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スケルトンの奴隷商  作者: ぎじえ・いり
避けられない戦い
50/67

赤の軍勢

説教部屋に俺とエキオン、ナーと隊長、そして将軍とアウトノエが集まっている。


「出たぞ。スケルトンの軍勢、その数およそ600」


予想よりは少ない。

実際、周辺国の軍にも追われているらしい。

他国の軍とぶつかりながらも、その数を誇っている事を考えれば驚異的だった。

ソリアのダンジョン方面からこちらへ向けて進行中らしい。


「内容は?」

「デカブツは無しだ。良かったな。これで勝算ありなんだろう?」


目をとじ、その事実を噛み締めた。


「ええ。勝てます。改めてお願いします。エイディアス軍から300の兵をお借りしたい」

「それで何とかなるんだな?」

「絶対です。所詮はモンスターの群れ。備えは既に終わっています。戦術も指揮も何も無い連中に負ける道理がありません」

「分かった。万が一に備えて、いつでも出撃可能な体勢は取っておく」

「ありがとうございます」

「それと、ひとつ気になる情報がある」


将軍は一度、言葉を切り、エキオンを見た。


「連中のスケルトン、全部赤いらしいぞ?」


ナーもアウトノエも、そして隊長までもがエキオンを見た。


「注目されてもな」


エキオンが困ったように呟いた。






その後、スケルトンの軍勢はアーレスの村から半日ほどの位置で停止した。

こちらか打って出る訳にはいかない。

ただ、攻めて来るのを待った。


そして3日後の夜、その軍勢は進行を再開。


デカブツの手に乗り、そのまま手を上げさせ、彼方を見る。

魔力で強化した視力に移るのは赤いカニの群れのようにも見えた。

しかし、当然、カニではない。

そのカニの群れのような赤い軍勢はすべてスケルトンだった。

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