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【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
第9章 ルナマリア神聖国編
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到着



 道中、ヴィルトが風呂を覗こうとしたり、疲れたと駄々をこねたり、着替えを覗こうとしたり、馬のせいでお尻が痛くなってきたと文句を言ったり、馬に蹴られたりしつつも、ようやくルナマリアに着いた。


 あれ?

 ヴィルトが邪魔にしかなっていない気がするけど、きっと気のせいだ。

 気のせいだろう、気のせいだと良いなぁ……。


 ルナマリアの方針として、〝種族に関係なく、信仰を持つ者は皆平等〟というものがある。

 建前というだけでは無いのだろうが、国家としてある以上は、それだけでは成り立たない。

 下の者が上と同じ扱いをされるのは気分が良いだろうが、その逆は絶対に違う。

 無用なトラブルを避けるためには、ある程度の特別待遇は必要になる。 


 宗教国家の総本山だけはあり、聖地巡礼とばかりに多くの信者達もやってくる。

 門には多くの人達が並んでいたが、僕達は貴賓用の特別な門から入らせてもらう。


 身分を証明するまでは、悪いとは思わないけど、門番の人達は〝THE・仕事〟という態度だった。

 だけど照明した後は、神に選ばれた者として、引くほど崇められてしまった。

 自分が特別な何かをした訳でも無いのに、人から崇められても座りが悪いし、何より恥ずかしい。


 少し待たされていると、案内をしてくれる人が来てくれた。

 まずは滞在予定の屋敷へと案内してもらう事になった。

 全員が大聖堂に入り、教皇陛下に謁見する事はできない。

 他の者はそこで待機して欲しいという事だろう。


 街の様子は良い意味で静かで、奇麗な街並みだった。

 ヒューマンが多いけど、様々な種族が暮らしているので、僕の理想に近い。

 落ち着いた雰囲気も良いけど、個人的には多少うるさくても、活気のある明るい街にしたい。

 

 滞在する屋敷に着いた。

 馬車から降りる時に、ハクアを見た案内人さんが悲鳴をあげる。

 

 蜘蛛が苦手なのだろうか?

 ハクアは賢いし、人懐っこくて可愛いので、あまり怖がらないでほしい。


 屋敷の外に出さない事、帰国の際には絶対に連れ帰るように念を押される。

 ハクアを忘れて帰国したりするはずがない。

 昔のアラクネ事件のせいで、過剰なまでに警戒されてしまう。


 中に入った後は二手に別れる。

 大聖堂には僕と母様、アイリスの3人で向かう。

 大事な謁見なので、アコ(問題児A)とヴィルト(問題児B)はお留守番だ。

 

 あれ?

 旅で増えた仲間が問題児ばかりなのは何故だろう……。


 アコとエレナには、荷物の整理と屋敷のチェックをお願いする。

 ヴィルトは街を見て来ると言うので、ピエリスに同行してもらおう。

 お互いに嫌な顔をするが、来て早々問題事は困るので我慢してほしい。


 さっきの件があるので、ニクス達には室内で待っててもらう。 

 基本的には自由にしてもらいたいのだが、ここは他国だ。

 〝郷に入っては郷に従え〟である。


 案内人さんを含めた4人で大聖堂に向かうのだった。


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