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【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
第9章 ルナマリア神聖国編
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ちょっとしたトラブル



 それはルナマリアに向けての道中、時刻はやや薄暗くなって来た夕方で、野営時の事だった。


 現在はテントの設置や調理の仕込みを終え、入浴タイムとなっている。

 旅の仲間も増えたので、浴槽を男女別の2つに増やし、2人以上入れるサイズに変更してある。

 

 『烏の行水』という事は無いが、やはり男性よりも女性の方が入浴時間は長い。

 髪が長ければ洗う時間も長くなるし、男性よりも色々と手入れも必要になる。

 先に入浴を終えた男性陣は、冷たい飲み物で涼を取っている。


 当然、男性用と女性用のお風呂場の距離は離してある。

 一応何かあった時に、直ぐに駆けつけられる距離ではあるが。


 ちなみに毎度の事ではあるが、ユーリオンが土壁と結界を張っているので、覗かれる可能性は低い。

 野外での入浴となるので、ユーリオンはかなり気を遣っている。 

 これで覗けるなら優秀ではあるが、その能力を覗き以外の事に役立てて欲しいものだ。


「あー、母様達にタオルを渡し忘れちゃった」

「タオルですか? アメリア様達はタオルも持って行ってたような」

「風呂場に持って行くタオルとは別に、上がった後に身体を拭く方のタオルをね」

「……あー、それは無いと困りますね」

「どうしよっかなぁ」


 ニクスかハクアにでも届けてもらえば話は済む。

 しかし、そこにジャックも加えた3人は周辺の確認に出ていて席を外している。

 遅くはならないはずだが、先に女性陣が上がってしまえば困ってしまう。

 つまり、この中にいる誰かが女湯の方にタオルを届けに行くしかない。


「近づいてから声をかけて、タオルを置いてくるよ」

「そんな雑事、俺がやりますと言いたい所ですが、今回は流石に俺では。

 ……いや、アイリスに出てきてもらえば良いのか?」

「いや、絶対に止めた方が良いと思うよ」


 ピエリスに女湯の方に行きたいというイヤらしい気持ちは全く無い。

 だが、実際にピエリスが行けば大変な事になっていただろう。


「やはり女湯か……いつ出発する? 私も同行する」

「ヴィルトシュヴァイン」


 ここまで不気味なほど静かだったヴィルトが同行を申し出る。

 だが、そんな事が許されるはずもない。


「駄目に決まっているでしょ」

「お前! 自分だけ覗く気か!?」

「覗かないよ」

「まさか、覗くどころか、一緒に入る気か!?」

「入らないよ」

「その見た目を利用し、〝1人じゃ洗えないよぅ〟とか言って、洗ってもらうプレイをする気だな!?」

「しないし、プレイとか言うな」


 ユーリオンが望めば、喜んでやってくれるだろうが、そんな事は望まない。

 ピエリスが目で〝殺りますか?〟と聞いてくるが、首を左右に振って否定する。


「一生のお願いだよぅ、頼むよぅ」

「……こんな事に一生のお願いを使わないでよ……」

「とりあえず行けないように、足を斬りましょう」

「……猟奇的すぎる」

「ハッ舐めるなよ、俺はたとえ足を失おうとも、手だけで這って覗きに行くぜ」


 渾身の決め顔を見せるが、台詞があまりにも最低過ぎる。

 ピエリスが目で〝殺りますか?〟と再度聞いてくる。

 今度は首を縦に振る事も考えるが、まだ有罪ではない。


 そうこうしている間にニクス達が戻ってきた。

 ニクスにタオルを入れた籠を届けてもらう事で解決する。


 今後は渡す時に、ちゃんと確認しようと思うユーリオンだった。


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