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よもぎローテーション  作者: @+
7/19

第六回 まとら VS よもぎ子 (1)

 新しいデッキの実力やいかに。

 最初の手札を引き、陣形を組む。

(どれどれ……)


 B鋼の槍【装備アイテム】装備者のAT+1

 B聖なる壺【防御魔法】1ターンの間、アイテムと合成の使用回数をひとつ増やす。

 A整列の笛【通常アイテム】陣形を組み直す。

 A神威の盾【装備アイテム】装備者のDF+2

 A魂の光【防御魔法】対象のHPを4点回復する。


(……これはひどい)

 いわゆる手札事故というやつである。

 Cランクが1枚もないのに、Aランクが3枚もある。


 C槍兵 HP:4 AT:2 【後衛攻撃(前)】後衛に通常攻撃を加えることができる。

 C僧侶 HP:4 AT:1 【防魔+1(後)】1ターンの間、防御魔法の使用回数を1つ増やす。

 C魔法使い HP:3 AT:2 【攻魔+1(後)】1ターンの間、攻撃魔法の使用回数をひとつ増やす。


 よもぎ子はC戦士の代わりにC槍兵を入れた。

 前衛の代わりは前衛、という単純な理由。

(後攻だし、C槍兵が前衛で問題ないよな)

「準備はいい?」

「おっけー」

「じゃあ、わたしからいくよ!メインカード、オープン!」

 まとらはゲーム開始を宣言した。


 1ターン目、先攻まとらの手番。

 先攻:まとら

 前衛 HP:4/4 AT:1 C店番【アイテム+1(後)】

 後左 HP:5/5 AT:2 C泥人形【異常耐性(全)】

 後右 HP:3/3 AT:2 C泥棒【妨害(後)】

 手札:5枚

 山札MC:3 山札SC:19


 後攻:よもぎ子

 前衛 HP:4/4 AT:2 C槍兵【後衛攻撃(前)】

 後左 HP:4/4 AT:1 C僧侶【防魔+1(後)】

 後右 HP:3/3 AT:2 C魔法使い【攻魔+1(後)】

 手札:A整列の笛 A魂の光 A神威の盾 B聖なる壺 B鋼の槍

 山札MC:3 山札SC:19


「泥ふたつ……」

「言うと思った」


 C泥人形 HP:5 AT:2【異常耐性(全)】自身への状態異常を無効化する。


 シンプルな前衛タイプ。

 マヒはともかく毒が効かないため、地味に耐久力がある。

「ていうか、化け物じゃん」

「アレだよアレ、たぶんA神の手が創ったゴーレム的なアレだよ」

 妄想設定にしては、そこそこの説得力。

「じゃあC泥棒は?」 

「C鉄の盾をC店番に装備してターン終了!」

「おい」


 C鉄の盾【装備アイテム】装備者のDF+1AT-1


 2ターン目、後攻よもぎ子の手番。

 先攻:まとら

 前衛 HP:4/4 AT:0 DF:1 C店番【アイテム+1(後)】装:C鉄の盾

 後左 HP:5/5 AT:2 C泥人形【異常耐性(全)】

 後右 HP:3/3 AT:2 C泥棒【妨害(後)】

 手札:4枚

 山札MC:3 山札SC:19


 後攻:よもぎ子

 前衛 HP:4/4 AT:2 C槍兵【後衛攻撃(前)】

 後左 HP:4/4 AT:1 C僧侶【防魔+1(後)】

 後右 HP:3/3 AT:2 C魔法使い【攻魔+1(後)】

 手札:A整列の笛 A魂の光 A神威の盾 B聖なる壺 B鋼の槍

 山札MC:3 山札SC:19


(誰を攻撃するか……)

 後衛攻撃は、ローテ操作なしで他のMCと火力を集中できるのも魅力のひとつだ。

 よもぎ子は一番倒しやすく邪魔なC泥棒に攻撃しターンを終了した。


 3ターン目、先攻まとらの手番。

 先攻:まとら

 前衛 HP:5/5 AT:2 C泥人形【異常耐性(全)】

 後左 HP:1/3 AT:2 C泥棒【妨害(後)】

 後右 HP:4/4 AT:0 DF:1 C店番【アイテム+1(後)】装:C鉄の盾

 手札:4枚

 山札MC:3 山札SC:19


 後攻:よもぎ子

 前衛 HP:4/4 AT:2 C槍兵【後衛攻撃(前)】

 後左 HP:4/4 AT:1 C僧侶【防魔+1(後)】

 後右 HP:3/3 AT:2 C魔法使い【攻魔+1(後)】

 手札:A整列の笛 A魂の光 A神威の盾 B聖なる壺 B鋼の槍

 山札MC:3 山札SC:19


「むむむ、後衛攻撃か……放っておくとやっかいそうだし、ここはC槍兵にC爆薬!さらにC鉄の剣をC泥人形に装備して、C槍兵を撃破!ターン終了!」

 

 C爆薬【通常アイテム】対象に1点の特殊ダメージを与える。

 C鉄の剣【装備アイテム】装備者のAT+1DF-1


 C槍兵の、前衛としては低いHPが祟った格好となった。

「うわ、いきなりやられた」

「ちゃんとした耐久力と攻撃力のある前衛が使えるって、いいよね……」

 序盤の攻撃力不足に悩んでいたまとらはしみじみと語る。

 しかしこれでBランクを場に出すことができる。

(まだC泥棒がいるから、アイテムは使えない……なら、こっちだ!)


 B賢者 HP:6 AT:2

 【防魔+1(後)】1ターンの間、防御魔法の使用回数を1つ増やす。

 【攻魔+1(後)】1ターンの間、攻撃魔法の使用回数をひとつ増やす。


「魔法使いだらけだ」

 確かに、よもぎ子のデッキで言えば、一番サブカードが使える陣形ではある。

 ただ、今回の手札ではそうもいかない。


 4ターン目、後攻よもぎ子の手番。

 先攻:まとら

 前衛 HP:5/5 AT:3 DF:-1 C泥人形【異常耐性(全)】装:C鉄の剣

 後左 HP:1/3 AT:2 C泥棒【妨害(後)】

 後右 HP:4/4 AT:0 DF:1 C店番【アイテム+1(後)】装:C鉄の盾

 手札:3枚

 山札MC:3 山札SC:18


 後攻:よもぎ子

 前衛 HP:4/4 AT:1 C僧侶【防魔+1(後)】

 後左 HP:3/3 AT:2 C魔法使い【攻魔+1(後)】

 後右 HP:6/6 AT:2 B賢者【防魔+1(後)】【攻魔+1(後)】

 手札:A整列の笛 A魂の光 A神威の盾 B聖なる壺 B鋼の槍

 山札MC:3 山札SC:19


 相手の速攻のおかげもあり、思ったより早く手札が使えるようになった。

「B聖なる壺でアイテム使用回数を増やす!」

「え!?何そのカード!」

「ふふん。うらやましい?」

「あんまり」

 そりゃそうだ。

 普段からアイテムが使いたい放題のまとにとっては、無用の長物といったところだろう。

「むむむ」

「ほらほら、早くアイテム使いなよ、アイテム」

 アイテム1枚で何を嬉しそうに……といった態度でせかしてくるまとら。

「えーい、B鋼の槍をB賢者に装備!C僧侶でC泥人形に攻撃してターン終了!」


 5ターン目、先攻まとらの手番。

 先攻:まとら

 前衛 HP:1/3 AT:2 C泥棒【妨害(後)】

 後左 HP:4/4 AT:0 DF:1 C店番【アイテム+1(後)】装:C鉄の盾

 後右 HP:3/5 AT:3 DF:-1 C泥人形【異常耐性(全)】装:C鉄の剣

 手札:3枚

 山札MC:3 山札SC:18


 後攻:よもぎ子

 前衛 HP:4/4 AT:1 C僧侶【防魔+1(後)】

 後左 HP:3/3 AT:2 C魔法使い【攻魔+1(後)】

 後右 HP:6/6 AT:3 B賢者【防魔+1(後)】【攻魔+1(後)】装:B鋼の槍

 手札:A整列の笛 A魂の光 A神威の盾

 山札MC:2 山札SC:19


「わたしのターン!C薬草でC泥棒を回復して、C騎士の証をC泥人形に装備!」


 C薬草【通常アイテム】対象のHPを1点回復する。

 C騎士章【装備アイテム】装備者に【かばう(後)】を付与する。


 【かばう(後)】は前衛の受ける物理ダメージを肩代わりできるスキルだ。

 ダメージ総数は変わらないが、使い方次第では盾より有用な場面もあるかも知れない。

「そう簡単に、やられてなるもんですかい!」

「こんなカードまであるのか……」

「C泥棒でC僧侶に攻撃を加えてターン終了!」

「くっ……!」


 6ターン目、後攻よもぎ子の手番。

 先攻:まとら

 前衛 HP:2/3 AT:2 C泥棒【妨害(後)】

 後左 HP:4/4 AT:0 DF:1 C店番【アイテム+1(後)】装:C鉄の盾

 後右 HP:3/5 AT:2 C泥人形【異常耐性(全)】【かばう(後)】装:C騎士の証

 手札:3枚

 山札MC:3 山札SC:16


 後攻:よもぎ子

 前衛 HP:3/3 AT:2 C魔法使い【攻魔+1(後)】

 後左 HP:6/6 AT:3 B賢者【防魔+1(後)】【攻魔+1(後)】装:B鋼の槍

 後右 HP:2/4 AT:1 C僧侶【防魔+1(後)】

 手札:A整列の笛 A魂の光 A神威の盾

 山札MC:2 山札SC:19


「あたしのターン!ドロー!」


 B炎の槍【攻撃魔法】対象に3点の魔法ダメージを与える。

 B魔法の杖【装備アイテム】装備者の通常攻撃がAT2の魔法攻撃になる。


(おっ!B炎の槍だ)

 少々オーバーキルになるが、これでC泥棒を倒すことができる。

(ん?いやいや、ちょっと待て待て……)

 よもぎ子はカードの効果をもう一度あらためる。

「やっぱこっちか、B魔法の杖をC魔法使いに装備、C泥棒に攻撃!」

「C泥人形でかばう!」

「魔法ダメージはかばえないぞ」

「え?あ、そうだった」

 【かばう(後)】の効果範囲は、あくまで物理ダメージのみである。

 使えないと思っていたB魔法の杖の意外な活躍で無事C泥棒を倒したよもぎ子。

(でも、やっぱ普通の武器でいいような……) 

「ふっふっふっ……」

「?」

 例によってまとらが意味深に笑う。今度は何だ。

「ついに、このカードを出す時がきたようね!B魔道士!」


 B魔道士 HP:5 AT:3【攻撃魔法+2(後)】1ターンの間、攻撃魔法の使用回数をふたつ増やす。


「ま、B魔道士??」

「どう?どう?すごいでしょ。うらやましいでしょ!ねえねえ!」

 念願の魔法力を手に入れ、はしゃぎまくるまとら。

 うっとうしいこと、この上ない。

「ねえねえ、うらやましいんでしょ?うらやましいって言いなよ!」

「……B炎の槍でB魔道士を攻撃。ターン終了」

「ちょっと!?」

 C泥人形を倒すこともできたが、よもぎ子はB魔道士を選んだ。


 7ターン目、先攻まとらの手番。

 先攻:まとら

 前衛 HP:4/4 AT:0 DF:1 C店番【アイテム+1(後)】装:C鉄の盾

 後左 HP:3/5 AT:2 C泥人形【異常耐性(全)】【かばう(後)】装:C騎士の証

 後右 HP:2/5 AT:3 B魔道士【攻魔+2(後)】

 手札:3枚

 山札MC:2 山札SC:16


 後攻:よもぎ子

 前衛 HP:3/3 AT:2 C魔法使い【攻魔+1(後)】装:B魔法の杖

 後左 HP:6/6 AT:3 B賢者【防魔+1(後)】【攻魔+1(後)】装:B鋼の槍

 後右 HP:2/4 AT:1 C僧侶【防魔+1(後)】

 手札:A整列の笛 A魂の光 A神威の盾

 山札MC:2 山札SC:17


「よくもB魔道士を……わたしのターン!ドロー!」

 まとらの目は復讐の炎で燃えている。

「B営業妨害を使用!」


 B営業妨害【通常アイテム】相手の手札を1枚選んで捨てる。このカードで相手の手札を覗くことはできない。


「げっ!」

 今のよもぎ子の手札はすべてAランク、どれを捨てられても損になる。

「こ・れ・だー!」

 まとらが引いたのはA魂の光、最上級の回復カード。

「むむむ」

「さらにB炎の槍でC魔法使いを撃破!」

「ああっ」

 やられたC魔法使いの代わりにB重戦士が場に出る。


 B重戦士 HP:7 AT:3

 【追撃(前)】通常攻撃を加えた相手に、1点の特殊ダメージを与える。

 【反撃(前)】通常攻撃を受けた相手に、1点の特殊ダメージを与える。


「B重戦士……なるほどなるほど、じゃあこれでターン終了!」


 8ターン目、後攻よもぎ子の手番。

 先攻:まとら

 前衛 HP:4/4 AT:0 DF:1 C店番【アイテム+1(後)】装:C鉄の盾

 後左 HP:3/5 AT:2 C泥人形【異常耐性(全)】【かばう(後)】装:C騎士の証

 後右 HP:2/5 AT:3 B魔道士【攻魔+2(後)】

 手札:3枚

 山札MC:2 山札SC:14


 後攻:よもぎ子

 前衛 HP:6/6 AT:3 B賢者【防魔+1(後)】【攻魔+1(後)】装:B鋼の槍

 後左 HP:2/4 AT:1 C僧侶【防魔+1(後)】

 後右 HP:7/7 AT:3 B重戦士【追撃(前)】【反撃(前)】

 手札:A整列の笛 A神威の盾

 山札MC:1 山札SC:17


「あたしのターン!ドロー!」


 Cお取り寄せ【通常アイテム】山札から通常アイテムを1枚選んで引き手札に加え、山札をよく切って戻す。

 C火炎弾【攻撃魔法】対象に2点の魔法ダメージを与える。

 B馬車【通常アイテム】どちらかの場をひとつローテーションさせる。


(まあ、C僧侶はやられてもいいか……)

「B賢者でC店番を攻撃!」

「C泥人形でかばう!」

 C店番とC泥人形にそれぞれ1点のダメージ。

「B馬車を自分に使い、C火炎弾でB魔道士を撃破!ターン終了!」

「うぇ!?」

 まさかの連続魔法でB魔道士を倒されたまとらは、呆然としている。

 やっと手に入れた魔法の力は、あっという間に消えてなくなってしまった。

「B錬金術師、先に出せば良かったのかな……」

 後悔先に立たず、まとらはしょんぼりしながらA神の手を場に出した。


 A神の手 HP:9 AT:3

 【アイテム+2(後)】1ターンの間、アイテムの使用回数をふたつ増やす。

 【合成+1(後)】1ターンの間、一度だけアイテムの合成効果を得ることができる。


 Aランクが登場し、早くも終盤戦の様相を呈してきた。


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