ケットシー
「フッ!ハッ!」
『流石だな、相棒。飲み込みの速さはピカイチだ。』
「サンキュー!ファイアッ!」
さっきとは違って、
スケルトンのコアを狙って倒していくと、再生することなくスケルトン達が倒されていく。
「オレ達も負けてらんないぜ。八咫烏!」
『レッドの足手纏いになるなよ。』
「…ったく、うるせーなぁ。後輩の足手まといなんかになるかよ。」
そう言って、ブラックは華麗にスケルトン達を倒していく。
「…っと。レッド!あのデッカイ、タロス倒してみろよ。オレからの実地試験。」
ヒーローマスクの下で、昌宏さんがニヤリと笑っているのが、想像できる。
「アイツもコア狙えばいいんですよね?」
「あぁ。コアにファイアの火力とレッドの力 ぶちこめば倒せるぞ。」
「はいっ!」
『…お前の相棒は、素直だな。いろんな意味で。』
『…あぁ。歴代1位だな。恐らく。』
〔…こちら、真里。ブラック!楽しないでよねっ!〕
「真里ちゃんー。怒ると、可愛い真里ちゃんの声が台無しだよ。」
と敵を倒しながら、会話が成立してる辺り、ブラックは凄い。
[…ねぇ、ブラック。あんた、馬鹿なの!?八咫烏も大変ね?こんなのが相棒で。]
真里の相棒の幻獣 ケットシーが通信している会話に割って入ってきた。
『我を、あの祠から出した変わり者の跡取りだ。こう言うことは馴れだ。まだまだ、未熟者だがな。』
[それにしては、こうやって戦ってる時も楽しそうだけど?]
『祀られて祠に居る生活も飽きたからな。外の世界はいいな。』
オレはそんな幻獣達の会話を聞きながら、タロスのコアを目掛けて剣を振ろうとした
「…敵の前でゴチャゴチャ煩いヤツらだな。」
「コイツら…本当に、白幻の人間なのか…。」
そう言って、現れた謎の男は変身もせずに、幻獣の群れに突っ込んでいった。
「危ないから…下がってて下さいっ!」俺がとっさに声をかけると
「…オマエに心配される筋合いなど、ない。…邪魔だ。」
ハァー。と息を吐くと謎の男は功夫の様な仕草で周りの敵を倒していった。