四組のありふれた受難・後
「右――上――突き――下――」
アズルトの振るうう刃が、宣言を追って幾筋もの銀光を宙に走らせる。その度にジシルラ錬鋼の一枚板より切り出された略式硬化付与済み模造剣が交差し、酷い耳鳴りめいた激突音で第五屋内訓練場の一画を塗り重ねてゆく。
遮音の薄膜の内でアズルトと対峙するのは、獣人で騎士家のニー・タオラスイだ。宝珠適性こそ平凡だが、魔術による効果的な身体能力の強化方法を習得したことでその動きは格段に速く鋭くなっている。
ただ、魔力の制御に独特の癖があるらしく、最高速度に全体の挙動がついてゆけておらずかなり隙の目立つ動きになっていた。それでも武術の基礎ができているだけあって型に目立った崩れは見られないし、自らの動作そのものは捉え切れているようなので習熟すればいずれは解決する類の問題であろう。
「返し」
頃合いを見て隙を作り、アズルトは守勢へと転じる。
組み合わせ次第では攻守定めず地稽古の形を取ることもあるが、いまアズルトがニーを相手に行っているものは掛かり稽古が形態としては近い。
基本的には掛かり手――この場合はニーがそれに当たる――に自由に攻めさせて、大きな隙を晒すようであれば元立ちであるアズルトがそれを攻め立てる。まあその際に攻撃箇所を宣言して防御を促したり、初動は遅らせても威力はそれなりを維持したりと、掛かり手が攻守の動きに慣れるよう調整を加えているのだが。
慣れ、である。組の半数ほどは未だ宝珠を使った挙動を完全には御し切れていないのが実情だった。分かりやすいのはニーに同じく身体能力の急激な変化だろう。
極端な例えになるが倍の速さで動けるようになったとして、障害物走のタイムが半減するか、ということだ。
細かな動きに認識が追いついていなければそこに無駄が生じる。無駄ですめばまだよい。意識と肉体の乖離が進めば動作不良を生じるのは必然であり、そうした事故は元の運動能力に低い者にとりわけ顕著だ。
それでもこの辺りは宝珠による魔力体への干渉がじきに解決するだろう。多数の魔術を高速で処理する騎士に、ただのヒトの脳が持つ処理能力で足りようはずもない。
宝珠を用いての主観時間の加速――それは騎士を騎士たらしめる技術のひとつであり、ゆえに未熟な四組の候補生らを苦しめている要因のひとつとなっていた。
宝珠をそのレベルで己がモノとできているのは、見たところ三割弱といったところか。おおよそ宝珠適性と稼働状態に対応しており、西方守家方式の慣らしを行った面々の中でもとりわけキャスパー、アルジェ、ディスケンスらの順応は目を見張る。
オルウェンキスなども宝珠適性が低い割によく動けている。だがあくまでも適性からすれば、だ。
横目で対峙するオルウェンキスとディスケンスの姿を見遣る。
ディスケンスが元立ちで、オルウェンキスが掛かり手というすっかり見慣れた配役。オルウェンキスにしてみればこれほど屈辱的なこともあるまい。
というのも、この稽古は相応の実力差がなければ成り立たないものなのだ。元立ちには未だ魔術の運用に不安の残る掛かり手の不測を御するだけの実力が求められ、そうした者らを軸に教官の指示でグループが組まれる。
この二人はここしばらく、ほとんど同じグループに放り込まれている。
元々武術に秀で、強化魔術の効果こそ控えめながら動きそのものは安定しているオルウェンキスは組める相手に乏しい。発動待機状態にある外向系魔術が極めて不安定なのも相手を選ぶ要因となっていた。
アズルトも見せている実力だけで元立ちとなるに十分な技量を有していたが、オルウェンキスにも増して武術面で振れ幅の大きいニーは組めるのがそれこそアズルトを除けばクレアトゥールかキャスパーかといった具合で、掛かり手枠にメナまで控えているとなればどうしても組み合わせは固定化されてしまう。
おまけに平素の接点の薄い面子を当てる傾向にあるようで、地稽古であってもアズルトがクレアトゥールと組むのはごく稀だ。まあ、どうせ互いに手札のほとんどを伏せたままの立ち合いになるのだから、そこは渡りに船とでも思っておけばよいだろう。
逆に反目しあっているからこそ毎度のごとく組まされるオルウェンキスとディスケンスは気の毒に思うが、打算的な視点で見れば両者の妥協を引き出すには好都合に思えた。
なおアズルトともども相も変わらず組で浮いているクレアトゥールだが、訓練の趣旨はよく理解しており元立ちとしては優秀だった。終始無言なのはこれも相変わらずだが、斬り返す場面ではやや大仰にためを作り、相手の防御の際を突く苛烈な攻撃を見舞っている。少しでも甘い受けで応じれば強かに打たれる、そんな絶妙な匙加減。予め合数を決めて立ち会っているそうで、最終合で疲弊した掛かり手の受けがわずかに及ばず打ち負けるとかいうなんとも頭の痛い稽古運びをしている。
極度の集中力を掛かり手に要求し、おそらくバッテシュメヘ教官の指南以上に時間当たりの訓練密度が高い。ただし確実に一撃が決まる都合上、怪我人の数も抜きん出ている。もちろんすべて軽傷に抑えられてはいるのだが。
まだまだ不安定なこの時期は新入生全体の傾向として大小問わず怪我が多い。そのため指導教官を増員したり、騎士会から同じ寮の生徒を派遣してもらったりするのが常、というのがアズルトがカンカ・ディアから仕入れた情報だった。今年は特に貴族の割合が多いこともあって、上位組には個別指導ができるほどにヒトが集まっているらしい。
四組が生徒同士の立ち合いを主としているのは、教官の人徳の無さと学園の教育方針の衝突、加えて個人主義が強い北寮に指南役に適した騎士が乏しいことが理由として挙げられる。
さらに付け加えるならば北寮で起きた公国貴族とのいざこざも関係していた。容易に火を噴く危険物らに燃料を近づけまいとの教官殿のありがたい配慮だ。
半端に哲学を持つ外野を煩わしいと感じているだけの可能性も多分にあるのではあったが。
実際のところ教官なりの基準で四組のことを考えてはいるのだろう。たとえいずれは見放すのだとしても、少なくとも今はまだ組の全員に個別での指導を行っている。それは多くにとって過酷と言う他ないものではあったが、個々の能力を見る眼は確かであるらしく、無茶であることは間違いないのだが無理と頭ごなしに否定するのも躊躇われる、そんな手心が見て取れた。
例のごとく観察と思案に暮れていると相方のニーが限界に達した。
不完全な構えでは受けた剣速を殺し切ることができず、潰れた刃が脇腹を容赦なく打ち据える。その衝撃は魔術による防護を苦も無く貫き、ニーの決して小柄ではない体躯を吹き飛ばした。
アズルトの技量からすれば寸止めくらい造作もないが、あえて多少の加減をするに留めている。
痛みには慣れておくべきだ。傷つき疲弊した肉体でどこまで冷静な判断力を保ち平素の力を維持できるか。腕千切れ眼潰れようとも命さえ繋げば再起の望みは残る。
剣を支えに立ち上がるニーの口の端には苦々しくも強気な笑みが浮かんでいた。譜代の騎士家の人間である彼には、アズルトの思惑など筒抜けなのかもしれない。
「ニー。怪我は問題ないかい?」
傍らで稽古を監督していたラーナム教官がやってきた。いつぞやのバッテシュメヘ教官の試しの折、アズルトらの前で汚物塗れになったひよこたちに手当のやり方を教示していた若い青騎士だ。
安否確認にしては呼びかける声があまりにも穏やかだが、これもまたここしばらくで繰り返された問答だからだろう。
「大丈夫、ですよ。今日はまた一段とキツイのをもらっちまいましたけど、これくらいならまあ、自分でなんとでも」
「なら君は戻って次の出番まで治癒術の訓練、いいね」
「リョーカイしました、教官殿」
敬礼をしてニーが遮音結界を後にする。
いつもならばこのまま教官と地稽古の流れになるのだが、この日は珍しいことに刃ではなく言葉が飛んできた。
「君たちはほんとうに容赦がないね」
その視線は魔術障壁の外、観覧スペースへとぎこちない足取りで下がってゆくニーの背を見送っている。
元立ちと掛かり手の力量に大きな差を設けているのは、事故への未然の対処の意味合いが強いが、それさえも本を正せば負傷を減らすという目的に依ったものだ。であるにも関わらず、アズルトもクレアトゥールもそれを目的のひとつに据え稽古を組み立てている。
独断による訓練目的の拡大解釈、個人的嗜好に基づく暴力行為、単純に技術不足という線もあるだろうか。いずれにせよ他の組ならば不適格の烙印を押され元立ちの任を外される問題行動だ。常習犯ともなれば反省室送りは免れ得まい。
だがそれは余所の組の道理だ。四組にはアズルトらよりなお性質の悪い人間がいる。
「手本となるべき担当教官殿が血も涙もありませんから」
「違いない。あの師ありてこの弟子ありか。彼らも災難だ」
奇妙にも、言葉に込められた憐憫とは裏腹にアズルトの耳にその声は笑っているように聞こえた。
「……以前、我々は運がなかったのだと仰っていましたが」
「そんなこと言ったかな。いや、言ったかもしれない。だってそうだろう。能力の多寡を問わず君たちは否応なしに過酷な道を歩まされている。本科に上がる頃には果たして何人残っていることか」
教官の目線が今まさに掛かり稽古の最中のとある組へと移る。アズルトも誘われるようにしてそちらを見遣った。
――直後。
この訓練にあるまじき励起反応が虚空に浮かび、水塊の爆発の形を以って事象が顕現した。
魔術の暴発だ。
質量を伴う暴風を至近で浴びた小柄な少女――チャクが、二度三度と地面を叩きながら転がる。
刃を交えていたユリスは寸前で防御障壁の展開に成功したらしい。慌てた様子でチャクに駆け寄ってゆく。
だがアズルトはおろかラーナム教官も動かない。派手に飛びはしたが、肉体へのダメージが見た目ほどに深刻ではないことを見抜いているからだ。
チャクは悪い意味で暴発慣れしている。宝珠適性が単純に騎士の才に還元されない例、と言うといささか恣意的な表現になるかもしれないが、彼女は理論寄りの術式構築が特徴の候補生で、その傾向が魔法器官の高い感度と衝突しやすいのだ。宝珠を得たことによる魔法出力の上昇の管理が未だ甘く、ふとした瞬間に膨れた魔力が術式に火を入れ暴発を引き起こす。
繰り返しになるが教官の提示する近接格闘訓練は内向系の各種身体強化魔術を使用した格闘戦に、外向系に属する攻性の放出型魔術を即時発動できる状態に保持し、かつ任意の系の防護を施しながら行う極めて高度なものだ。
非魔法系を含む両系四重処理。
使い分けならばいざ知らず、これを実用レベルで習熟しているのは騎士全体の一割にも満たない。万人に扱えぬ技術であるからこそ騎士には前衛と後衛の区分けが為されているのだ。
教官はこの多重処理を騎士戦闘の常道として、宝珠の扱いに慣れぬこの段階で候補生らに矯正を施そうとしていた。そういうものと初めに刷り込むことで、魔術運用の基準を作り変える。そうして魔力体が変性し不安定なこの時期に、本来の適性を強引に書き換えるつもりでいるのだ。
騎士は総じて前衛型が優位になる傾向にある。前衛騎士の戦いとは常人の十倍に及ぶ身体能力を下敷きとして繰り広げられる超高速戦闘だ。術式構築から発動までを魔術士とは比べものにならないほど短時間でこなす騎士ではあるが、前衛のこの機動力を速力で劣る後衛が捌くには対象を大きく上回る技量が求められた。加えて乱戦への対応力がどうしても低くなりがちで、運用の幅を狭める要因となっている。
バッテシュメヘ教官の指導方針は言うなれば総前衛だ。不得手の少ない万能型の教官らしい手段を選ばぬ結論だった。局地戦において純後衛の生存率が前衛に大きく依存せざるを得ない以上、生涯戦果で劣る純後衛などという役回りは排して然るべきと、迷いなくそう確信しているのだろう。
多くのゲームにおいては特化型が最適解で、バランス型はそれらに埋もれ不遇な傾向にある。けれどそれは集団として万全の状態を維持できるという前提があるからだ。もしくは致命的な欠点を補う方策を整えられるから、だろうか。
現実とは不確定で、得てして理不尽なもの。
敵はこちらの実力などお構いなしに襲ってくる。卑怯とは誉め言葉で、騎士として大成するためには生き延びる力こそが求められた。
位格はひとつの指標だが、逆を言えばそれさえも目安に過ぎない。赤位の教官が黒位の新星に完勝したように、騎士の実力は数値で測り切れるものではないのだ。
教官の指導は学内における評価ではなく最終的な騎士としての価値に振り向けられている。アズルトにとっても教官の方針は否定する余地がない。
然もありなん。
ニザ東域守座の人間としてそれは至極当然の理なのだから。
だがしかし、しかしである。その当然の理はまことに遺憾なことに、アズルトの目的とは相容れぬのである。
泥に塗れたチャクが、バッテシュメヘ教官の続行の指示のもとユリスと再び対峙するのを眺めながら、剣を構える気配のないラーナム教官へとアズルトはなんとはなしに問いを口にする。
「教官はこの組の指導に協力していますが、それも運がないのですか?」
「……僕は教会の出でね。教会に拾われ生き長らえて、そのお陰で学園に入る機会を得た。けれど学生時代は教会への負債を返すことで手一杯で、仕えるべき主を見つけることも満足にできぬままこうして学園に居残る形になってしまった。バッテシュメヘ教官の噂は在学中によく耳にしていたんだ。それにすぐ下の学年だからさ、彼の扱きに耐えた騎士たちの実力はこの身をもって味わわされた。一年の隔たりが在って無きがごとしさ。生憎と崇高な志なんて持ち合わせてはいないけれど、彼らの強さには痺れたね」
ラーナム教官は遠く、訓練場の奥三割ほどを使ってキャスパーと切り結ぶバッテシュメヘを瞳に映す。
「教壇を降りたマフクス・ディア・バッテシュメヘが瘴土帯で経験を積み戻ってきんだ、その教鞭を間近で見る機会をみすみす逃す手はないだろう? 他の三人も過程はどうあれ目的は似たようなものさ」
悪びれる様子もなく言い切った。
完全なる私利私欲。つまり彼らはバッテシュメヘ教官の指導を諫める立場にはなく、より悪く言えば後押しする立場であるということだ。これまで生徒の側に寄り添っているかのように見えていたが、あれは教材として長く観察するための延命処置。教官の方針に逆らってまで落ちゆく者を救おうなんて考えは持ち合わせてはいるまい。
アズルトの胸中は暗澹たるものだった。
端からろくに期待もしていなかったが、敵が増えるのを喜ぶ性分でもない。
元より四方八方敵ばかりだというのに。
「実に担当教官殿らしい人選ですね」
「まあ、君たち三人が気にすることでもないだろう」
三人――アズルトとクレアトゥールと、おそらくキャスパーだろう。
確かに、例年の四組の風潮からすれば身内でもない赤の他人がいくら落ちようが気にも留めぬのが普通か。本科一年の終わりまでに三割は消えるのだ。
「どうでしょうね」
けれどアズルトは曖昧に言葉を返す。
「意外、と思ったけど存外君らしいね。さて、お喋りはこれくらいにして訓練に戻ろう。あまり呑気にしてると彼にどやされてしまう」
ラーナム教官が腰の剣を引き抜き、そうしてまたひとつ、第五屋内訓練場に剣撃の音が咲いた。
宝珠を得てこちら、伸び幅で頭ひとつ抜けているのはキャスパーだ。クレアトゥールも順調だが彼に比べればだいぶ大人しい。アズルトに至っては初期値が高いから三番手につけているだけで、成長率を加味すればディスケンスにすら大きく劣っている。
そもそもが貯蓄を切り崩して成り立っている似非騎士だ。実戦で否応なく鍛えられた戦闘感覚こそあれ、実験体の特性を勘案しなければ本科に上がる頃には頭打ちになる程度の所詮は失敗作。
埋もれて沈む。そんな未来はいくらでも想像できた。
だがそれ以上に容易に想像できるのが、組としての体裁を失った四組の姿だ。
アズルトが見たところ余力があるのなんてひと握りだけ。手を入れたこともあって全体の立ち上がりが悪く、そこに更なる消耗を畳みかけられ順応に遅れが出ている。四組二十六名全員が両系並列処理を行えるという事実は驚嘆に値するが、半数はあくまでも可能というだけで実用の段階には程遠い。暴発の克服となると更に半減し、今節に入ってこの段階に進んだのはユリスのみとたいへん雲行きの怪しい事態になっている。
バッテシュメヘは使える人間だけを使う教官だ。まず間違いなく頃合いを見て下を見捨て先へと進む。その時、捨てられた者らが置き去りにされるだけならまだ救いはある。だがもし足枷として切られたならば。
今から二節ほど後、銀吹から青深へと季節が移り変わる時分。新入生らは班編成を経て騎士養成学校という組織の一部として公式に登録される。
バッテシュメヘ教官はかつてこのタイミングで生徒の処分を行った過去を持つ。
処分に至る経緯は定かではないが、その理由には『不適格』との文言が簡潔に記されていた。
例年、銀吹のうちにひとりは退学者が出る四組であるから、処分そのものをとやかく言うのは筋違いだろう。四人とまとまった数なのもこの際、目を瞑ってよい。
着目すべきはこれを皮切りに要所要所で人員の整理を行っている点だ。直近だと節末に控える中間考査。次いで班編成、そして夏季休暇前にある前期末遠征実技試験がそれに当たる。
いや、今節末というのはいくらなんでも拙速に過ぎるか。
アズルトは即座に中間考査を候補から外す。そうしてみて、改めて班編成の時期の都合の良さを思い知る。
入学から四節も過ぎれば学園での生活もすっかり日常と化す。共同生活の中で新入生らにも地が見えてくる頃合いだ。宝珠を得てからの三節で騎士としての素養もおおよそ検分は済んでいることだろう。優れた観察眼の持ち主であれば、確かにこの時点で不適格者を炙り出すことができるのかもしれない。
期末試験は更に二節も先であるし、試験直前での混乱を避けるとなれば動くなら試験後ということになる。だがその頃には青深も三節だ。足手まといをそんな長々と放置するのか、あの非情なマフクス・ディア・バッテシュメヘが。
答えは否だ。
必ずやあの男は動く。
ではその時に切られるのはいったい誰か。アズルトにはそれがどうにも読み切れずにいた。
・ジシルラ錬鋼
正式名称はジシルラ七型錬成鋼。
天才魔導師ハルバナ・オウド・ジシルラ・イェトドによって成法を確立された七番目の鋼材。この七型は最も広く用いられていることから『シジルラ・七』あるいは単に『ジシルラ錬鋼』の呼称で表現されることが多い。また七型以外を示すものとして『ジシルラ希鋼』の表現も多々用いられる。
名が示す通り錬金術によって生成される、自然界にはまず存在しない希少な錬金合成物質。生成時の質量に比して剛性や弾性などの存在強度が増減する魔法金属で、原料価格比での費用対効果は極めて高い。大規模な生産施設を必要とするのと加工手段が限られるのが難点で、軍事と建築がその主な用途となっている。
そんな感じで気まぐれ用語解説でした。
なお更に硬化を付与したものでも消耗品な模様。
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