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二日目

俺の朝は妹の声を聞いて始まる……

はずだったんだけどついに起こしてくれることもなくなってしまったのか。

昨日の今日で完全に嫌われてしまったのか……。

兄ちゃん超悲しい。

悲しすぎて涙出てきたよ……。

リビングにはいないし自分の部屋にいるのかな。

「妹よ、何故起してくれなかったんだ」

そんな聞かれたら絶対キモがられるような台詞を吐きながら扉を開けた。

そこには、ベットで熟睡している妹の姿があった。

ただ、寝ているだけでした。俺の涙返せよちくしょう……。

気持ち紛らわせるために朝食を作ることにした。

作り終わってから起こしてやろうと思って作り終わって可憐の部屋に行ったんだが何回呼びかけても返事が無いので扉を開けると

下着姿の妹の姿があった。

「な、なんで返事しなかったんだよ!起きてんなら、返事くらいしてくれよおおお」

「ちょっ、みるなあああああ」

おもっきりぶん殴られました。流石に酷いと思う。こっちは何度も呼びかけたんだよ?

返事が無いから起してやらなきゃと思って入ったのにこの有様だよ。

無視といい、この仕打ちといい。俺の事完全に嫌ってるよな。

先行き怪しすぎて不安しかないんですけど……。

いつもよりハードなスタートを切ったからか、すでに疲れていた。

玄関を出て学校に向かおうとするとめんどくさいのに絡まれた。

「よっ、玲!元気か?」

「うざい……」

しまった、思ったことをストレートに言ってしまった。

ちらっと、和樹の方を見ると「え、酷い……」みたいな感じで思ったよりダメージ受けてた。

「だぁ、めんどくさいなぁ!冗談だからさっさと気を取り直せ」

「あ、なーんだ冗談か。びっくりさせんなよぉ」

あ、やっぱうざいわ。あのまま、ほって行けば良かったと少し後悔。

朝からなんでこんなに疲れなきゃいけないんだろ。

学校に着いてからやっと一息出来ると思って安心していたんだけど……。

忘れた頃に感じる視線。

ほんと、何なのだろうか。視線の感じる方向をちらっと見てみると

うわぁ、めっちゃこっち見てるよ。

こっちが見てることに気付いたのかすごく白々しく目を背けた。

絶対あの子だよな……。

昼休み面白そうだから絡みに行こう。

「あー、えっと。御影さんだっけ?」

「あ、うん。成未君だよね。ど、どうしたの?」

なんかめっちゃきょどってるんだけど大丈夫かな。

「いやぁ、いつも授業中俺の事見てるような気がしてどうしたのかなぁって」

「そ、そそそんなわけないじゃないですかぁ……。気のせいですよきっと」

これ、わざとやってんのかな。素でこれだったら怪しすぎるんだけど。

なんか変な空気になったしどうしようこれ。

「あ、あのさ……」

「わ、私用事思い出したのでこれで失礼します!」

逃げられた……。

何か気に障ることでも言ったかな?

もしそうなんだとしたら今度謝らないとな。

にしても今日は疲れることばっかりだな。

家に荷物置かずにそのままスーパー行って晩飯の具材と後、色々買い置きする物とか買って帰ろう。

家帰ったら可憐絶対機嫌悪いだろうし、今日はあいつの好きな焼飯でも作ってやるかな。

帰ったらお帰りも言ってもらえなさそう。めっちゃ睨む姿が想像出来るんですけど……。

家に着いてみたらなにやら騒がしい。

可憐の友達でも来てるのかな?まぁ、いっか。

「ただいまー」

あ、やっぱり返事ないな。なにやら盛り上がっている様子だしそっとしておこう。

俺は自分の部屋で少しゆっくりしようかな。

あ、買ってきたの冷蔵庫入れるの忘れてた。入れなきゃ。

俺は、入れ忘れた物を冷蔵庫に入れようとリビング出た。

どーやら、それと同時に可憐の部屋から友達が出てきたらしい。

俺の家は俺の部屋と可憐の部屋が向かい合って出来ている。

そのため、お互い向かい合う形になった。

「あ、えっと。御影さん、こんなところで会うなんて奇遇だなねぇ……」

「そ、そうだね」

お互い苦笑いで挨拶をする。

「って、そうじゃなくて。なんで御影さんが俺んちいるのおおお」

「な、なんで成未君が……」

何かを言いかけて「成未君……成未君の家……」なんか突然ぶつぶつと言い始めた。

なにこれ……、なんか怖いんだけど。

「ああぁぁ!!」

急に大声出されて、めっちゃびっくりした。可憐もお茶飲んでた最中だったのかびっくりしてのどに詰まらせた様子で軽く咳き込んでた。

そりゃ、急に大声なんて出されたら誰だってびっくりするよね。

「成未君が可憐ちゃんのお、お兄さんだったんですか!?」

すごい勢いで飛び付かれて危うくこけるところだった。

しかも、顔近いしなんか柔らかいの当ってるし……。

ちょっとラッキーと普通なら思うんだろうけど状況的に嬉しい何て感情より怖いって感情の方が上だった。

それに、顔凄く赤いし熱でもあるんじゃないかなって思う。

少しして落ち着いたのか離れてくれたんだけどまだ顔は赤い。

一段落ついて、今は三人でリビングのテーブルを囲んでいる。

もちろん、入れ忘れていた物はちゃんと入れ終わってる。

どーやら二人は去年委員会で仲良くなったらしい。

ちょくちょく家にもきていたらしいんだけど全然そんなの知らなかった。

本人曰く取り乱したのは「成未君が可憐ちゃんのお兄さんだなんて思わなくてびっくりした」らしい

授業中ちょくちょく俺の事見てた事に関しては教えてくれなかった。

可憐は……、俺を変人でも見てるときのような冷たい目で俺の事を見てた。

やっぱりまだ機嫌悪いらしい。

「それじゃ、晩飯作るかな。せっかくだし御影さんも食べていく?」

少し悩んでいたように見えたが「それならお言葉に甘えて……」ってことで食べて行くみたいだ。

俺が作っている間二人は楽しそうに喋っていた。

可憐も俺に見せたことがないようなくらい笑顔だしほんとに仲が良いんだなぁ。

「よし、出来た。今日は焼飯だ」

これで機嫌戻してくれると良いんだけどな。

御影さんはほんとにおいしそうに食べてくれた。

可憐も意識してやってるのかはわからないけどおいしそうに食べていた。

「可憐ちゃんおいしいね」

「そ、そうだね……」

見ていてとてもほほえましい光景だった。

そんな楽しい時間も気がつけば過ぎており、俺は途中まで御影さんを送った。

「きょ、今日はありがとうございました。そ、そのご飯おいしかったです」

少し頬を赤らめて言う御影さん。

やっぱり体調良くないのかな。

「こっちこそ可憐と仲良くしてくれてありがとな。また、いつでもおいで」

「はい!ありがとうございます」

そんな感じで御影さんと別れた。

可憐機嫌直ってるといいな。

「ただいま、御影さん送ってきたよ」

「おかえり……」

え、何か不機嫌になってない?いや、気のせいだよね……。

「御影さん良い子だったな」

「当たり前でしょ、兄貴なんかと一緒にしないで」

相変わらずの対応である。まぁ、普段通りに戻ったって事で良いのかな?

普段通りって嫌われたままみたいな感じで良いとは言えないのかも知れないけどな。

そんなこんなで朝からハードだったせいか俺はソファーで眠ってしまった。

「こんな所で寝たら風邪引くかも知れないだろ、バカ兄貴……」

可憐はそんなこと言いながら玲に毛布を掛けてやった。

はい、恋夢です。

二日目の投稿になります。

ほのぼのとした作品は書いてて楽しいですね。

それでは次回の投稿でお会いしましょ-!

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