出発
荷物も片付けたし、掃除も済ませてある。
生きている卵はストレージに収納できないので、手に持つしかない。
荷物なんて言ったら、卵に怒られてしまうかもしれないが、そこだけは少し不便だ。
出発の時間前にはマリーだけでなく、オリビア様と教皇猊下まで見送りに来てくれた。
マリーは来てくれるかなと思っていたけど、オリビア様と教皇猊下は流石に予想外だ。
「もっと一緒に居たかったです」
「また会えますよ」
「約束してくださいますか?」
「はい、必ず」
マリーと握手をしながら別れを告げる。
次に会えるのがいつになるかは不明だが、そう遠くは無いだろう。
「ユーリオン殿下、昨日はありがとうございました。本当に見違えるようになりました」
「いえ、喜んで頂けたのなら、参加した甲斐がありました」
軽い気持ちで参加してしまったが、却って気を遣わせてしまったのかもしれない。
別れの挨拶は昨日の内に済ませてあるのに、見送りにまで来てくれるなんて。
「ユーリオン殿下、お暇な時で構いませんので、あの子に手紙を書いて頂けますか?」
「手紙ですか?」
「直接読む事はできませんが、それでもあの子の励みになると思いますので」
「なるほど、分かりました。帰国した際には必ず」
「ありがとうございます」
別れの挨拶を済ませ、馬車を進ませる。
ここからは数日かけてグランファーレル王国に帰国する予定だ。
フォレスティアやルナマリア、他国を見た事で良い刺激になった。
旅は人を豊かにすると言うが、その通りだなと思う。
良い出会いも多かったし、いずれ招待できるよう領地を回復して発展させなければ。
「ぼくは悔いているんだ今までの事を!
貧しいブクマと評価だったんで野心を持ってしまったんだ!
バカな事をしでかしたよ 読者に懇願してブクマと評価を得ようだなんて!」
「気をつけろ! 信じるなよそいつの言葉を」
「ヌムッ!?」
「俺は生まれてからずっと各サイトに行き、色んな作家を見て来た。
だから悪い作家と良い作家の区別は〝あとがき〟で分かる!
こいつはくせえッー! ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーッ!!
こんな作家には出会った事がねえほどなァーーーッ!」




