楪光一
「…えっ??」
ある男を殺すとか、組織を潰すとか
物騒な単語が聞こえ気がするんだけど。
「フンッ…ファイアの相棒…お前には分からないだろうな。」と明らかに嫌味を言われた。
『光一あまり、からかい過ぎるなよ。』俺のチェンジャーからフロストの声がする。
「えっ??なんで、フロストの声が俺のチェンジャーから、聞こえるんだ??」
俺はチェンジャーに話しかけた。
『光一のチェンジャーを調整に出すから、君か烏原のチェンジャーにお邪魔する必要が有るらしくてな。』
『だからって!!なんでコッチなんだよ!?八咫烏の方に行けばいいだろ!!』やっぱり、 火と氷で気が合わないんだな…コイツら。
『久しぶりに、お前の吠えずらを拝むのが目的で、何が悪い。』
「君達は相変わらずだな…こうやって君達の会話を聞いてると、懐かしいよ。」
博士が眼を細目ながら、呟いた。
「博士は、フロストと前にも会った事あるんですか?」と、イライラが続いている昌宏さんが俺も気になった事を聞いてくれた。
「あぁ。俺が若い頃一緒に居た相棒のパートナーが、フロストだったんだよ。」
「じゃあ、その頃からファイアとは
こんな感じだったんですね…」博士の話を聞いて俺はから笑いをした。
「それ、メチャクチャ大変だったでしょ…お父さん。」
「…今となっては、いい思い出だよ。」
『真彦ッ…お前ッッ!!』
「まぁまぁ、少し落ち着けよ、ファイア。
光一だっけ?自己紹介してなかったよな。俺、流星太一 よろしく。」
そう言って、光一の前に手を出した。
「…その手を引け。流星、オレは馴れ合うつもりなど無い。」
と少し睨んだ様な目線が俺に刺さる。
「まぁ…どこぞの禁を犯した男よりかは、話てやるさ。」そう言って、昌宏さんを睨んだ。
「烏原の一族でも無い無愛想な男に、俺のした事を、とやかく言われる筋合いは、無いと思うけどな!」
ダメだ…この調子だと、先が思いやられる…。
「さっき、この指令室に入る前に合った、訓練室あれ今から、使えるか?神荒居??」と、指令室のモニターに映る訓練室を、光一は指差した。
「使えはするが…。幾ら仮想空間型とは、いえチェンジャーを整備中の君があそこに行くのは…」そう博士が渋ると、光一はニヤリと笑って
「仮想空間モード…。流星お前は、赤の戦士に変身して、訓練室に来い。」
「えっ!?俺が…??」俺がびっくりしていると、
「肩慣らしだ、付き合え…そうだな。オレは変身しない
お前は、ファイアの力を使え…ちょうどいいハンデになるだろ??」と、光一はまたニヤリと笑った。