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幻想奇譚

全ては必然的に

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛では無いですが、

『そんな事されたら好きになっちゃうよ!!』

という描写が『作者の中で』あります。

粋な人が死ぬほど好きです。勿論、梅香の君も。

こんにちは、渡です。顔色が悪い? えぇ、最近どうにも寝付きが悪いものでして……。疲れが取れないのですよ。一種の不眠症かも知れませんね。でもそんな疲労さえ吹き飛ばす程の光景を見て参りました。今日はそんなお話をしとう御座います。


突然ですが、私は場当たりで訪れる場所を決めております。風の向くまま気の向くまま。そこに計画性などあるはずも無く。本日も賽子の出目の様に決めました。えぇ、数日前から油そばが食べとう御座います。ですので、その近隣のお社を訪れる事に致しました。美味しいものを戴いて、運動を重ねれば、きっと快眠出来るはず。そうで御座いましょう?

ですので、念願だった油そばに舌鼓を打ち、その上機嫌のままにとある社を訪れました。悪縁切りで有名な、あのお方。常に気品と慈悲に溢れる平安貴族の様なお方。その方のいらっしゃる社へ。

そこは周りが近代的な高層ビルが立ち並ぶ中に、ひょっこり顔を出すようにしてそこは御座います。第一の鳥居は石造り、床はタイル張り。決して大都会の中でも浮く事のない近代的な作り。初めて訪れた時には時代に合わせて変化する社の在り方に、ぽかんと口を開けて眺めたものです。

ふと頭上から小雨が……。こつん、こつんと頭上や頬に当たります。ふふ。誰かの悪戯でしょうか。もしもそれが貴方様なら、意外な一面が大層愛らしく感じます。

手水舎で軽く手洗いを済ませて進んで行くと、第二の鳥居が。青銅製の鳥居。霊獣をあしらった非常に特徴的なそれが私を出迎えて下さいました。何時見てもお美しく、文化的な価値のある素敵なもの。けれども今は、それを何倍にも美しく魅せる光景が。

奥に鎮座した境内。内部は何処か懐かしさを思わせる造り。時折聞こえる凛とした鈴の音色。そして青銅の鳥居に良く映える様に、雨粒と爪紅色の花弁が舞い散って、一枚絵の様に瞳を飾るのです。

桜と言ったら、私の中では夜桜が鮮明に焼き付いております。月影に沿うように散った花吹雪がどうにも忘がたいのです。けれどもそれに匹敵する程、私の脳裏にしっかりとこの光景が焼き付いております。

鞄の中から携帯端末を握り締めます。少しでも長く、いいえ、何時だってこの光景を見ておきたい。そう思うのは……罪……なのでしょうか? 何かに唆された様に端末を鞄から取り出そうとすると、誰かがが視界を遮るように現れました。

「んむっ」

肩のラインで切り揃えられた少し長めの髪。その後ろでは豊かな長髪が風に靡いて揺れております。元来の糸目は常に笑顔を浮かべて居るような顏。そんな綺麗なお方が私の唇に人差し指を添え、にっこりと笑って頭を撫でて下さいます。そこで目を覚ました様に、気が付いた事が。

「申し訳御座いません……。頭に乗り過ぎた様です」

「宜しい。とても良い子ですね。縁を結んで良かった。ではお悩み相談といきましょう」

貴方様には敵いません。御言葉から察するに、最初からこのつもりで私を呼んで下さったのでしょう。全て必然的に、貴方様の意のまま。あの時以降、安眠が届けられた事は言うまでも御座いません。

前にも登場した、悪縁切りの神様。

新しい仮名を考え中です。

本日もう一本くらい上げたい……。

幻想奇譚は何方かと言えば副産物なので。


読者様

何時から縁を結ぼうとしていたの?


作者

油そば食べたいと、渡が思っていた所から。

勿論チェーン店なので、別の所にもありましたが、選択肢をあらゆる手段で潰してます。その過程は秘密☆

え、強引? 日本の神様は皆様アグレッシブだと思ってますよ?

例えば、

目に付く様に自分の概念入れたり、目の前に自分の社ドーンしたり、その社に行く夢見たり、軽く目眩し起こして御祭神の名前変えたり。

あ、基本的にそれぞれ別の神様。

これぐらいは、全然すると思いますよ(≧⩌≦꒢* )


渡の悩みを察知して、さり気なくご自分と縁を結んだ話。

雨は禊、桜吹雪と祈祷(鈴の音)は祝服。

鳥居に降り掛かる桜吹雪が綺麗でした。

心からの歓迎を。という想いを行動に乗せて。



何故こうも皆様方、こうも粋なのか……。好きになっちゃうよ!! (°∀°)ヒィィィィ

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