友人
好きだそんな一言に気づいていれば。
僕はごく普通の高校生だと思わない、なんで自分ばかりこんな不幸な目にと日に日に思うがそんなこと誰しもが思い考える当たり前のことで自分も不幸ではないのかもしれない、だが自分はそう考えたくない少し昔話をしよう。時は遡り小学生になる少し前、
母は蒸発、妹はどこかへと消えそして父は仕事で会社倒産レベルのミスをした後輩に濡れ衣を着せられ、会社から暇を出されたそして多大な借金をおうことになりどこかへと消えていった、そして自分は父方の祖母に預けられ毎日文句を言われ過ごしてきた、そんなこんなして生きてくると中学に上がる頃には街でも有名な不良となった毎日喧嘩に明け暮れタバコを吸い酒を飲み続けた、だがある日からそんなことから足を洗ったある日それは母方の親戚がみな病に伏せ1人は癌1人は脳卒中1人は肺炎と重い病気を患い徐々に徐々に残る人が減ってきたそして高校生となった。
残った親戚は祖母と自分だけなぜこんなにも簡単に人がん死んでしまうのかそう考えてしまう。
今日から高校1年生これからは不幸なことは起きないでくれと思う、だが神は僕が幸せになることを拒んでいるのかもしれないそう思っていたら告白された「中学の頃から好きです付き合ってください!」まさかそんなことを言われるとはさらに彼女は自分を追いかけこの高校に受験、そして合格したらしいこの高校はそこそこ頭のいいところで偏差値であわらすと72、そして彼女は中学の頃学年順位でしたから数えた方が早いんじゃないかというレベルであったそれなのに自分のためにここまで来るとはもはや尊敬ものだ。
けれどもいきなり好きだと言われても彼女のことをよく知らない、さてどう返事したものか「好きだと言われても僕は君のことを知らないからごめんね」これに対し彼女は「なら、仲良くなろ!それで知ってもらってからまた告白する!」といった、ohこれはなんとも形容し難い問題だ、だが彼女と仲良くなるのもいいかもしれない「そうだね、じゃあとりあえず自己紹介しようよ」「私の名前は宮瀬日和!好きな物はスイーツとーえっとカラオケ!」「へぇスイーツが好きなんだね、僕の名前は知ってるだろうけど加瀬たつき得意なことは棒高跳び好きな物は甘味かな」「棒高跳びが特技なの!?知らなかったーいいこと知れたーてか甘いの好きなの私もたつきくんも同じじゃん!え、運命?」まったく彼女は何を言ってるんだろうか「運命て、まあすごくいい考えだとは思うよ」「でしょ!てかさー今日一緒にご飯行かない?マッルとかさー」「いきなりだね、まあいいけど」「やったー!たのしみー!!」
そして入学式が終わり、マツルドナルトへ
「さっそく注文しに行こーよ!!」「そうだね、けどその前に席を取ろうよ」「あ、忘れてたーじゃあこのテーブル席にしよー」「いいよ、じゃあ注文しに行こうか」「すいませーん辛ーいチキンバーガーセットとアップルパイくださーい!」「はーいかしこまりましたードリンクとポテトのサイズは如何なさいますか?」「えっーとーオレンジジュースでサイズは両方Mでお願いしまーす!」「かしこまりましたー」彼女が笑顔で席へと向かっていった「すみません、チーズバーガーのセットで飲み物は紅茶の無糖でポテトとドリンクのサイズは両方Mでお願いします」「はーいガムシロップはいりますか?」「結構です」「かしこまりましたーでは番号札を店員に見えやすいように置いてお席でお待ちください」そうして注文を済ました、「やはり紅茶は無糖に限る」そして席へといき番号札を置いた「何頼んだー?私はねー辛ーいチキンバーガーのセットとアップルパイ!」「僕はチーズバーガーのセットひとつだね」「いーチョイスだね!」「そうなのかな?あまりここ来ないから分からないな」「いいよ!多分、、、」「多分て、」話していたらバーガーたちが届いた、「いっただっきまーす!」「いただきます」「おいしーねー!」「そうだね」やはり紅茶の無糖は格別だ最高じゃないか「おいしかったー!」「そうだね、今日はもう暗くなるし帰って明日に備えようか」「じゃあねーまたあしたー!」「また明日、」家へと帰ってきた実に疲れたそしてまたグチグチ言われるのか嫌だな「ただいま」「...」返事が返ってこない、嫌な予感がするなそう思いすぐに家へと入った案の定嫌な予感は的中していた祖母が倒れていたすぐに救急車を呼び祖母は病院へと搬送されていった、
明日の高校は2日目だが休むしかないだろう
病院にて
「えー大変申し上げにくいのですが豊子さんはステージ4の癌その中でも末期ガンです、持って3ヶ月程でしょう」豊子とは祖母の名前だ「そうですか、、、」「今はまだ意識があり、話ができるでしょうけどおそらくそう遠くないうちに話す余裕がなくなるでしょう、話すなら今のうちです」ばぁちゃんは文句をグチグチ言ってくるがなんだかんだいっていろんな所へ連れて行ってくれたりお金を出してくれたりと感謝はしている「ばあちゃん、、、」「なんだいそんなめそめそ泣いて、男ならもっとシャキッとしろだから運動も勉強もできないんだよ」こんな時でも言ってくるか、まったくこの人は嫌になる自分の状態をわかっていないのかと思う「ばあちゃん今の状態、」「うるさいよわかっている、もって3ヶ月だろ知っていたさ、もっと前からあんたを預かった時からね」「そんなまさか、」「あの頃からもう既に癌ができていて転移して排除するのは厳しかった、だからいつかこうなるだろうとわかっていたのさ」「そんな、なんで言ってくれなかったんだよ!」「そりゃあ、あんたが悲しむかもと思ったからさ」ばあちゃん、、そんなことを隠していたなんて
「グチグチうるさかっただろう?それはあたしが逝っちまってもあまり悲しまないようにしたかったのさ、けどやっぱ嫌われて逝きたくはないと思ってね今までごめんね」ばあちゃんは今までに見せたことの無い優しい顔でそう言ってきた「ばあちゃん、」それから想定より早く癌が進み病院に運ばれてからもう3日で延命治療をしなければもうもたない状態となった「延命治療なんてごめんだよ、お金もかかるしそんなの恥ずかしさ」「そんなことないよ少しでもばあちゃんには長く生きて欲しいんだよ」「どうせ助からないんだから」「そんな事言うなよ、、、」「好きだよたつき」そこからばあちゃんはまた眠った、それから目を覚ますことはなかった