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第七章

「ねえ! あたしの部屋! あたしの部屋はいつできるの!?」

 直巳が帰宅すると、リビングでグレモリイがギャーギャーとAに突っかかっていた。

 Aは面倒くさそうな顔をしながら、コーヒーを片手にリビングを出ようとする。

「ちょっとA! 無視しないでよ!」

「自分でやってください。私は希衣様の襲撃犯探しで忙しいんですよ。アイシャ様からの優先指示ですから」

「ちょ……何よそれ! あたしと仕事、どっちが大事なの!?」

「あなたを大事にしたことは一度もありませんが」

 とうとう痴話ゲンカのようになってきた。このままだとグレモリイが泣き出しかねないので、直巳は割って入ることにした。

「えっと、2人ともリビングで何してるの?」

「あ! 直巳君! ちょっと聞いてよ!」

 グレモリイが直巳の隣りに走り寄ってくると、Aを指さして非難し始めた。

「Aがひどいの! いつまで経っても、私の部屋の掃除してくれないの!」

「え? 部屋の掃除?」

「そう! ここがあなたの部屋ですって渡された部屋、ずっと放置されたままで、使えるような状態じゃないのよ! 埃だらけだし、蜘蛛の巣まであるし! 信じらんない!」

「ん? グレモリイ、自分の部屋で寝てるんじゃないの?」

 昨晩、Aはグレモリイの部屋に泊まれば良い、と言っていたはずだ。それなのに、グレモリイは部屋が使えないという。

「違うわよ! 自分の部屋なんか一歩も入ったことないもの!」

「え? じゃあ、いつもどこで寝てるの?」

「Aの部屋よ。でも、昨日の夜に突然追い出されたから、つばめの部屋で寝たけど」

「……A、どういうこと? 昨晩、グレモリイの部屋に行けって言ったよね?」

「ええ、言いました。グレモリイには部屋があります。私の部屋を出ていったなら、自分の部屋にグレモリイがいると考えるのは普通でしょう? 何か、おかしいですか?」

 Aは悪びれもせず、コーヒーをすすりながら答える。グレモリイの部屋が使えないと知りながら、彼女の部屋で一緒に寝ろと言ったのだ。なぜ、そんなことをしたのか。伊武を煽って楽しむ以外にないだろう。結果、伊武にシメられたのだが。

 Aは直巳に嘘はついていない。直巳が勝手に騙されただけだ。

「グレモリイ、自分の部屋の掃除ぐらい自分ですればいいでしょう」

 Aはグレモリイに間違ったことは言っていない。Aはアイシャの執事であり、グレモリイの執事ではない。

 直巳とグレモリイは何も言い返せず、ぐぬぬと歯がみをする。

 すると、突然グレモリイが直巳の腕にしがみつき、甘えた声を出してきた。

「――ねぇ、直巳君。あたしも自分のお部屋が欲しいよぉ。お掃除手伝ってぇ」

 Aに何を言っても無駄だと判断したのか、標的を直巳に変えてきた。直巳の腕に大きな胸を当て、甘い声を出しながら上目遣いで直巳の目を見つめる。

「いや、掃除ぐらい自分ですればいいでしょ。2日もかければ終わるんじゃない?」

「な! ばっ!」

 色仕掛けがまったく通用しない直巳に驚き、グレモリイが変な声を出す。

「ほ、ほら! つばめだって、ずっとあたしと一緒だと落ち着かないでしょ? ね? つばめのためだと思って! あたしも頑張るから、直巳君も手伝って! お願い!」

 もう恥も外聞もなく、両手を合わせて直巳を拝み倒す。

「……うん、そうだね。つばめ姉さんも一人の時間が欲しいだろうし、手伝うよ」

「あっさり! シスコンあっさりだね!」

 つばめの名前を出した途端に了承した直巳に驚き、グレモリイが変な驚きの言葉を吐く。

「えっと、つばめ姉さんが寝る時は、フラウロスが護衛してるから大丈夫なんだよね?」

「うん。あいつ、自分から話しかけたりしないし。普段はペットみたいなもんだから」

 悪魔フラウロスは、とても大きな豹の姿をしているのだが、普段は生活しにくいため、子供の豹の姿をしている。ただ、見た目が可愛い子豹になっても、声は渋い男性のままだ。

「フラウロス強いし、何かあれば私もすぐに駆けつけるから!」

「そっか。それなら大丈夫だね」

 直巳がつばめの安全だけを気にしていると、グレモリイが甘えた声を出してきた。

「もう……直巳君、つばめのことばっかり……私にも優しくして?」

 グレモリイが直巳に寄り添い、胸板を指でなぞる。直巳は無言でその手を叩き落とした。

「じゃあ、明日は土曜日だし。朝から手伝うよ。週末使えばなんとかなると思う。A、シーツとかカーペットとか、そういうのは買い直してもいい?」

「ええ、もちろん。家具でも何でも、お好きなように」

 Aはホッとした様子で、気前の良い返事をした。自分がグレモリイから解放されるなら、それぐらいの出費はまったく痛くない。

「だってさ。グレモリイ。どんな部屋にしたいか考えておいてね」

「はーい。へへっ……自分のお部屋だって……嬉しいな……」

 グレモリイは本当に嬉しそうに、にこにこと笑っている。直巳は、少女のように無邪気に喜ぶ姿を思わず見つめてしまう。直巳は初めて、グレモリイを可愛いと思った。

 グレモリイが直巳の視線に気づき、「どうしたの?」と聞いてくる。

「あ、いや……自分の部屋が、そんなに嬉しいのかなって」

「嬉しいに決まってるじゃない。こんな風に、人間みたいに生活するのなんて、ずいぶんと久しぶりだもの。それに今の時代は人間も豊かになって、色々な物があるしね」

「へえ……そういうものなんだ……」

 Aもグレモリイも、Bやカイム、フラウロスも悪魔であって、人間の姿や生活を真似ているだけだ。だとしても、彼らはそれなりに、人間の生活を楽しんでいる。例えば、それぞれに好物があるように。

 グレモリイの場合は、元が女性の悪魔なので、自分の部屋を飾り付けたりだとか、そういうものに憧れがあるのだろう。

 多少、うざったいところはあるが、真面目につばめの護衛をしてくれているし、若い女性として、つばめの話相手にもなってくれる。ならば、グレモリイのために部屋の掃除をするぐらいはやってやろうと直巳は思った。

「よーし、つばめと、どんな部屋にするかお話しよーっと」

 グレモリイは、はしゃぎながら、リビングを出ようとする。途中、Aの横を通り過ぎる時、彼女の足をわざと踏んだ。

「痛いですよ」

 Aはそんなグレモリイの態度にも慣れているのか、一言、そういうだけだった。

 リビングのドアを開けて廊下に出る前に、グレモリイは振り返った。そして、手を後ろに組むと、直巳に向かって笑いかけた。

「直巳君、ありがとうね。素敵なお部屋ができたら……遊びにきてね!」

 グレモリイは、可愛らしく、えへへと笑う。

「いや、いいよ別に」

 直巳はグレモリイ会心の可愛いアピールを無表情で断る。

「わざとらしい」

 Aがコーヒーをずずっ、とすすりながらグレモリイに駄目出しをする。

 直巳は本能的にグレモリイのあざとさを見抜き、Aは普通に見抜いた。

「チッ……気持ち良く騙されろよ……童貞が……」

 グレモリイは、やたら低い声で捨て台詞を吐いて去って行った。あれが作っていない素の声なのだろう。その声のトーンのギャップに、直巳はゾッとした。

「普通に喜んでた時は可愛かったのになあ……なんで、ああやって、あざといことを……」

 直巳の言葉を聞くと、Aはクスクスと笑った。

「自分のやり方で男の気を惹きたい、認められたいという女性の心理じゃないですか? すっぴんよりも化粧した顔を褒められたいものです。ま、可愛らしいじゃないですか。少なくとも、直巳様の気を惹きたいとは思ってるわけですし」

「A……彼氏みたいなこと言うね」

 余裕の表情を見せるAに直巳が言うと、Aは少し楽しそうに言った。

「私が男なら、連れて歩きたいぐらいに美しいとは思いますけどね。直巳様も、そうは思いませんか?」

 直巳は、先ほどの無邪気に喜ぶグレモリイの笑顔を思い出した。あれは計算無しだ。あの笑顔は、とても可愛らしかった。なにせ、元が人間離れした美人だ。まあ、悪魔だし。

「えー……ノーコメント」

「さようで――良いお答えかと」

 そういうと、Aはリビングの入り口を、そっと指さした。

 直巳がAの指を追うと、リビングの入り口に伊武が立っていた。

「……どう……したの?」

 固まる直巳を見て、伊武が首をかしげる。

「いえ、直巳様にコーヒーを煎れようと思っていたのですが、希衣様もいかがですか?」

「ああ……うん……もらおう……かな……」

「かしこまりました。では、しばしお待ちを」

 Aは笑顔でキッチンへ向かい、すれ違いざま、直巳に耳打ちした。

「命拾いしましたね」

「お前……わざとだろ……」

「心にやましいこと無く、過ごされますよう」

「悪魔が言うな」

「それもそうですね」

 Aはクスクスと笑いながら、キッチンへと消えていった。

 Aの煎れてくれたコーヒーは、甘く苦く、とても美味しかった。



 翌日、土曜日の朝。直巳はいつもより少し遅く目を覚ました。

 昨晩はAの部屋のソファで寝たのが原因なのか、少し寝不足だった。今日は目覚ましもかけずにたっぷりと寝たので、寝不足も取れたようだ。

「おはよう。よく眠れた?」

 耳元で女性の声が聞こえる。まだ、夢を見ているのだろうか。

「起きろ、小僧。もう日はすっかり昇っているぞ」

 逆の耳元から、渋いおっさんの声が聞こえる。やはり、夢か。

 直巳が寝ぼけた目で自分の両隣を見ると、そこには不思議なものがいた。

 右側には、エスニックな踊り子のような格好をした、ほぼ裸のグレモリイ。

 逆側には、元の姿である、大きな豹の姿をしたフラウロス。

「えっ!? なんで!?」

 一発で目が覚めた直巳が飛び起きる。

「なんで2人が俺のベッドにいるの!?」

「おはようございます」

 枕元には執事服を着たAが、水差しを乗せたトレイを持って立っていた。

「あ! Aもいる! え!? なんで!?」

 直巳が寝起きドッキリか? と混乱していると、グレモリイが腰をくねらせながら、耳元で囁いた。体につけた装飾品がシャラン、と音を立てて揺れる。

「だってぇー。朝からお掃除手伝ってくれるって言ってたのに、直巳君、ずっと寝てるんだもん。起こしにきちゃった」

「いや、起こしてないじゃん! それに、その踊り子みたいな格好は!?」

「掃除を手伝ってくれるお礼に、ゴージャスなお目覚めをと思って」

 なんでその発想が出て、この行動をとったのか。直巳にはグレモリイが理解できない。

「フラウロスは、なんで来たの!?」

「知らん。グレモリイが来いというので来ただけだ」

「ほら。美女と豹と執事とか、ゴージャスでしょ?」

 グレモリイは本気でよかれと思ってやっており、フラウロスは無理矢理に連れてこられたのだろう。Aは面白そうだから、と喜んでついてきたに違いない。

 その時、部屋のドアが開いてつばめが入ってきた。

「なおくーん。そろそろ起きて――」

 ベッドに半裸の美女と豹をはべらせ、執事を立たせている弟の姿を見て、つばめが驚愕する。

「なおくん! 王様なの!?」

「ほら、ゴージャスでしょ?」

 得意気に言うグレモリイを無視して、直巳はのそのそとベッドから出た。

 それから、身支度を整えて朝食を終えると、すぐにグレモリイの部屋の掃除を開始することになった。というより、グレモリイがずっと隣りにへばりついてアピールしてくるので、そうせざるを得なかった。

 直巳はAに、掃除用具の入っている倉庫の場所を聞き、必要な鍵を受け取った。

「じゃあ、グレモリイと高宮邸にいるから」

「はい。よろしくお願いします。私は調べ物をしておりますので、お手伝いはできませんが」

「大丈夫だよ。その代わりに俺が掃除するんだから……そっちの方は、どう?」

「今晩には、何かしらの報告ができるかと」

「そっか。頑張ってね」

 直巳はそう言って、グレモリイと共に高宮邸に向かう。

 高宮邸の1階、倉庫に向かい、掃除用具を持ち出して準備をする。

「よし! 始めるか!」

「がんばろー!」

「……おー?」

 グレモリイの返事はいい。だが、最後に変な言葉聞こえた気がする。

「あれ……B? どうしたの?」

 直巳の横にBが立っていた。Bがジッと直巳を見つめる。

「お?」

「いや……えっと……手伝ってくれるの?」

 直巳がたずねると、Bはぶんぶんと首を縦に振って答えた。

「えー……なおのおてつだい……しろって」

 Aは仕事の邪魔になるので、直巳にBを押しつけたのだろう。あらゆる実務において、メイドのBはまったく役に立たないどころか、マイナスになる。

「まあ、掃除だし……いっか」

 別に命がけの戦いをするわけでもない。多少、邪魔が入っても問題無いし、もしかしたら、少しぐらいは役に立ってくれるかもしれない。

「B、お掃除できる?」

 直巳はしゃがみ込んで、Bに視線を合わせながらたずねた。

「おそうじ……」

「そう。これから、グレモリイの部屋を綺麗にするんだ」

「お? ……おー」

 Bは何かを理解したのか、突然走り出して、どこかへ消えてしまった。

 そして、すぐに戻ってきて、直巳に何かを差し出した。

「……おそうじ」

 Bが差し出したのは桃の缶詰だった。直巳が知る限り、桃の缶詰を使った清掃方法はない。

「うん、違うね。じゃ、掃除を始めようか」

 直巳は桃の缶詰を取り上げて自分のポケットに詰めると、掃除を開始することにした。



 直巳はグレモリイの部屋に入った瞬間、ぼうぜんと立ち尽くす。直巳がAにあてがわれた客室と同じぐらいの汚さ。どこから手をつけていいかわからない。

 直巳がどうしたものか迷っていると、グレモリイが言った。

「家具、全部捨てちゃおう。それから掃除した方がやりやすいでしょ?」

「え……ベッドとかカーテンとか、布製のものは取り替えるしかないけど……他のも?」

「Aが買っていいって言ったもん! せっかくだから、自分好みの部屋にするんだもん!」

 と、グレモリイが言うので、直巳はそれに従うことにした。まっさらな部屋の方が掃除しやすいし、そちらの方がいいだろう。Aが家具の代金程度をうるさく言うとも思えない。

「でも、家具の運び出しなんかどうするの? 重いし、大きいよ?」

 いくらなんでも、直巳達だけでベッドなどを外に運び出すのは無理がある。直巳が運び出す方法を考えていると、グレモリイが倉庫から斧を持ちだしてきた。

「これで壊して、窓から捨てましょう。後で拾って庭に積んでおけばいいし」

「いや……駄目だろ……庭にそんなゴミ捨てたら、アイシャに怒られるぞ?」

「大丈夫よ。庭に積んでおけば、そのうちAが燃やすし」

「ああ、なるほど……」

 アイシャの趣味は車を燃やすことで、担当はAだ。車と一緒に、いらない家具も燃やしてしまえばいいということか。

 グレモリイは女性とは思えない力で、ガンガン家具を破壊しては、窓から捨てていく。この辺りは、さすが悪魔というところか。美女が斧を振るう姿は、なかなか見応えがある。

 伊武がいれば、壊すのはもっと早く終わったかなと直巳が考えていると、1時間ほどで、部屋はほとんど空っぽになった。床もほとんど見えてるので、これならば掃除もしやすい。

 直巳はまず、大きなゴミを大雑把に集めて捨てた後に、掃除機をかけた。それから床をモップで磨くと、とりあえず、床だけはそれなりに綺麗になった。

 それから壁や窓を掃除した所で、さらに2時間が経過した。さすがに腰が痛い。

「ちょっと、休憩にする?」

「そ、そうして……」

 見かねたグレモリイがそう言ってくれたので、直巳は素直に受け入れた。いつも家の掃除はしているが、ここまで本格的な掃除をするのは初めてかもしれない。

 直巳は飲み物が欲しくなり、高宮邸のキッチンへと向かった。お茶やジュースなどを常備しているとは思わないが、水ぐらいは出るだろう。

 階段を降りて、キッチンのある1階に向かうと、Bが玄関ホールにいた。そういえば、いつの間にかいなかったのだが、特に問題もないので気づかなかった。

 直巳が、何をしているのかと思いBを見ていると、Bは玄関の扉に近づき、何度か押した。しかし開かないことがわかると、Bはカリカリと扉をひっかきだした。

 Bの行動の意味がまったく理解できない直巳は、逆に興味が湧いてBに話かける。

「何してるの?」

 Bは直巳に気づくと、直巳を見ながらドアをひっかき続ける。

「おー……おそと……」

「ああ……外に出たいのか」

 扉を見ると、内側から鍵がかかっていた。Bはこれの外し方がわからないので、扉をひっかいていたのだろう。

 そういえば、猫がドアを開けて欲しい時に、よくひっかいているなと思い出しながら、直巳は扉の鍵を外し、重いドアを開けてやった。

「ほら」

「おー……なお、ありがと」

 そういうと、Bは外に向かって、とてとてと駆けだしていった。

「元気だなー……って、外に出してよかったのかな……」

 Bを1人で外に出してよかったのかと、直巳が不安になる。

 不安と言っても、直接にBのことを心配しているわけではない。Bは悪魔なので、大抵のことでは怪我もしないし、死なない。それに、危害を加えようとすれば、相手が呪殺されるだけなので、誘拐される恐れなどもない。

 ただ、Bが誰かに迷惑をかけないかだけが心配だった。Bはあれで人懐っこいので、誰か見つけると、興味本位で近づいてしまう。大体はお菓子をもらったり、頭を撫でられるぐらいで済むのだが。

「ま……人と会うとも思えないし、大丈夫か……」

 高宮邸は山の中腹にある。上っても下っても山。基本的に人とは会わない。だから大丈夫とだと、直巳は自分に言い聞かせた。

「直巳君ー、つばめがジュースくれたよー。一緒に飲もうよー」

 階段の方からグレモリイの声が聞こえる。

「ありがとう、今行くよ」

 直巳は玄関の鍵は開けたままにして、グレモリイの元へ向かった。

 それから、直巳達は夕方まで、徹底的に掃除を続けた。

 その間、Bは帰ってこなかった。

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