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American Idiots  作者: アホイサック・デジマ
ああ、素晴らしきN.F.L
5/10

レイモンド・オズワルドの場合


  レイモンド・オズワルドの場合




○九○○ 起床

○九○八 財布から又、金が減っている事に気づく。

○九一○ 寮から出た所、同寮のジョック連中に見つかり、首を絞められる。

○九三○ TRPGの今後のセッションについて話し合う。どうでもいい。

一○○八 朝飯を食べる。ルームメイトに財布の件を言う。小突かれる。

一○三○ 学校を出る。

一○四五 外通いの友人に預かってもらっていた銃砲を受け取る。

一二三○ 革のコートの埃を取る。サングラスを選ぶ。銃の埃も取る。弾をガンベルトに装填する。

一四○○ フットボール会場に見物に行く。試合開始前、辺りをうろついていたジョックに金をせびられる。試合開始。ビッグ・ブルの下品な所作に腹が立つ。

一五四○ 試合終了前に自室に戻る。ガンベルトを着ける。革のコートを着る。銃に装填する。銃をコッキングする。

一六一○ 寮を出てすぐに居た男を撃つ

一六二三 こちらを見て笑ったカップルを撃つ

一六四三 渡り廊下に居たスラッカーを射殺

一六五○ 感づいた教師連中へ威嚇射撃

一七○○ スラッカーの死体の前で嘔吐していたナードを射殺

一七二○ 食堂のドアを蹴破り、すぐ近くに居たジョックを射殺

一七二三 弾が切れている事に気づいた奴らが襲い掛かってくる 命からがら逃亡する。サイレンの音が聞こえる事に気づく。

一八一三 身を潜め、弾を装填し終わる。三階から野次馬の男二名、女一名を撃つ

一八三○ チアリーダーを射殺。包囲網、厳しくなる。

一八四四 ショットガンを口内に突っ込み、

      引き金を引く。

 第二部まえがき


レイモンド編と、キャシー編を書いた。順番は違うが、書いた順番はそう。


キャシーは、思ったより魅力的なキャラクターになった。(最初は、自分がいわゆる"ブロンド"だとは思いたがらない、意識の高い、馬鹿ブロンドにする気だった。こうして良かったと思う。)


ただ、デイヴに恋心を抱く所を、うまく書けなかった。嘘は難しい。


嘘は、よくない。


第一部は、スクールシューターの話だった。第二部から、やっと、異世界転生モノをはじめる。


いわゆる、ウケるモノを書こうと思った。


何度か書いた通り、俺の好きなものを書いてもウケないし、誰も見ないので、ウケるものを書いて、少しづつブレインウオッシュして、金を稼ごうと思ったから。


そして、俺は、いくらか本気で、異世界転生モノ、と呼ばれるジャンルを読んでみた。(別名、なろう系、最低系? ハハハ)その前に読んだ本は、ブコウスキーの、勝手に生きろ! 本当に、面白いよ。


俺の今から書こうとしてる事は正直な話、他人の縄張りに来て、バナナをもいで、ここのバナナはクソまずいと言ってる猿と変わらないのだが、はっきり書こう。(嘘は、よくないからね。)


なんだろうか。面白くない、は俺の感性に合わなかった、という話で済む。


これはちょっと、やばいんじゃないの?


文章力の話じゃないぜ。


間違って死んだから、報われてないから、そんなクレーマーのような理由で、一つの世界を自由にし、全ての女とベッドを共にする権利を得る主人公。


主人公に助けてもらえて、そいつの笑顔が素敵だから、主人公に惚れるヒロイン。(何人も居る。ご丁寧な事に、大体は能力に惹かれたのではなく、人柄に惹かれたのだという注釈が入っていた。)


あっ、キャシーもそうだった……。ここは、忘れてくれ。男は皆、そういう都合の良いセックス・マシーンを求めているらしい。


世界の何に疑問を持っても、即座に答えてくれる、知識集合体。何故か、大体の奴に、こういうのが居た。冒険なんてどこにあるんだ? 


つまり、こういう事。


俺は何もしていない善人なのに、あまりにもいい目を見ないから、神に慈悲をかけられていて、全ての目に入る女にペニスを出し入れする権利を持っていて、そう、それでいて、良い奴。そして、世界の全てを知っている。


俺は、そいつは悪人だと思うけどね。


俺が何故、批判する気になったか? 


俺が賢いから?

またはそういうものを好きな若い層への警告?

いや、はたまた生理的な嫌悪?


違う、単純に嫉妬だ。なんでそんなもので、俺が三ヶ月働いても手に入らない金を手に入れるんだろう……。


最近は、その事ばかりを考えている。

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