CG
掲載日:2014/07/14
「凄い映画だったな」
「確かに凄い迫力だった」
「悪役がビルから落ちて、
潰れることろなんてスタントじゃできないからな」
「やっぱり、CGの迫力にはかなわない」
「でも、金がかかるらしいな。
それに時間も」
「1年弱の準備がいるらしい」
「でも、CGは時代劇の方がいいな」
「確かに銃の血しぶきより、
刀で切って内臓がでるところなんて凄すぎて気持ち悪い」
「CG最高!」
2040年になると映画の主流はCGになっていた。
2000年頃から用いられたCG、コンピューター・グラフィックとは異なる。
2020年頃までは盛んにこのCGは使われたが、その後また実写が認められるようになった。
やはり、迫力が違うと分かったのだ。
しかし、2030年にCG技術が導入されたのだった。
CGとはCLONE・GROWTHだった。
クローン人間を誕生させ、早期に俳優と同じ年齢に成長させる。
そのクローン人間をビルから突き落としたり、刀で切ったりするのだ。
しかし、CGを使えるのは悪役のみだった。
犯罪抑制に効果があるという建前だった。
CGが導入されたサスペンス映画では、
『20数%殺人が減った』と警察が発表するシーンが盛り込まれていた。
映画関係者はCG維持に必死だった。




