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下獄上  作者: かしす
第1章 地獄のある地点にて
3/12

第ニ話 謎の少女

前回を30文字でおさらいタイム!


地獄で生まれたグルシャは赤白雨で落ちてきた謎の少女と出会った

 「いないじゃないの。」



さっきいた場所にいた女の子がいなくなっていた。

意識を戻してどこかに行ってしまったのか


どこかに飛び去って行ったのか。本当に悪魔に連れ去られたのか。

体にムチを打ちながら看病をしたのにお礼の一つもないのか。

まぁお礼をしてもらうために看病したわけではないが



 「変な所打って幻覚でも見たんじゃないの?」

 「いや見てないわ!ちょっと家の周り探してくるから待ってて。」

 「待って。いくら小さな子でも相手は天使の子。異種の私たちを殺す危険がある事を忘れないで。」


周りは真っ暗だし崖しかない。年齢的に遠くにもいけないはずだ


 「あと、落ちてる羽には絶対触れないように注意ね。」

 「(落下の衝撃で散らばった無数の天使の羽。これに触れるだけで死ぬってどんな状況だよ)」



探そうとしたとき。グルシャの頭が一時停止する。

家の大きな残骸の影でなにか動いている。"体隠して翼隠さず"ただでさえ翼が大きいくせに白いからバレバレだ。



 「母さん、あそこに隠れてるよ(小声)」

 「男が行くと怖がるかもしれないわ。私が先行くから少し後ろからついてきて。 もし、殺されそうになったらこの斧ですぐ反撃して。」

 「分かった。」



まだ殺してもいないのに手の震えが止まらない。

近づくにつれてカチャカチャ音が聞こえる。その音と同時に俺も斧を構える



チラッ

 「モグモグ(´~`)」

残骸の間から覗くと女の子が夢中になってなにか食べている、あまりに夢中すぎて俺たちに気づいてないようだ。



 「(もしかしてネズミでも食べてるのか?!)」

 「お嬢ちゃんどうも~♪それおいしい?」



グルシャの母さんが笑顔で女の子に話しかける。その瞬間女の子は瞬時に自分の羽をむしりとり、こちらに投げてくるかのように構えた


 「あぶない!」


その瞬間、鎖骨の間にある紋章が輝き、持っていた羽と地面に散らばった羽が光を放つと同時に羽が大きく伸び、刀となって私たちに刃を向ける


 「...誰。」

 「...アンナよ。こっちはグルシャ。」


あきらかに威嚇をしているようだが刀を持つ両手が震えているのが分かる

こんな未知の場所で子供が一人になってしまったらそれは怖いに決まっている


 「急に話かけてごめんね。そのスープは私が作ったのよ。」



お腹が空いていたのだろう。女の子は鍋に残っていたコーンポタージュを食べていたのだ。




 「おいしかっただろ。母さんが作ったコーンポタージュ。」

 「...うんおいし...。い、いやお、おおいしくなかった!!」

 「あら♪嬉しい事いってくれるじゃない♪もし良かったらまた作ってあげるわ」

 「い、いらないしお腹空いてない!知らない人についていくなって習っt...」

 「怖いのは分かるわ。でもここはあなたが思っている以上に危険な場所。一人で 行動すれば悪魔に殺される。生き残れても二日ね。」

 「さっきの爆発音で他の悪魔が来るかもしれない。天使のあなたを食べにね。」

 「...?!」

 「おいおい脅すことまでしなくても」


待てよ、穴の中生半可は気持ちで生きる事は不可能。かわいそうだけど少し鬼にならないとダメか

この世界は飢餓で苦しんでいる悪魔がうじゃうじゃいるのだがここは安全だ。壁面の大きく隆起している所に家があるから下にいる悪魔は登ってこないと来ることができない


え? 翼で飛んでくるんじゃないかって? 実は、ほとんどの悪魔は翼が小さすぎて飛べないんだ。

突然変異で翼が肥大化する事もあると本で読んだが、そんなのは稀だ。見た事が無い。昨日までは...


 「そんなにお腹がすいているならとりあえず昼食にしましょうか♪またおいしい 料理作ってあげるー」

 「...うん」


ユバスはその翼刀を捨て、少し落ち着いたようだった。


 「じゃあ家の木を使って火を起こしましょうか グルシャは木を集めるのお願い」

 「えーっと... お名前を聞いてもいいかしら」


 「...ユバス・クローバー」


 「とてもいい名前ね。じゃあユバスちゃんは私と一緒に畑の爆発で吹き飛んじゃ ったトウモロコシ集めましょ」



それにしても不思議だ。家を壊して、殺されそうになったあの子に対してやけに優しい。

母さんは祖父母を殺されたから恨みが全くないわけではないだろう。なのにどうして...?



 「(それは後で聞いてみるとして、今は昼食のために木を集めよう。俺は朝ごはんすら食べれてないんだ。食べたいし早く寝たいけど頑張るか。)」




本当はコーンポタージュが食べたいが、牛乳瓶が割れて無くなってしまったから丸焼きにし昼ごはんを済ませた。

母さんは席を立って地下室に向かっていった。



昼ごはん中にユバスと話していたのだが悪い天使ではなさそうだ。

 「どこから来たの?」「上。」

 「上にはどんな物があった?」「...。」

 「...飛べたりできるの?」「頑張れば。」

うん。怯えているのか上手く話すことができていないみたいだ。

しばらく頑張ってこっちから話し続けてやっと徐々に会話できるようにはなった。


天使と悪魔が話しながら火を囲んで話す

こんな感じで血が違くても協力し合って生活できればいいのにな

なんとか 2話 書き終えられました

この土日で3,4話書いて出せるようにしまーす。


誤字、感想のコメントしてくれると嬉しいです!


※この小説の無断転載を禁じます

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