】
【スキル】『形状変化』『自己修復Lv.5』『意思Lv.3』『魂回収Lv.1』
武具にはクラスが存在している。
《創世級》神のみが使用できる武具と言われている。
《神話級》神が使用しており、極稀に勇者等の特別な存在に一時的に貸し出される。
《伝説級》勇者等の特別な存在か、ダンジョン50階層を攻略した者が得られる。
《英雄級》勇者等の特別な存在か、ダンジョン深層で極稀に得られる。
《特級》歴史に名を残せるほどの職人であれば作成できる。
《一級~三級》通常の職人でも作成できる武具が該当する。
「ソウルイーター」のクラスが「英雄級」となっているが、とんでもないお宝だ。
まさに英雄と呼ばれる者たちが使用するに相応しい武器なのだ。
「ジャック・オー・ランタン」は売っても良いなんて言ってたが、国宝級の値段になる。
もちろん売る気なんてないが、これは今後も助けになってくれるだろう。
『形状変化』は所有者の意思に応じて大きさを変更できるスキルのようだ。
元のサイズでは大きすぎて困るが、僕の身体に合わせてサイズを調整できるなら助かる。
『自己修復』は時間経過で修復されていくので、メンテナンス不要となる。
『意思』は「英雄級」以上の武具に、稀に存在するスキルだ。
意思のある武具は強力だが所有者を選ぶので、誰もが使用できるわけではない。
僕は「ソウルイーター」によろしくと伝えると、声は聞こえないが了承の意思が伝わってきた。
次に自分のステータスを確認する。
【名:ユーリオン】【種:ハーフエルフ】【性:男】【年:5】【レベル:31】
【魔法適正】『光/26』『闇/28』『火/30』『水/42』『土/26』『風/48』『無/60』
【称号】『???の加護』『王族(グランファーレル/フォレスティア)』
【スキル】『魔力操作Lv8』『魔力具現化Lv8』『魔糸操術Lv8』『身体強化Lv5』『格闘術Lv3』
『剣術Lv3』『槍術Lv2』『弓術Lv4』『火術Lv4』『水術Lv5』『土術Lv5』『風術Lv5』『算術Lv6』
『家事技能Lv3』『気配察知Lv6』『危険感知Lv6』『傀儡化Lv3』『傀儡操作Lv3』『威圧Lv6』
『罠師Lv.4』『暗殺Lv.3』『狂化Lv.1』『不屈Lv.6』『交渉術Lv.4』『熱耐性Lv.6』
『恐怖耐性Lv.4』『支配Lv.2』『召喚術Lv.1』
【EXスキル】『記憶継承』『言語理解Lv6』『ストレージLv6』『鑑定Lv7』『隠蔽』『錬金術Lv5』『???』『???』
『恐怖耐性』はそのままで、相手から受ける恐怖に影響されなくなる。
『支配』は屈服させた対象に命令を服従させる事ができるが、対象の意識は残る。
『召喚術』自分の居場所を対象に、契約した人種以外を召喚できる。
今回ストレージの容量は増えなかったが、中身の仕分けと、温度調整ができるようになった。
次にニクスの方を確認する。
【幻獣種:フェニックス】【名:ニクス】【レベル:20】
【魔法適正】『光/25』『闇/0』『火/100』『水/0』『土/0』『風/25』『無/30』
【スキル】『光術Lv4』『火術Lv7』『風術Lv3』『自己再生Lv6』『魔力喰いLv6』『身体強化Lv4』
『身体変化Lv4』『威圧Lv4』
ニクスの方はスキルレベルは上がっているが、新しいスキルは無いのだなと思っていたら。
「ユーリオン、EXスキルが1つ解放されたわ」
「どんなスキル?」
「加護というスキル。お互いの了承が必要で、対象に私の加護を与えられるわ」
「加護かぁ、なんか凄そうだね」
「欲しい?」
「もし、ニクスに負担があるならいらないや」
「メリットは有っても、特にデメリットは無いわね」
「そうなの? なら皆幻獣種の加護を欲しがるんじゃ?」
「幻獣種がそう簡単に加護をあげる事はないわね。それに基本的に人に関わらないし」
加護を得る事でお互いにデメリットが無いなら得た方が良い。
ステータスは隠蔽のスキルがあるから、見られる心配も無いだろうし。
「うん、加護をお願いするよ」
「わかったわ」
ニクスは1分ほど目を瞑ると、自らの羽を1枚抜いて僕に渡す。
「これをどうすれば?」
「羽を持ったまま目を閉じて、心の中で加護を望んで」
「わかった」
僕は目を閉じて心で祈る。
すると、羽が燃え上がるのを感じたが、不思議と熱くはなかった。
「これで加護を得られたはずよ」
「ありがとう」
ステータスを確認すると、「フェニックスの加護」が追加されている。
火の適正上昇とスキルにも「自己再生(小)」「念話」が追加されていた。
次は、フロアボスを倒した事で出現した宝箱だ。
道中では宝箱を探したりしなかったので、これが初めての開封となる。
罠が無い事は分かっているので、ドキドキワクワクしながら開ける。
「す、凄い」
中には奇麗な宝石や装飾品、金貨や銀貨などが沢山入っていた。
その上に宝石にしては大きすぎる丸い石が2つあった。
石を鑑定してみると、どうやら宝石や金貨なんかより価値のあるものだった。
一度しか使えないが、スキルを得る事のできる希少なアイテムだ。
【スキルオーブ】
『結界』『遠視の魔眼』
「ニクス、どっちか使う?」
「うーん、私には合わないし、両方使っちゃいなさい」
「なら、そうさせてもらうね」
スキルオーブは使用すると、割れて砂になった。
ニクスの加護やスキルオーブのおかげでステータスが更新された。
【名:ユーリオン】【種:ハーフエルフ】【性:男】【年:5】【レベル:31】
【魔法適正】『光/26』『闇/28』『火/40』『水/42』『土/26』『風/48』『無/60』
【称号】『???の加護』『王族(グランファーレル/フォレスティア)』『フェニックスの加護』
【スキル】『魔力操作Lv8』『魔力具現化Lv8』『魔糸操術Lv8』『身体強化Lv5』『格闘術Lv3』
『剣術Lv3』『槍術Lv2』『弓術Lv4』『火術Lv4』『水術Lv5』『土術Lv5』『風術Lv5』『算術Lv6』
『家事技能Lv3』『気配察知Lv6』『危険感知Lv6』『傀儡化Lv3』『傀儡操作Lv3』『威圧Lv6』
『罠師Lv.4』『暗殺Lv.3』『狂化Lv.1』『不屈Lv.6』『交渉術Lv.4』『熱耐性Lv.6』『恐怖耐性Lv.4』
『支配Lv.2』『召喚術Lv.1』『自己再生(小)Lv.1』『念話Lv.1』『結界Lv.1』『遠視の魔眼Lv.1』
【EXスキル】『記憶継承』『言語理解Lv6』『ストレージLv6』『鑑定Lv7』『隠蔽』『錬金術Lv5』『???』『???』
しかし、ソウルイーターという漆黒の大鎌に、他者を支配したり、操ったりするスキル。
執事というより、魔王に近づいている気がしてくる。
いや、どんな武器やスキルも使い方次第だろう。
ようは使い手次第であり、悪用しないように心がければいいのだ。
ソウルイーターの見た目はカッコいいし、前世では悪魔で執事なキャラもいた。
なら、廚二っぽいけど、死神執事という路線も有りかな?
僕とニクスは最後の休憩を終えると、転移装置まで移動する。
最大限の警戒をしつつ、1階層へと転移した。
転移後に目についた光景に僕は言葉が出なかった。
そこには2人の騎士と、酷い状態のピエリスがいた。
腕や足は折れてそうなのに、動けないようにと、無理やり縛られている。
魔法でやられたのか、酷い火傷やどす黒い痣もあり、顔以外は無事な所が分からない。
ここまで酷い状態なのに、顔だけ奇麗なままなのが、いっそ不気味であった。
大方殺すのではなく、売ろうとでも考えていたのだろうか。
無事とは言えないが、ピエリスが生きていてくれた事に安堵する。
そして、こんな真似をしてくれた騎士団に対して、黒い怒りが沸いてくる。
僕は31階層に置き去りにされた時、自分でも驚くほど、怒りの感情はほとんど無かった。
何かされると疑っていたし、どちらかといえば、困りや不安の感情の方が大きかったからだ。
だけど、ボロボロのピエリスを見れば怒りは収まらないし、抑える気にもなれない。
「あ? なんでユーリオン殿下が!?」
「おいおい、どういうことだ!?」
騎士が何か喚いているが、どうでもいい。
僕は2人にソウルイーターで斬りかかるが、ギリギリで剣にガードされる。
怒りに身を任せ、そのまま2人を吹き飛ばした。
「ピエリス、意識はある?」
「……ゆ…ユーリオン…様?」
「ああ、僕だよ」
「…ご無事……で…良かった……護衛…もでき…ず…申し訳……ございま……せん」
ピエリスは涙を流し、口からは血を吐きながら、謝罪の言葉を口にする。
喋るのも辛いだろうに、自分の事よりこちらの心配をしてくる。
「もう大丈夫だ。だから、今は身体を休めてくれ」
「ずみ…ま…せん」
僕はストレージから、ポーションをあるだけ取り出す。
飲ませるのは危険なので、全身に浴びせると、ピエリスを護るように結界を張る。
「ニクス、ピエリスを見ていてくれるかい」
「……わかったわ」
手加減無しで攻撃したが、生きているようだ。
「なんなんだよ、この状況は!?」
「お、俺の腕がぁぁぁーーーー!!」
ガードに使った剣は折れていて、鎧もボロボロだ。
1人は腕を失ったようだが、怒りは全く収まらない。
確認する必要があるので、僕は威圧スキルを使いながら用件を告げる。
「質問に答えろ」
「………」
先程まで騒がしかったのに、今は痛みも忘れたかのように静かになる。
「今はどういう状況だ?」
「シフリー様と2名が31階層へ確認に向かっていて、我ら2名がその男と入り口の監視です」
「他の者はどうした?」
「そこの男に殺されました」
どうやら残りは5名らしい。
ピエリスの治療を優先したいし、シフリー達は放っておいて戻るべきか。
考え事をしていると、威圧が緩んだのか、不快にさせる事を言ってくる。
「お、俺たちは命令に従っただけなんです」
「そ、そうです。本当は嫌だったのに仕方なくて」
こいつらは何を言っているのだろう?
命令だろうが、嫌々だろうが、人を傷つけて良い理由にはならない。
この期に及んで、許しを得ようなどと、あまりにもふざけている。
「黙れ」
加減無しの威圧のスキルを使いながら告げると、耐えられなかったのか、気を失う。
使うつもりはなかった外道なスキルだが、こうなると、使う事に躊躇は無い。
僕は2人の頭を左右の手で掴み、傀儡化のスキルを使用すると、問題なく成功する。
使用してみて分かったが、「傀儡化」と「支配」のスキルは似ていても、全然違う。
「傀儡化」は文字通り対象を人形とするので、対象の意識は無く、自己判断できない。
「支配」は対象の意識がある状態で命令を聞かせる。
なので命令以外の事は自己判断となる。
どちらも人権を無視するようなスキルなので多用はしたくないが、今回は遠慮しない。
僕1人では、大人のピエリスを街まで連れていくのは不可能だ。
片腕を失った奴に止血だけ行い、2人に運ばせよう。
ピエリスを早く街に連れて行きたいのに、タイミング悪く転移装置が光りだす。
戻ると決めていたが、ピエリスに酷い事をした連中の顔を見ると怒りが再燃する。
「……最後に何か言う事はあるか?」
「……どうやってここへ?」
「40階層のフロアボスを倒して、転移装置を使ってだ」
「ば、化け物め!」
「……化け物か…僕だって人でいたかったさ。だけど、そうさせてくれなかったのはお前らだろ」
「私が殿下を抑える。お前らは護衛の男を人質にとるか、倒れてる2人を起こせ」
……本当に嫌になる。
こいつらはまだピエリスに酷い事をするらしい。
ピエリスの方に向かった男は、結界の外で控えていたニクスに燃やされている。
さっき倒した団員の方に向かった男は、その傀儡と化した団員2人に襲われている。
「……ユーリオン様、取引しませんか? ここに高品質なポーションがあります。
これをお渡しするので、我々を見逃してはくれませんか?」
僕は少しだけ驚いた。
ポーションについてではない。
それが偽物である事は鑑定で分かっている。
自分だけではなく、仲間も見逃してほしいと言ってきたからだ。
仲間を助ける気持ちはあるのに、どうしてこんなに酷い事ができるのだろうか。
「もう喋るな。不快だ」
懐からポーションを出した時に、ついでに鑑定したシフリーのステータスだ。
【名:シフリー】【種:ヒューマン】【性:男】【年:25】【レベル:22】
【魔法適正】『光/55』『闇/0』『火/0』『水/35』『土/0』『風/0』『無/40』
【スキル】『剣術Lv.6』『槍術Lv.4』『弓術Lv.3』『光術Lv.5』『水術Lv.3』『格闘術Lv.4』
『指揮Lv.4』『身体強化Lv.4』
30階層のフロアボスを倒している割に、レベルもスキルもそこまで高くない。
指揮のスキルがあるし、人数に言わせて倒したのだろう。
「フラッシュ!」
「無駄だ」
31階層に置き去りにされた時に一度見ている。
予想できていれば、それほど脅威ではない。
光系統だけあって発動も早いが、直接見なければ視界をやられる事もない。
「直接殺す事は避けたかったが、もはや仕方あるまい。お命頂きます」
シフリーは剣を抜き、真っ直ぐに突撃してくる。
僕はソウルイーターで迫り来る剣を一振りで切断する。
「……は?」
目の前で起きた事を理解できないのか、放心して隙だらけだ。
僕はソウルイーターで胴体を狙い、横なぎにする。
「グッ!」
折れた剣でのガードが間に合うが、吹き飛ばされる。
もし、ガードが間に合ってなければ、2つになっていた事だろう。
壁際で蹲るシフリーに対し、僕は地面から石の剣山を作り、目の前まで伸ばす。
このまま刺し殺そうかと思うが、ピエリスを運ばせるのに人手は必要だ。
「もういいか?」
「ハハハハハ! 本当に本物の化け物だ!」
血を吐きながらも、狂ったかのように笑う。
「………」
「私の負けです。殺すでも連行するでも好きにしてください。結果は一緒ですがね」
今度は憑き物が落ちたかのように自嘲する。
僕はシフリーも傀儡化しようと思ったが、直前で「支配」の方に切り替える。
成功したのを確認すると、燃やされた団員とボコボコにされている団員は傀儡化する。
こうして長いようで短い、でも濃厚な初ダンジョン攻略が終わった。
ピエリスを丁寧に運ばせながら、ダンジョンから出る。
本当ならこいつらにピエリスを触らせたくないが、身体のサイズが違う為、僕では運べない。
外に出ると、ギルドの職員が声をかけてくる。
「だ、大丈夫ですか!? みんなボロボロじゃないですか!」
「はい、色々ありまして。怪我人がいるので説明は後にしてください」
「わ、わかりました。これ何かあった時用に渡されているポーションです。使ってください!」
「ありがとうございます」
ダンジョンの外にも、保険として敵が待機している可能性も考えていたが、杞憂のようだ。
ピエリスにポーションを使用しつつ、馬車で街へと戻るのであった。
街へとようやく戻ると、冒険者ギルドへの報告より先に、急いで教会へ向かう。
教会ならば回復魔法を使える者もいるだろうと思ったからだ。
だが、なぜか今日に限って教会の周りに人が大勢いて前に進めない。
よりにもよって今日、教会で何らかのイベントがあるのだろうか。
権力を振りかざすような真似はしたくないが、緊急事態だ。
どうか今回は許してほしい。
シフリーに道を開けさせるように命令する。
「貴様らそこをどけ! 王族であるユーリオン殿下の道を塞ぐな!」
まるで大名行列のようになってしまった。
ひれ伏さなくても、道を開けて通してくれるだけいい。
申し訳なさを感じながら、ようやく教会の中へと入れる。
「重症の怪我人がいます。どなたか回復魔法をお願いします」
僕が告げると、中に居た教会関係者達がざわめく。
大勢集まっているし、やはり何かのイベントの最中だったか。
宗教とは国家とは切り離せない複雑な関係だ。
教会に嫌われれば、民衆の反感を買い、争いの原因となる可能性もある。
なので、教会に対して強く権力を振るう訳にはいかないのだが、今回は緊急だ。
僕が再度、声を出そうとしたタイミングで、奥から女の子が手を引かれながらやってくる。
「では、私が担当させて頂きます」
5歳くらいに見える女の子は白い修道女の恰好をしていたので、シスターなのだろう。
他のシスターは黒い服なので、1人だけ違うのは幼いし、見習いか何かなのだろうか?
桃色の髪を腰のあたりまで伸ばしており、声は鈴が鳴るように澄んでいた。
大きな声で喋ったわけではないのに、ざわめきの中でも不思議と良く聞こえる。
でも、一番気になったのは何故か、黒いリボンで目隠しをしている事だ。
聞きたい事はあるが、今一番大事なのはピエリスの事だ。
「ピエリスを助けてください」
「旦那様にとって大切なお方なのですね。精一杯務めさせて頂きます」
……聞き間違いだろうか?
変な呼び方をされた気がするし、周囲のざわめきも強まる。
「お願いします」
女の子はピエリスの側まで来ると、しゃがみ込み、手を合わせて祈りの言葉を捧げる。
優しい光で輝きだすと、だんだんとピエリスも光に包まれる。
「なんと神々しい」
「さすが聖女様だ」
周囲の声で女の子が見習いなんかではなく、聖女様なんだと分かる。
中には感動して涙を流し、感謝の祈りを捧げている者も少なくない。
さすがに完治とはいかないが、ピエリスの顔色も良くなってきて安堵する。
「いかがでしょうか、旦那様」
二度も言われれば、聞き間違いとは思えない。
なぜ初対面の僕を旦那様と呼ぶのだろうか?
宗教的な何かだろうか。
「ありがとうございます。聖女様のおかげで助かりました」
「いえ、妻としてお役に立てたならば幸いです」
「………そのぅ、旦那とか妻というのは?」
「我らが月神様のお導きです」
ひと段落ついたと思えば、また新たな騒動が始まるのであった。
評価とブクマをお願いします。




