表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕と彼女と天界と  作者: 名前はまだない
1/1

あー疲れた、ちょっと休憩してかない?

特にない。

強いて言えば、厨二病して欲しい。

ちゅう…にびょう…。

「この前さ、男と歩いてなかった?」

「え?前もそんな話ししなかったっけ。」

「してないと思うけど」

「そう?たぶんナンパにあってた時だよそれ。いやそーぅにしてたでしょ、私」

「うそ」

「うそじゃない」

「ほんと?」

「うん」

「この前と言い訳変わってるけど?」

「…だました」

「ふふ、これでおあいこにしてあげる」

そのふふとははの間のような、不意にこぼれた笑い声は琴涅(ことね)を笑顔にした。

そんなたらしコンビは…


「いっ」

「なに、急に」

血は出なかった。

それはおそらく、瑠威(るい)の心臓を貫いたそれがレーザーのようなもので、傷口が焼けたせいだ。

そしてそれはレーザーなどと言う科学的なものとは掛け離れたものだった。

「瑠威…る…あ…、だ、大丈夫なの。」

「ねえ琴涅、運命って本当にあると思う?」

瑠威が彼女の手を握ると、二人の服はまるでファンタジーの世界の紳士と和装の魔術師のような服に変わり、腰には剣や銃やと様々な武器が下げられた姿になった。

「何が運命よ。ここにいたのが私じゃなくとも、その人が美人なのならみんなあなたの元カノじゃない。」

「ムードを壊さないでくれよ。いやそれより」

「私達死んだのね」

「殺されたんだ」

「こんな雑魚に?」

「いいや、だが今の僕らじゃこんな雑魚にも勝てないかもな」

「試してみる?」

「勿論」

その距離、いやその攻撃が天界からのものだったと言えば想像はつくだろうか。

二人はその天界に。

「じゃあ私から行かせてもらおうかしら」

「待て、その武器はなんだ」

「神からこすねたのよ」

「相変わらずの不二子っぷりだな」

「なによそれ」

「忘れてたか?こっちの記憶は」

「ああ、峰不二子ね」

しばらく沈黙が続いた、さっきまでの勢いがまるで嘘のようだ。

「なんだか…」

「なに?」

「不思議な感じだ」

「そりゃそうよ、だって」

沈黙が多い。

慣れるのに時間がかかるわけでもなし、ただ。

「まああれだ、ひとまずは天界を潰しに行こう。」

「無理よ、ううん、やだ」

「それも君らしいな。でも言い出しっぺは君だぞ」

瑠璃は笑っていた、外見に似合わない笑顔だ。

「だからって、今彼等がどれだけ強いのかはわからないのよ」

「彼等?女の娘の方がよっぽど怖かったけどな」

「いいのよそんな話し、で、どーするの?」

「だから始めから言ってるじゃないか、全面戦争だって」

「そう、てことは、私と君との二人VS」

「天界」

「になるわよね」

「やっぱり無理か?」

「当然」

物語はそう簡単には始まらない。

やだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ