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AM00;02  作者: 神原猫美
14/17

00;22「デート  その2」

 AM9;15 待ち合わせ場所。

 

 「………」

 「………」

 「珍しいな。」

 「そうか?」

 

 時間通りに来ないのに今日は時間前に来ているこの二人。

 

 「さて」

 「まだ」

 「「時間あるな~」」

 

 悩みながらも綾と稔は映画館に着いた。

 

 “えー、只今込み合っていまして、こちらに。”

 

 「早めに来てよかったな。」

 「うん、そうだね。」

 

 早めに映画を見ることができました。

  

 やっぱり二人のデートはぎこちないがなんとなく気が合う。

 いや、これは今更だったな。

 正直なところ彼らのデートは楽しそうでいいが、デートと言うのはこいうのでいいのだろうかと正直迷っている。彼に楽しんでもらいたいが、私にはどうにもできないだろうか?

 

 「この映画面白いなー。」

 「そうか?」

 

 意外と楽しそうだ。

 

 そのあともう一本映画を見た。

 最初に見たのは俳優が主演のラブストーリー。

 二本目はアニメ、二人にとってこっちが本命。

 

 「!、これって。」

 「あぁ、俺達の作品。」

 

 そうこのアニメは二人が前の人生で描いた 作品。

 何作目かは忘れてしまったが、今までにない評価、それによりアニメ化・映画化された。

 

 「すげー……。」

 「な。俺達の最高作品だからな。」

 

 二人は映画の世界に アニメの世界にのめり込んでいた。

 

 

 

 

 「いやー、面白かったな。」

 「な。けど、あぁやって変えていくんだからスゲーな。」

 「な。俺、脚本家になってみようかな~。」

 「いや、小説家になってくれ、原作通りにっていえば。」

 

 映画を観終わって感想を言い合う二人。

 やはり記憶があって職業が決まっているのも……早いな。

 

 「そういえば……」

 「ん?」

 

 ハンバーガーショップで昼食をとる二人。

 綾は何かを思い出す。

 

 「<ユウヤ>はどうしてんだ?」

 「……<ユウ>か………そういえば。」

 「?」

 「いや、<ユウ>に似た人を見かけたんだ。」

 「へぇー。」

 「大人でさ、どっかの会社員でさ。」

 

 「高校生を見るとどうしても思い出すんだ。」

 “へぇー、珍しいね。ユウヤがそんな事言うなんて。”

 「そうか?やり直せるならもう一度。」

 

 「………!」

 「………!、あ。」

 「ユ、ユウさん!」

 「?」

 “?、あのー”

 

 「「この人!!」」

 

 稔は混乱中に起きた事をポツリと綾に話す。前世に出会った<ユウヤ>の事。

 話している途中で隣の話声が聞こえ、

 振り返るとそこには稔の言っていた……ユウさんがいた。

 

 恋人と妻を放っておいて……二人は大きな声を上げた。

 

 さてさて、この四人、というか三人?二人?どう話が変わるだろうか……

 

 次回はダブルデートの予感?



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