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【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
幕間
159/216

帰国


 

 帰り道では特に問題も無く順調に帰国できた。

 長期間家を空けていたわけだが、ちゃんと管理していてもらえたようで、家の中は清潔だった。

 ありがたいことだ。


 荷物をストレージから取り出すと、僕と母様は王城へと報告に向かう。 

 30分ほど待たされたが、その間にお茶を飲んで一息付けたので、丁度良かった。


 母様がフォレスティアとルナマリアから預かった手紙をセバスチャンに渡す。

 両国からの返礼の品も既に渡してある。


 父である国王陛下が挨拶もそこそこに、先ずは手紙を読む。

 

「うむ、ユーリオンよ、両国と友好的に接せたようだな。良くやってくれた」

「いえ、特別な事はしていませんから」


 ロックドラゴンの群れと戦った事は秘密だし、ルナマリアでは特に何もしていない。

 なので、お爺様と教皇猊下が上手く手紙を書いてくれたのだろう。


 それから10分ほど、父に旅の間の話をした。

 最初感想を聞かれた時、間者の真似事のようなものを求められているのかと疑ってしまった。


 だけど違った。

 純粋に僕の話を聞きたかっただけなのだ。

 10分という長いようで短い時間だが、父と普通の親子らしい会話が初めてできた気がする。

 

 次に母様が話をするが、普段からあまり口数が多い方では無い。

 そのせいか所々で情報が不足していて、父が時々困り顔になる。


 僕が分かる部分では補足を入れたりしつつ会話が進む。

 だいたい話し終えたかなと思っていたら、母様に先に部屋を出るように指示される。


 大事な話かもしれないし、夫婦の話かもしれない。

 何故と聞いたり、残ると我が儘を言うほど子供ではない。

 いや、まあ、身体は子供なのだが。


 先に屋敷に帰るか聞かれたが、母様を待つ事にする。 

 別に母親にべったりという事ではない。

 そう、馬車が余計に往復する事になるのは非効率的だと思ったからだ。

 ………本当だよ。


 室内で待っていても良かったのだが、外の空気が吸いたかった。

 のんびりと庭園を散歩させてもらおう。


 歩いていると、赤ちゃんの泣き声が聞こえてくる。

 なんだかデジャヴだなぁと思いつつ、声の方に足を進める。


 どこか見覚えのある赤ちゃんを、これまた見覚えのある侍女があやしている。

 気のせいかもしれないが、少し大きくなった気がする。


 僕に気づいた侍女が、赤ちゃんを落とさぬよう気をつけつつ、少し頭を下げる。 


「また泣いているの?」


 赤ちゃんに話しかけるが、流石に僕の事なんて覚えてないだろう。

 そう思っていたのだが、赤ちゃんは泣き止み、僕の方へと手を伸ばしてくる。


 実際には覚えておらず、ただの偶然かもしれないが、なんだか嬉しくなる。

 赤ちゃんに雑菌は危険なので、触りたくなる気持ちを我慢する。


 ああ、こんな事ならアルコールスプレーみたいなのを用意しとくべきだった。


「可愛いなぁ、将来はきっと美人さんだね」


 言葉の意味は伝わらなくても、気持ちは伝わるのだろう。 

 赤ちゃんが天使の微笑みを見せてくれる。


「フローラ様は以前ユーリオン殿下に頂いた縫いぐるみを、それは大切にしているのですよ」 

「あの時の縫いぐるみ、大事にしてくれていたんだね」


 この子の名前はフローラというのか。

 プレゼントも大事にしてくれていたようで、更に嬉しくなる。


「よーし、お兄ちゃん頑張っちゃうぞ」


 大事にしているとは言っても、赤ちゃんだ。

 きっともう汚れたり、ボロボロになっているかもしれない。


 前回と同じくらいのサイズで、デフォルメした蝶を編んでいく。

 色は汚れが分かりやすいよう、白と薄い桃色にした。


「はい、どうぞ」


 縫いぐるみを渡すと、キャッキャッと喜んでくれる。

 

「良かったですねぇ、フローラ様」

「あ~♪」


 近くにいた小鳥に声をかけて餌で集め、フローラの周りを飛んでもらったりした。

 スキルで縫いぐるみを操って動かし、浮かせて飛ばしたりした。


 めちゃくちゃ喜んでくれるので、ついつい張り切り過ぎた。

 その後もセバスチャンが僕を呼びに来るまで、フローラと遊ぶのであった。

 

「笑わせる…話のストックも溜まっていないクズが…」

「ま…だ…だ……つ…づき…は…かけ…る……」

「ああ……」

「なろうにいる…読者のみんな…待って…おれ…

 必ず…続きを…書いて…みせるから…」

「フッ…ハハ…みじめ…だな…頑張れば頑張るほど…みじめだ…

 お前の…努力も…全て…無駄…作品の未来は我を…打ち切りを選んだのだ…

 …ハッ…ハハハハハ…」

「くそっ…笑うな…」

「ハーーーーーーーーッハッハッハッハ!!!」

「笑うなーーーーーーっ!!!」

「ハ………………(なんだ…? あれは…?)」

「よぉ…作者…ありがとよ…オレ達の為に、こんなにも頑張ってくれてよ…」

「お主…お主は…」

「だからよ…今度は…オレ達が、お前を助ける番だ…」

「唱えられる!! この操作には、オレの指の力はいらない…

 たのむ!!! 作者を助けてくれ!!!」

【ブクマと評価をお願いします!!!】

「さ、もう一ふんばりだぜ…作者…」

「ドクシャーーーーッ!!!」

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