変身ッ!
「なんなんだよ!こんなに、敵が出てくるなんてありかよ!」
俺 流星太一は、新米ヒーロー。
街に出現した、スケルトンっていう、ガイコツの魔獣30匹と、変身もせずに対決中。
「ファイア!力貸してくれよ!」
タッチパネル式の腕時計型変身アイテム【ファントムチェンジャー】に向かって、話しかけている姿は若干怪しい。
『オレは、手を貸さないぞ。
烏原が到着してないのに、向かうお前が悪い。』
「だぁーから、さっきから謝ってるじゃん!」と俺の相棒の幻獣【ファイアドレイク】の声がチェンジャーから、聞こえてくる。
「素手で戦うの本気でそろそろ、辛いんだけどっ!?」
倒しても、倒しても スケルトンは増えていく。
というか、RPGゲームでよく見る
バラバラになって、また再生して襲ってくるヤツ。
幻獣の力を使えば、1発で倒せるんだけど…
「ファイアッ!頼む!」
『…ったく。"チェンジコード"解除ッ!』
ファントムチェンジャーのタッチパネルの【1】のアクセスキーが解除された。
「『変身ッ!』」
チェンジャーの【1】パネルをタッチすると、
赤い火の龍をかたどった、ヒーロースーツに早変わり。
「行くぜッ!ファイアッ!」
『…ったく、世話の妬ける相棒だな。"レッド"?』
〔こちら、真里。なんとか、変身できたみたいね?〕
チェンジャーから、ラボに居る真里の声が聞こえた。
「あぁ。これぐらい俺と、ファイアでどうにかなるよ!」
と、何体かのスケルトンを倒しながら、通信していると…
〔敵反応増加中!気を付けて!〕
『よそ見するなよ。レッド!』
「わかってる。って!真里、どれくらい?」
〔こっちで、確認出来るのは、
40体ぐらいの反応だけ!
もうすぐ、ブラックが来るからそれまで、耐えて!〕
「了解っ!気合い入れようぜ!ファイア!」
『おう!』