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【異世界転生】理想の執事を目指します  作者: 夜空のスピカ
第8章 フェニックス領編
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オークとの再会



 次の日、屋敷でユーリオンとジェードが話し合いをしていると、衛兵が報告に来た。

 オークが訪ねて来たら、領主邸まで案内し、連絡するように指示していたからだ。

 まだ、話は終わってなかったが、一旦切り上げる事にする。

 もう少しで昼食の時間になるので、丁度良いタイミングかもしれない。


 客室とお茶の用意を頼む。

 ユーリオンは客室へと移動し、そこで待っていたのだが、外が騒がしい。

 耳が良いので、扉越しでも内容が聞こえてくる。


 どうやら武器等の所持品を預かる預けないで揉めているようだ。

 常識で考えれば、敵意を示さないように武器類は預けるのが普通だ。

 だけど、それくらい気にしない事にした。


「いらっしゃい」


 ユーリオンは自ら扉を開き、オークを歓迎するかのように招き入れる。

 周囲の者からすれば、目を疑う光景だった。

 良く分からない謎のオークを、武器も取り上げず領主自ら部屋に招いたのだ。

 この事から、実はお忍びで遊びに来た、身分の高い者なのではと疑われている。


「武器を取り上げなくて良いのかよ」

「ハハハ、武器無しでも強いでしょ? それに部屋の中なら、むしろ邪魔じゃない?」

「まあ、その通りだ」


 領主が認めているので、これ以上の問答は不要と自分の仕事に戻っていく。

 護衛の者を側に控えさせるように言われたが、2人きりで話す為、断る。

 お茶と焼き菓子をテーブルの上に置き、話し始める。


「改めて、いらっしゃい」

「……本当に領主なんかやってんだな」

「一応ね。まぁ、任された以上は真面目にやるけど、良い代官がいれば任せるよ」

「そんなんで良いのよ……本当は来るかどうか迷ったんだけどな……」

「でも、来てくれたんだね」

「やる気が出なくてな……結局、異世界だろうとやり直せなかったな」

「まだ、終わってないじゃん」

「うっせ、お前と違ってチートが無えんだよ」


 貰ったチートスキルが本人の望んだ形じゃ無かった為、不貞腐れるのも分からなくもない。

 こんな時、持たざる者は、持つ者からどんな言葉を聞いても納得しないだろう。

 なので、ユーリオンは話題をずらす事にした。


「転生する時、使命とか言われた?」

「いや、そういうのは特に聞かなかったな。お前はあるのか?」

「僕も無いよ……強いて言えば、麻雀セットを頼まれてるくらい?」

「なんで!?」

「やりたいんだって」


 夢で頼まれた事、祭壇の事を説明する。


「なあ、俺も神と話す事は可能か?」

「僕のスキルで話す訳じゃ無いし、連絡も向こうからになるから、なんとも」

「そうか……せめて文句くらい言ってやりたかったんだが」

「いつになるか分からないけど、夢で会ったら可能か聞いてみるよ」

「ああ、頼む」


 そこから1時間ほどお互いの事を話していると、12時を告げる鐘が鳴る。

 ユーリオンは、今日彼が来たのも必然かもと思う。


「お昼期待しててね」

「領主様なんだし、良いもん食わせてくれるんだろうな」

「皆と一緒でもいい?」

「あぁ、まぁ、その、なんだ。知らない奴に囲まれての飯はちょっと」

「……その図体で人見知りって」

「うっせ、俺はここで良い!」

「仕方ないなぁ、ちょっと行ってくるから、少し待ってて」


 ユーリオンは昼食の用意をする為、部屋を出て行った。 


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