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夢の物語  作者: 日花梨遊
始まる物語(ストーリー)編
8/14

仲間集めとココロ

前回の夢の物語!

久々の再会をしたというのに、そっけない態度を取ってしまい勇を傷つけてしまった俺だが──


「心配かも知んないけど…大丈夫!きっと許してくれるよ!」

「だが⋯⋯」

「『だが⋯⋯』こういう時こそ強気でいかなきゃ!

それに、勇君全然変わってないんでしょ?

なら尚更だよ!自身もって!」

「⋯⋯ああ。わかった。」


「勇、昨日は本当に...すまなかった。」

「姉さんの言うとおりだ⋯⋯俺は恥ずかしさで嫌になっていたんだ。そのせいでお前に理不尽なキレ方をしてしまった。あの時、俺が冷静になっていれば⋯⋯」

「⋯⋯プッ、あはははっ!⋯⋯」

「なっ⋯⋯!?なぜ笑う?!」

「あははっ⋯⋯お前⋯⋯俺に変わってないとか言っといて、お前もぜんぜん変わってないじゃん!あははっ⋯⋯昔からそうだ、お前は本当に責任感が強い!」

「やっぱ黒皇の言うとおりだった⋯⋯諦めなくてよかった。

俺もごめん。ただ話すだけだったのに、つい部活にいれることを⋯⋯」


姉の協力もあり、かろうじて謝罪に成功した。

勇、お前に非はない。俺があんなことを⋯⋯

──しかし、俺も謝ってばかりではいけないな。


再び夢とともに。この龍星一瞬、舞って見せようじゃないか!

翌日の朝、さっそくと共に3人ががチラシ配りをしていた。しかし……


「ダメだ!結局誰も来てくんねー!」


4人が部室に戻ると、勇がため息をつきながら床に寝転ぶ。


「なるほど……受け取ってくれる人はいるが……」

「そうなんだよ~……なんで全然来てくれないんだ~っ!」

「むしゃくしゃしても仕方ないだろう?まだ始めたばかりだ。これからきっと集まるさ。」

「そう……だなっ!よしっ、まだまだー!」


勇は再びチラシを配りに行こうとすると、それに続く形で3人も向かおうとするが、突然花が立ち止まる。


「?どうした、花っ?

「皆さん……私に考えがあります!

「考えっ?」

「はい!正直自信はあまり……いえ、持たなくてはいけません!こんな時だからこそ!」

「は、花……お前なんかやけに気合い入ってるな……?」

「もちろんです!私もこの部員の1人なので!」

「なら……遠慮なく期待させてもらうぞ。」

「はい!そうしていただけるとありがたいです!

自信がつくので!

「じゃあ……俺も!」

「俺も、期待してるぜっ!」

「はい!精一杯頑張ります!部員を……必ず!」

「ただ、頑張りすぎずにリラックスしながら!なっ。」

「ありがとうございます!皆さん!」


お辞儀をしながら言う。


「それでは、再びチラシ配りに行きましょう!」

「おーうっ!」


4人は再びチラシ配りをしに向かった。

しかし、受け取ってくれる人はいるものの入部を希望してくれる人はいない。

SHRが始まる10分前になった為、勇達はチラシ配りを中断。

部室の鍵をかけ、それぞれ教室に戻った。

なにかあったかと言われればそうでもなく、ただ一日を過ごし……


──放課後、帰り道にて──


「とりあえず今日はやんないって話にもなったけど……

結局、花の作戦ってなんだ……?まぁ明日わかるか。」


そう呟きながらビルへと向かった。

一方その頃、花は……


「ただいま帰りました!」


学校から東の方向にある、二階建ての洋風な豪邸に花は住んでいる。

庭には四季折々の素敵な花が咲いており、魔法の力で枯れずに綺麗な姿を保っている。


「おかえり、花。」


リビングに入ると、キッチンから母親が話しかけてきた。


「はいっ、お母様。」

「今日はどんな感じだった?」

「今日は……いつもと変わらない日常、でしょうか。」

「そっか、良かった。」


他愛もない小話をした後、花は2階に上がる。

部屋前に着くと……


「!ふふっ……待っててくれたのですか?ガーベラ。」


部屋の前に「ガーベラ」と言う、花が中学生になった頃に飼った犬がいた。犬種はゴールデンレトリバー。


「ごめんなさい、今はやることがあるんです。

終わったらたくさん遊んであげますので、大人しくできますか?」


そう言うと、理解したかのように元気よく、「ワン!」と鳴く。


「ありがとうございます、ガーベラ。」


花が部屋に入ると同時にガーベラも一緒に入る。

部屋に入った後、バッグを机の下に置き、机の引き出しに入っていたノートパソコンを取り出す。

立ち上げると、「マイログ」という名のブログを書けるアプリを起動。

「花ログ」という名の専用ブログで、今日あったことを書く。作戦の事も含めて──


「えっと、本日は……」


考えた結果、以下の内容を書いた。

「こんばんは、望月です。さて、今宵もログの時間がやってきました。学校に来てから3日が経ち、お友達のHさんとKさんと今日も楽しく過ごすことができました。Iさんも音戦部の部員となり、ますますこれから楽しくなりそうです……♪本来ならこのまま本日の分は終わりなのですが、今回は皆さんにお願いがあります。これを見ている方で、もし夢野学園高等部の方がいましたら……体験にでも構いません。1度音戦部に来てみてください。音戦部は歌やダンスなどの音に関する事、そして戦闘に関する修行をする部活となっております。初心者の方、もしくは片方のみやりたいという方でも構いません。私たちが優しく教えいたします。このブログを見て興味を持たれた方がいましたら……明日の朝、本棟4階にてお待ちしております!

それでは、望月花でした!」


「これで……届いて!」


Enterキーを押し投稿。

時刻は5時2分。文を考え始めてから30分が経過していた。


「ふう……お待たせしました、ガーベラ。

さて、なにをして……」

「花ー!ご飯ー!」


考えた瞬間、姉に呼ばれる。


「あっ、はーい!今行きます!

まずはご飯にしましょう。その後……お散歩に行きましょうか♪」


そう言うと、ガーベラは「ワン!」と元気よく吠える。


「……さて、行きましょう!

夜お散歩、スタートです!♪」


ご飯を終わらせた花は、ガーベラと共に散歩に行った。


「はっ、はっ、はっ……」


ハーネスの紐を持ちながら街中を軽めに走る1人と、それに合わせ走る1匹。

その時。


「!?ガーベラ……!?」


ガーベラが急に海の方へ走り出した。


「今日は海の方行きたいのですか……っ!?

わかりました、今日は砂浜で運動しましょう!」


ガーベラのスピードに合わせ、花もスピードを上げる。

数分経ち、花達は海岸に着いた。


「はぁっ……はぁっ……やはり速いですね……!」


息切れしてしまい、膝に手を着く。


「すいません……ガーベラ……少し休ませて……ください……!」


ガーベラと共に、手前にあったベンチに座る。


「はぁっ……はぁっ……」

(私も……ちゃんと運動をしないと……守ってばかりでは……)

「……誰かを……守る……

勇さん、黒皇さん、一瞬さん……皆さんには、ずっと守られてばかり……私、なにか出来たのかな……

……あのブログも、誰かに届いたのかな……

まだ投稿したばかりだから、諦めてはいけないのはわかってる……けど……」


花が悩んでいると、後ろの方から髭を生やした40代程の男性が近づいてきた。


「おや、なにかお困りかい?お嬢さん。」

「きゃっ!?

……!あ、あなたは……!」

「これは失敬した。私の名は文屋賢二。夢ノ原市の自治会長をしている。以後お見知りおきを。」

「は、はい!テレビで何度も……!」

「私のことをご存知かい?さすがかの有名な望月家の娘さんだ。

最近は政治に興味のない子どもたちが多くてね……総理ならともかく、自分の住んでる市の自治会長、となると誰か知らない子が多くてな……

おっとすまない……君の悩みを聞くつもりがつい自分の話をしてしまった……

私で良ければ聞いてもいいかい?」


そう言われると、花は静かに頷く。


「ありがとう。お隣座ってもいいかな?」


花は頷きながら体を右にずらす。


「よっと……それで、悩みはなんだい?」

「実は……」


花は先ほど考えていたことを賢二に話した。


「ふむ……つまり、君はその三人の役に立っているかわからない、と?」

「はい……昔から皆さんに守られてばかりで、何も役に立てなくて……

皆さんが集まった今こそ、役に立てると思ったのですが……

結局何もできず、今回の作戦についても、誰か集まる保証もないのにあんな事を言ってしまって……

私はあの部活にいる意味がないと思うんです。

勇さん達だけでもあの部活は成り立つ……そんな気もするんです。」


賢二は少し考えた後、にこう言った。


「花さん、君は大きな勘違いをしている。」

「えっ……?」

「人の役に立つ、というのはどういう意味かわかるかい?」

「えっと……誰かに手助けをする……ということですか?」

「花さん、正解は『NO』だ。

確かに、『誰かの手助けをする』という意味ではあっている。

だが、君が手助けできなかったからといって、それが役に立っていないという意味になるかと言われたらNOになるんだ。

君は『ずっと守られてばかり』と言った。だが、それはある意味後ろから支えてる、という意味にならないかい?」

「後ろから支える……?」

「人は誰しも戦っているんだ。本当の意味の『戦う』ではなく、ストレスや社会の荒波などとね。

一歩ずつ前に進み、真正面からの敵と戦いながら。

しかし、その敵は常に前から来るとは限らない。

前ばかり警戒していると、後ろががら空きになり痛恨の一撃を食らってしまう……

花さんが言った3人……名前から推測するに男性だろう。

男性は力があり、猛果敢に突き進む人も多くいる。

しかし、進みすぎてしまっては却って事故を生んでしまい、その上後ろがガラ空きになり瀕死の状態になりかねない……

そんな時こそ、君の力が必要なんだ。

助け、支え、そして共に進む……言うならば、RPGゲームのヒーラーの様なね。

いいかい?君はその3人の中にいる方がいい……

いや、むしろいるべきなんだ。

役にたってないのではなく、これまでも。そして今この瞬間ですら役に立っているんだ。君が思うより沢山、ね。」

「この瞬間、も……」

「わかったかい?君は役に立ってるんだ。支えながらも、時には共に戦い、高め合う大切な仲間……彼らもきっとそう思ってるよ。」

「……!

ありがとうございます、賢二さん!私……もう自分自身を疑いません!勇さん達と共に……もっと!」

「ははっ……ようやく君の素敵な笑顔を見れて嬉しいよ。」

「私頑張ります、これからもっと……!」

「ああ、頑張れ。花さん。」

「はい!」


返事をした後、ガーベラに近づき話しかける。


「ガーベラ、待たせてすいません……もう遅くなったので帰りましょう。その分、明日必ず多めに運動しましょう!


そういうと、ガーベラは理解とともに喜びを表すかのように大きく「ワン!」と吠え、ベンチから降りる。

ハーネスの紐を持ち、共に家へ帰ろうとすると……


「待った、最後にいいかい?」

「は、はい……!」


再び賢二の方を向く。


「なんとなくだけど……君達ならきっと夢を叶えられる。だから……その日まで諦めるな!」

「……!はい!ありがとうございます!」


一礼したあと、花は改めて自宅へ向かった。10分ほどした後、家に帰宅。


「ただいま帰りました!」

「おかえり、遅かったじゃん。なにしてたの?

「すいません、少し話していて……」

「そっか。にしても結構汗かいてんじゃん!風呂沸かしちゃうからすぐ入っちゃって!」

「ありがとうございます、お姉様……♪」

「いい事あった~?なんだか嬉しそうじゃん。」

「えっ?!わわっ、わ……私顔に出てましたか……!?えっと……これは……その……!」

「まぁ教えたくないならいいけどっ。ほらっ、私も入りたいから早く早くっ。」

「は、はい……!」

ガーベラ、行きましょう!」


顔を赤くしながら二人で浴室に行き、風呂に入る。

43分程経つと上がり、長袖半ズボン、薄黄色のパジャマに着替え浴室から出る。


「おやすみなさい、お母様、お姉様。」

「おやすみ、花。」

「おやすみ〜」


二人に挨拶をし、2階に上がろうとするとガーベラがついてきた。


「ガーベラ……ごめんなさい。今日はもう……

……もしかして、また一緒に寝たいんですか?

わかりました、では行きましょう。」


するとガーベラは嬉しそうに「ワン!」と吠え、共に自室に行く。

中に入り、ガーベラが布団の中に入った後、花も一緒に入る。


「よいしょっと……それではガーベラ、枕元の明かりだけつけさせてください。」


枕元の明かりをつけた後、枕元にあった魔法書を取る。


「おやすみなさい、ガーベラ……♪」


暖かな温もりに包まれ、ガーベラはゆっくりと目を閉じ眠りにつく。

ガーベラが寝たのを確認した後、魔法書を読み始めた。

数十分ほど経ち、眠りにつこうと魔法書をテーブルに置き、明かりを消した。


「おやすみなさい……明日はきっと……」


そう言いながら眠りにつく。

明日のことを考えながら……


翌日。花は少し早めに登校し、チラシの印刷を行っていた。

終わった後、部室に戻り4人分になるよう分ける。

そこに3人が現れ……


「おっ、今日はが一番か~っ」

「あっ、おはようございます!皆さん!」

「もしかして、昨日言ってた作戦のために早くから?」

「もちろん!ですっ!」

「それで、結局その作戦というのはどういうものだ?」

「はい!今からご説明します!」


花は3人に作戦の説明をした。


「ふむ。つまり、ブログの読者に頼むというわけだな?」

「ある意味一か八か、か……」

「とりあえずやってみるか!そうだな……

こっちに来る可能性も十分にあるし、とは残っててくれっ。」

「了解!」

「わかった。」

「じゃ、行くか!」

「はい!」


2人は正門に向かい、二手に分かれ配り始める。


「お願いしまーすっ!」

「音戦部です!戦闘の修行に歌とダンスの練習ができます!」


貰ってくる人はいるが、来る人はいない。


「花、お前のブログって登録者と総読数ってどのくらいなんだ?」


花の近くに寄り話しかける。


「っと……たしか登録者が19万、総読数は187万程だったような……」

「げっ、マジかよ!?そんぐらいならたしかにいてもおかしくは……」

「だからやってみたんです、もっと皆さんの役に立ちたいので……!」

「……ああ。俺ももっと役に立ちたい!」

「ふふっ、お互い考えは同じですね……♪」


そう話していた時、物陰から2人を見つめる黄緑色の髪、黄檗色の目をした女子高生がいた。


「うう……」

(言いに行きたいけど……やっぱり恥ずかしい……どうしよう……)


女子高生が見つめながら悩んでいると……


「んっ?」

「あっ……!」


勇に気づかれ、物陰に隠れてしまう。

そのまま勇は近づき……


「ひいっ……!?」


何かされると思ったのか、女子高生は頭を隠す。


「よろしくお願いします!」

「えっ……!?え、えっと……!

っ……!」


女子高生は少し怯えた表情をしながらも受け取り、そのまま去ってしまった。


「あー……やっぱそう上手くは行かないかぁ。」

「勇さん!」


花が勇の元へ来る。


「さっきの方、こちらをじっと見ていましたが……

私達に用があったのでしょうか?」

「うーん……とりあえず戻ってみようぜ。誰か体験に来てるかもしんないしさ。」

「はい、そうしましょう!」


2人は部室に戻った。

しかし、部室には黒皇と一瞬だけ。


「誰か来たか?」

「全く。これと言って……な。」

「そうですか……」

「落ち込むことないって!これからさ!これからっ!

諦めなければ絶対来てくれるさっ!」

「そうですね……!必ず来ます!その時まで……!」

「ああ!前身あるのみ!って事で、再開っ!」


再び2人が行こうとすると……


「?はーいっ!」


「コンコン」と扉をノックする音が聞こえてきた。


「あ、あの……!ここって音戦部の部室で合ってますか……!?」

「!この声……!」


勇が扉を開けると、先程の女子高生がいた。


「やっぱり!さっきの!」

「勇、知ってるのか?」

「ああ!さっき渡しに行ったらどこかに行っちゃって……!」

「入部体験者さんですか?それとも別の要件で……?」

「い、いえ!入部希望……ですっ!」

「……にゅ、入部希望!?

じゃ、じゃあ……!」

「はい!この部活に入れてください!私を……!」

「もちろん!よろしくなっ!」


そういうと同時に手を握る。


「は、はいっ……!よろしくお願いします!」

「じゃあ……どうする?」

「ここで話すにはいかないだろう。

中へどうぞ。」

「は、はい!失礼します……!」


勇達は真ん中で座りながら、

彼女に色々と聞くことにした。


「えっと……まず俺たちから!

俺は夢野!遊じゃなくて、勇気の勇って書いてはや!で、こっちは……

「闇野!黒に皇帝の皇でクロス!」

「私は望月花と言います!

そしてこちらは……」

「龍星一瞬だ。よろしく頼む。」

「は、はい!私は笑証《えいしょう》っていいます!笑うに証でえいしょう、心はそのままでです!」

「なるほど。では笑証さん、何故この部活に?」


「はい、元々歌やダンスが好きで……小学校や中学校にダンス部や合唱部はあったのですが、両方とも親の都合で転入していたので、入るタイミングがわからず入ることが出来ませんでした……

コミュニケーションも苦手で、いつも教室では1人で……

ある時ひとりぼっちなことに嫌になって、いっそこのまま死のうかなと思った時があったんです。そんな時、望月さんのブログを出会いました。

それ以降、望月さんのブログが、私の生きるきっかけになったんです。言葉だけではなく、さんの歌やダンスの動画も含めて……

憧れの望月さんがこの学校にいると聞いたときはとても嬉しくて……本当はもう少し前に話したかったのですが、話しかけられず……昨日見たブログの内容を見てようやく決が湧いて……しかし、いざ目の前にするとやっぱり話しかけられなくて……さんが来なかったら今頃……

もちろん、望月さんに会うためだけではありません。

歌やダンスを上達させるため、この部活に入りました。

戦闘の方は自信がなくて……それでも大丈夫でしたら……」


「もちろん!片方だけでも大丈夫!

もし戦闘の修行もやりたくなったならいつでも構わないぜ!俺たちが優しく、かつ少しずつ教えるからさ!

笑証さんのペースでやってけばいいんだっ!」

「はいっ……!ありがとうございます!」

「じゃ、これからよろしくなっ!」

「私からも……!よろしくお願いします!笑証さん!」

「はい!皆さん、これからよろしくお願いします!」

──夜、自室のベッドにて──

花は勇と電話をしていた。


「にしても凄いよなぁ。ただのブログなのに沢山見る人がいるなんてさ。」

「ただのブログなら、今頃気は出ていません。

あのアプリには動画を添付する機能があるので、歌やダンスの動画を乗せたら…という感じですね。」

「すげーな!それに、見る理由はめちゃくちゃわかる。

花の歌声って、なんか心地よくて…それに暖かいからな!」

「えへへっ…♪嬉しいです…♪」


照れながらも嬉しそうに応える。


「……その上、8年という月日があったからこそです。

小学生の頃はお母様に修正をしてもらってやっとでしたが…今はもう。

ともかく、私の歌や踊りが誰かの生きる希望となっていることもわかってとても嬉しかったです。」

「へへっ、なんか俺も嬉しいぜっ。

……花、もし自信なくしたらいつでも言ってくれ。

絶対……いらないなんて思えないようにするから。

大切な仲間同士、共に進んでいこうぜ。花。」

「……!はい、勇さん!♪」

「へへっ、じゃあおやすみ!」

「はい、おやすみなさい……♪」


返事が終わると電話が切られ、花はスマホを机に置く。


(私が憧れ…なんだか変な感覚…

とにかく、頑張らないと…もっと色んな人の役に…!

勇さん達だけではく、数々の人を笑顔に!)


そう思いながら、花は明日に備え寝たのだった…


心が加入し、5人となった音戦部。

ここから本格的な活動が始まる。

5人が目指すものは?そしてどうなっていくのか?


次回!

「アイドルのようになるために!前編 ~Your names?~」


──Dキャラ紹介!──

さて、今回のDキャラは~?こちら!

・笑証心

勇達と同じ2年生の女の子。

引っ込み思案なところがあり、そのため初めての人だとコミュニケーションがとりにくい事がある。

だが努力は人一倍でき、夢のためなら諦めない意志を持っている。

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