第1章 第2話 「護衛艦[やくも]」
お見苦しい文章も多々ありますが、温かい目で見守ってください。
第1章 第2話 護衛艦「やくも」
▣ 2015年4月4日 10時25分 ▣
▣ 北海道留萌市三泊町 海上自衛隊埠頭 ▣
「寒いな・・・」
寺井崎は、辞令を受けて今北海道の地にいる。
昨夜の便で北海道へ到着し、ホテルに宿泊した。
本来、今日は1200に地方総監部庁舎に行けばいいのだが、
自分の艦を一足先に見たくなり、ここ海自埠頭に来たのだ。
「俺の艦はどこかな・・・」
あたりを見渡すと、数隻の艦が停泊していた。
すると1番奥に、それらしい艦を見つけた。
ゆっくりと歩いて行くとその艦の前で立ち止まった。
艦首には、[DDH182]と彫られていた。
「これが、俺の艦か・・・。」
第5護衛艦群は近年発足したばかりで、その旗艦には、
最新システムを搭載した新鋭艦が採用された。
艦橋上部には、SPY-1発展型が4基装備され、
主砲には近年国産化に成功した、128mm速射砲が装備されている。
なにより1番ちがうのは艦の大きさだ。
国内初のイージス艦「こんごう」の満載排水量が9485tだが、
この艦の満載排水量は、12500tである。
これは5年前に就役した、「ひゅうが」に次ぐ大きさである。
自分の艦を眺めていると、その艦から人が降りて近づいてきた。
「何か御用ですか?」
話しかけらて、寺井崎も返答する。
「これは失礼、本日付で「やくも」艦長を拝命した、
寺井崎です。よろしく。」
寺井崎という名前に心当たりがあったのか、
すぐに返事を返してきた。
「失礼しました。私は「やくも」副長兼航海長の、
今田と申します。よろしくお願いします。」
寺井崎は、今田を見て若いという印象を持った。
「今田さんは今、歳いくつですか?私は今年30になるんですが・・・」
「私も今年で、30になります。」
「そうでしたか、お互い日本の国防のために頑張りましょう!!」
力強くいった寺井崎と今田は握手を交わして、その場を後にした。
次回は、一度間をおいて、第5護衛艦群の艦を紹介しようと思います。
連載スピードが少し遅いですが、見ていただける方は少し楽しみしていて下さい。