あー疲れた、ちょっと休憩してかない?
特にない。
強いて言えば、厨二病して欲しい。
ちゅう…にびょう…。
「この前さ、男と歩いてなかった?」
「え?前もそんな話ししなかったっけ。」
「してないと思うけど」
「そう?たぶんナンパにあってた時だよそれ。いやそーぅにしてたでしょ、私」
「うそ」
「うそじゃない」
「ほんと?」
「うん」
「この前と言い訳変わってるけど?」
「…だました」
「ふふ、これでおあいこにしてあげる」
そのふふとははの間のような、不意にこぼれた笑い声は琴涅を笑顔にした。
そんなたらしコンビは…
「いっ」
「なに、急に」
血は出なかった。
それはおそらく、瑠威の心臓を貫いたそれがレーザーのようなもので、傷口が焼けたせいだ。
そしてそれはレーザーなどと言う科学的なものとは掛け離れたものだった。
「瑠威…る…あ…、だ、大丈夫なの。」
「ねえ琴涅、運命って本当にあると思う?」
瑠威が彼女の手を握ると、二人の服はまるでファンタジーの世界の紳士と和装の魔術師のような服に変わり、腰には剣や銃やと様々な武器が下げられた姿になった。
「何が運命よ。ここにいたのが私じゃなくとも、その人が美人なのならみんなあなたの元カノじゃない。」
「ムードを壊さないでくれよ。いやそれより」
「私達死んだのね」
「殺されたんだ」
「こんな雑魚に?」
「いいや、だが今の僕らじゃこんな雑魚にも勝てないかもな」
「試してみる?」
「勿論」
その距離、いやその攻撃が天界からのものだったと言えば想像はつくだろうか。
二人はその天界に。
「じゃあ私から行かせてもらおうかしら」
「待て、その武器はなんだ」
「神からこすねたのよ」
「相変わらずの不二子っぷりだな」
「なによそれ」
「忘れてたか?こっちの記憶は」
「ああ、峰不二子ね」
しばらく沈黙が続いた、さっきまでの勢いがまるで嘘のようだ。
「なんだか…」
「なに?」
「不思議な感じだ」
「そりゃそうよ、だって」
沈黙が多い。
慣れるのに時間がかかるわけでもなし、ただ。
「まああれだ、ひとまずは天界を潰しに行こう。」
「無理よ、ううん、やだ」
「それも君らしいな。でも言い出しっぺは君だぞ」
瑠璃は笑っていた、外見に似合わない笑顔だ。
「だからって、今彼等がどれだけ強いのかはわからないのよ」
「彼等?女の娘の方がよっぽど怖かったけどな」
「いいのよそんな話し、で、どーするの?」
「だから始めから言ってるじゃないか、全面戦争だって」
「そう、てことは、私と君との二人VS」
「天界」
「になるわよね」
「やっぱり無理か?」
「当然」
物語はそう簡単には始まらない。
やだ。