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夢の物語 ─The DreaMans Story!─  作者: 日花梨遊
始まる物語(ストーリー)編
13/15

修行の間に ②~ココロ コロコロ カワルモノ~

前回の夢の物語!


ある日の修行中、私は勇さん達の様々なことを知れました!


「まず、俺達はそれぞれ、俺が『夢野一族』、黒皇が『闇野一族』、花が『望月一族』一瞬が『龍星一族』っていう一族の一人なんだ。 偶然かもしんねーけど、昔からこの4つの一族は関わりがあったらしい。」


皆さんが一族の1人ということが分かり、他にも……


「夢野一族は普通の人より想像力が数倍高く、そのおかげでとある能力を持っている。

それが、『想像したものを出したり再現する事ができる』っていうものだ。」

「望月一族は、先祖代々魔法を使ってきた一族です。

私の場合まだ初級しか習得出来てませんが、それでも属性を活かしたりすれば相手に大ダメージを与えることも可能なのです!」

「俺達龍星一族は先祖代々、剣を主に使用し戦ってきた。

個人が持つ専用の刀。そして代表者のみが使用できる、『龍星丸』を武器にな。」

「闇野一族は闇を扱う一族で、今でも稀な闇属性を基本の属性としていたんだ。

地元の名はダクティスっていう帝国だ。 最初は小さな村だった。だがナイツ、そしてメアっていう名の2人の皇帝と女帝様が即位した事で成り上がってきて、10年経った頃には巨大で立派な帝国が出来上がってたんだってさ。」


とっても壮大なお話を聞いているみたいで⋯⋯楽しかったです!

私も皆さんに追いつかなくては⋯⋯笑証心、本日も頑張ります!

修行が開始しさらに1週間が経った。

今日もそれぞれ修行に集中している。


「いくぞ一瞬!」

「来いッ!」


勇と一瞬が屋上で修行をしている。


「はぁーっ……!だあっ!」


オーラを右手に籠め、

一瞬目掛けてオーラボールを放つ。


「ハアッ!!タッ!!」


瞬斬刀でボールを切り裂き、突撃。


「……!!だァーッ!!」


拳を引き一撃を入れようとする勇に対し、一瞬もそれに応えようと拳を握る。


「ハァーッ!! ハアッ!!」


お互いの拳がぶつかる。


「ぐっ……!!」

「フンッ……!」

「なっ……!?ぐおあぁっ……!!」


ぶつかった瞬間、一瞬は素早く拳を下に降ろし、よろけた隙をつき腹に肘打ち。


「フッ……!ハッ!!」

「ぐっ!?うああーっ!!」


さらに素早く後ろへ移動し回し蹴り。 勇はそのまま落下してしまうが……


「っ……とっ! ハァッ……ハァッ……!」


何とか着地。


「勇!お前の力はそんなものじゃないだろう!昔手合わせをした時はもっと強かったはずだがな!!」

「!……へへっ!言ってくれるじゃねぇか!!」


勇は力を込め……


「うおおっ!!!はぁっ!!」


戦闘試験のよりも濃く、大きなオーラを開放させた。


「あえて言わせてもらうぜ!これが俺のフルパワーだ!!」


そういった瞬間、一瞬の目の前に勇が現れた。


(なっ……!?速い!!)

「ごっ……!!」


頬に一撃を入れ、すぐに連撃。


「だだだだだだだだぁ〜っ!!!!」

「くっ……!!」

(先程より……スピードとパワーが……!!)


必死にガードをしていたが、耐えきれず崩れてしまう。


「ぐぁっ!!

っ……!!」


後退し、体制を立て直す。


「やはり強い……それでこそお前だ!!」


そう言いながらオーラを最大限開放させる。


「やりあおうじゃないか……!

久しぶりにな!!」

「ああ!!」


そう言った瞬間、お互い突っ込もうとオーラを纏いながら接近。


「うおーーーッ!!」

「ダァーーーッ!!」


2m程の距離に近づいたその時……


「お二人共!」


花が二人を呼び止める。


「うおっ!?っとと……!!っ……!

どうした!?」


なんとか停止。


「 心さんが、『皆さんにお話したいことがある』と!」


「わかった、すぐ行く!

……やるのは明日にすっか。」

「ああ。そうしよう。」


着地し、部室内に向かった。


「で、心。話したいことってなんだ?」


一息ついたあと、心は話し出す。


「この22日間、アイドルレッスンを主にしていましたが……音戦人として、戦闘面でも皆さんのお役に立ちたいのです!もっともっと!修行をさせてください!」


言い終わると一礼。


「もちろん!だがこっからきつくなるぞ?」

「それも覚悟のうちです!皆さんを守れるなら!」

「よし!その意気だ!」


そう言った後、5人は屋上へ移動した。


「じゃあ心。まずはオーラを開放させてくれ。」

「はい!はぁ〜っ……!」


感覚を思い出しながら腹に力を入れる。


「はぁっ!」


小さくではあるものの、体の周りにオーラが出る。


「おお……!たった2周間でこれだけ……すげーなっ! 俺なんか1ヶ月以上かかったから、本当にすげぇぜっ!」

「あ、ありがとうございます!

「なぁ勇。確かオーラを発言させるには、それぞれ方法が違うんだよな?心の場合はどうやって……」

「んー、一言で言うなら、軽く紐を解いた感じだよ。心のねっ。」

「紐を?」


そう黒皇が言うと、勇は心の方を向き……


「心、みんなに話せる?」

「はい!今なら……!」


心がオーラを解放できるようになるキッカケ。それは、心に勇達のことを話した日から2日経った日のことである。


「心、ちょっといいか?」

「はっ……っと……なんでしょう?」


ダンス練習をしていた心に、勇は話しかけた。


「今ここには俺以外いないし、話せるか?前に言ってた事……」

「……!それは……」


黒皇3達人は屋上で修行をしている。

しかし、それでも話せない。

その理由は……


「勇さん、私……怖いんです。自分の……『トラウマ』を話すのが。」

「そうか……トラウマ、か……なら無理に話さなくていいよ。」

「……!」


そう言われた瞬間、心はこう思った。


(トラウマ……でも、これを乗り越えないと……そうやってお母さんにも……)


心は幼少期、母に言われた言葉を思い出した。

とある日の散歩中──


「うわあっ……!犬さん……!」


心は母の後ろに隠れた。


「おっと……ダックスフンドじゃないか。

「奥さん、触れてみてもよろしいですか?」

「ええ、構いませんよ。」


母は優しくダックスフンドの頭を撫でた。すると、嬉しいのか笑っている。


「ほら、心。心も撫でてごらん?」

「うう……」


怯えながらも静かに近づくと……


「ワンッ!」

「ひゃあっ……!」


急に吠えられ、再び母の後ろに隠れる。


「心、やっぱり怖いかい?」

「怖いですぅ……!吠えてばかりで!」

「確かに怖いよな。けど、犬はただ吠えてるだけではないんだ。」

「そうなの……ですか……?」

「犬の鳴き声って、人間で言う声みたいなものさ。楽しかったり嬉しかったら、『ワン!』と元気よく鳴くし、悲しかったりしたら、『クゥ~ン……』と鳴く。今のはどっちだと思う?」

「え、えっと……嬉……しい……?」

「そう。だから安心して触れてごらん?」

「は、はい……!」


心は母と同じく、優しく犬の頭を撫でる。すると……


「ワン!♪」


元気よく、かつ嬉しそうに鳴く。


「嬉しそうだろう?」

「は、はい……!」

「心、君が犬に対して恐怖するようになったのは……」

「は、半年前……たしか、公園で犬さんに囲まれて……吠えられたりもされて……」

「その日からずっと、か……なら、それ『トラウマ』というしかないね。」

「とら……うま……さん?」

「動物のことじゃないよ。

トラウマっていうのは、何かが長い間、ずっとできなくなったキッカケの事さ。

心で言うなら、半年前に公園で犬に囲まれ、吠えられたから怖いんだろう?」

「は、はい……」

「心、君は動物が好きって言っていたよね?」

「はい!猫さんに小鳥さん……!」

「他の動物はどうだい?」

「えっと……仲良くなりたいです……けど、お犬さんみたいにされたら……」

「そうか。なら、まずはそれを乗り越えてみないかい?」

「ですが……」

「大丈夫。心ならできるさ。その上現に触れられてるじゃないか。」

「お母さん……はい!私やります!」

「うん、その意気だよ。これを乗り越えたら、他の動物とも仲良くなれるさ。」

「他の動物とも……!」


心は目を光らせていた。


「トラウマを乗り越える……最初は難しいけれど、やればきっとできるよ。」

「はい!笑証心、やってみせます!」


(──そうだ、やらなきゃ始まらないんだ。溜めてばかりじゃ、何も!)

「勇さん!!」

「どうした?」

「話させてください!トラウマを!」

「……いいのか?話して。」

「はい!!」

「なら聞かせてくれ!」

「はい!実は私……」

──実は私、相手の心が読めるんです。」

「えっ、そうなの!?すげぇじゃん!」

「……そう行ってくれる人が他にもいてくれたら良かったのですが。」


──中学に入って1年生の頃、私はある人物達からいじめを受けていました。

表では優等生演じ、そのため誰からも疑われることことがない……

その人達は男女混合のグループで、女子には脅され、男子には暴力を振るわれる……

そのような毎日を過ごしていました。

親や先生に心配をさせたくなくて、傷のことを聞かれても言い訳を繰り返してきました。

その中でなんとか生きる希望を見つけ、苦しみながらも中学校には通い続けることができました。

友達という言葉が信じられなくなり、ずっと防御をしてばかりの毎日……

学園でもその防御は続きました。

しかし、花さんがこの学校に居る事を知ったことにより、防御を少しずつ解除していくことが出来て……あの時、勇さんが話しかけてくれたおかげで……


「──今はこうして、皆さんと共に活動出来ています!本当に……ありがとうございます!」

「へへっ、こちらこそ、来てくれてありがとな!」


2人が話していたその時。


(……?なんだ、あれ……)


勇は心の中で、「何か」が光っているのを感じた。


「……!心、ちょっといいか?」

「は、はい……!」


勇は心の心臓辺りを触りながら、目を閉じる。


(……!これは……!)

「心、オーラだ!」

「えっ……?どういう事ですか……?」

「とりあえず力を入れて……解放する感じで!やってみて!」

「は、はい!えっと……は、はぁぁぁっ……!」


心の中に潜むオーラが、少しずつ大きくなっていく。勇はそれを感じていた。


「はぁっ!」

「!おおっ……!」


勇と黒皇の様に出てはいないが、さっきとは違い緑色に光っているのが見えた。


「心、今はどうだ?」

「えっと……少し暖かくて……気分が上がっているような……そんな感じがします。」

「そうか……これが美華さんが言っていた、『オーラの解放』の瞬間かぁ……!すげぇ!」

「そ、それって……!」

「ああ!今のでオーラが解放されたんだ!」

「良かった……!これで私もみんなの役に……!」

「いや、既にもうなってるぞ!

心は優しいし、この間だって黒皇が悩んでると的確なアドバイスをくれて無事解決できたじゃん!改めて、来てくれてありがとな!心!」

「はいっ!」

「とりあえず出来たなら……次はもっと大きく、解放して行こうぜ!一緒に頑張ろうな!」

「はい!笑証心、精一杯努力します!」


「──っていうことがあったんです!」

「とりあえず説明も終わったし、続き良いか?」

「もちろん!」

「なら……来い!心!」

「はい!はぁっ!」


心は勇に接近し、パンチを繰り出す。


「くっ……!」


それを右腕でガードする。


(!以前より威力が格段に上がってる!これもやっぱりオーラの……!)

「はぁぁぁっ……!」


連続でパンチをしながら前進。


「うぉぉっ……!?」

「はぁっ!」


オーラを左手に込め、さらに一撃を喰らわす。


「うっ……っと!」

(すげぇ……すげぇ!!けど負けてらんねー!)

「ハァッ!!」


オーラを解放し、心に近づく。

そのままパンチをしようとするが……


「だぁっ!!

……!!何っ!?」


勇がパンチをした場所に心は居なかった。


「どこだ……!

!!真上!?」


心は勇がオーラを解放したその隙に、真上へ移動していた。


「はぁぁぁぁぁっ!」


心はオーラボールを複数投げつけた。


「っ!だったら……!!」


勇はボールを一つ掴み、自分のオーラを上乗せさせた!


「はぁぁぁっ!」

「こっちです!」

「なっ!?」


心が着地すると思う位置にボールを当てようとするが、再び(かわ)された上に後ろにまわりこまれてしまう。

しかし……


「……って驚くと思うなよ!

はぁぁっ!」

「!?えっ……!?」


心の体にボールを当て、そのまま押し出す。


「きゃああっ!」

「っと……心!大丈夫か?」

「この……くらいは!大丈夫ですっ!」

「良かった!」

「はい!では……続きやりましょう!」

「おうっ!あ、待って!

みんなー!」


勇は3人を呼び……


「来週には来るかもしんないんだし、せっかくだから5人で戦わないか?」

「なるほど、チーム戦ですね。負けませんよ!」

「おう!じゃあ……心!」

「はい、何か……?」

「ふーっ……」


集中し、創造しながら手にオーラを集める。


「ほっ!」


集め終わると同時にオーラを心に放つ。


「!これは……!」

「飛ぶ!って思いながら、軽くジャンプしてみて。」

「は、はい!えっと……!」


そう言われ、心はこう想像した。


(私は飛べる……!私は飛べる……!アイキャンフラーイ!)

「きゃあーっ!?」


強く想いすぎたせいか、高く飛びすぎてしまう。


「心ーっ!っと……」


勇は飛び、心を受け止めた。


「大丈夫か?」

「は、はいっ……!」

「なら良かった!」


そう言い、2人は共に少しずつ下降。


「よっと……心、最初からブッ飛んでたな……」

「す、すみませ〜ん……」

「心、ひとまず感覚は掴めたか?」

「は、はい!なんとか!」

「そっか。じゃあ改めて、ゆっくりとな!」

「はい!っと……!」


軽くジャンプしたあと、ゆっくり上昇。


「じゃあ俺達も!」


4人は心と同じ高さまで上昇し、位置を調整したあと構える。


「じゃあ、チーム名!

俺と心は……『DreamHarts(ハーツ)!』対……えっと?」

「うーん……安直だが、ダーク・マジック・ソード、略して『D·M·S(ダムス)』はどうだ?」

「いいじゃん!じゃ、早速行くぜ!」

「はい!」

「「はぁぁぁっ!!」」


2人はオーラを最大限解放させる。


「俺達も行くぜ!」

「はい!」

「ああ!」

「ハァァッ!!!」


続けて3人もオーラを最大限解放させる。


「!!すげぇ……!!心のやつ、この短時間で……!!」

「ああ、先程よりも大きく、かつ強くなっている……!!俺達も負けていられない!!」

「はい!たとえ修行だとしても負けません!」

「へへっ、お互い気合十分か……!!

行くぜ!心!!」

「はいっ!!勇さん!!」


勇は黒皇と一瞬、心は花目掛けて前進。

お互い距離が近くなると同時に戦闘が始まる。


「はぁぁぁっ……!!だだだだだだだだだだーっ!!」

「「ハァァァァァッ……!!!」」


2人の攻撃を上手く防ぎながらも、連続で殴り続ける。


「ッ……!!ハァッ!!」

「ダァッ!!」


黒皇は左手、一瞬は右手にオーラを込め同時に殴り吹っ飛ばす。


「うわぁぁっ!!っと……!!」

「ダーク・ゾーン!!てやぁぁっ!!」

「ううっ……!!」


減速し止まれたのもつかの間、ダーク・ゾーンを発動され連撃を喰らってしまう。


「一瞬!!」

「ああ!!」


鞘から刀を抜き、オーラを注ぐ。


「喰らえ……!!『半月斬』!!」


そのまま剣を振りながら半月状の斬撃を数発放った。


「うっ!!ぐっ!!うああっ!!」


斬撃と打撃で体力が少なっていくと同時に、オーラも減っていき……


「っ……はぁっ……はぁっ……」

「!勇さん……!!」

「油断しては行けません!はあっ!!」

「っ……!!だぁっ!!」


オーラボールの撃ち合いをしていた心と花。両者とも互角だったものの、勇の姿を見た隙に押し負けてしまった。


「ハァッ……ハァッ……」

「っ……ううっ……」

「修行とはいえやりすぎたか?」

「今回は私たちの勝ちですかね……! 」

「もう少しやれるかと期待はしたがな。流石に3対2じゃ不利だったか?」

「「……!!たとえそれでも……!!

俺(私)たちは……負けない!!」」

「心!」

「はい!」


お互い手を握りながら後退。


「お前が人の心を読めるなら……

合わせられるか?」

「はい!修行だからとか、もう関係ありません!!皆さんを守るため……勝ってみせます!!」

「その意気だぜ!心っ!!」

「「はぁぁぁっ……!!」」


同時にオーラを体内に溜め……


「行くぜ!!オーラ……!!」

「「バーストォォォッ!!」」


一気に解放することで、オーラの爆発を発生させた。


「これは……!!ハァッ!!」

「タッ!!」

「やあぁっ!!」


3人はオーラでシールドを作り防ごうとするも……


「くっ……!!ぐわぁぁっ!!」

「クッ……!!」

「ああっ!!」


耐えきれず吹っ飛ばされてしまう。


「今だ!!畳み掛けるぞ!!」

「はいっ!!」


それぞれ向かい、前進しながら連撃を叩き込む。


「オラララララララララーーーッ!!」

「うっ……!!」

(威力が……跳ね上がって……!!)

「ぐっ……!!」

(防御が……!!できない!!)


「今度は……!!

ほっ!!ダダダダァァァーーーッ!!

デアッ!!」

「ううっ!!」

「グッ……!!」


一回転しながらオーラを両足に込めた後、

まるでドリルのように横回転しながら連続キック。

3回程回転した後、右足に集約させ蹴り飛ばす。


「──こちらの番です!!ハァァァァァッ!!」

「っ……!!」

(スピードも……!!上がって……!!まるで、炭酸が吹き出したコーラのように、一気に……!!勇さん自身の思いが、お二人の気持ち(オーラ)を更に増幅させたのですね……!!)

「ううっ……!!きゃあっ!!」

「たとえ憧れの人でも……!!やぁッ!!」

「くっ……!!たっ!!」


花は一撃を入れられそうになるも、防ぎつつ後退。


「私ももっと本気でやらないと……

ですね!!ハァッ!!」


ダメージで減っていたオーラを、再び最大限解放させると同時に、魔力を右手に込め……


「ファイア!!」


炎の玉を複数放つ。


「!だったら……!はぁッ!!」


両手にオーラを込め、シールドを発生させるど同時に防ぐ。


「はぁぁっ……!!『ファイア・ウィンド』!!」


更に魔力を込めると同時に、風の魔法の一つ、「ウィンド」の魔力を上乗せし、同時に放つ。


「っ……!!これは……!!ああっ!!」


シールドの手前で爆発。

すると熱風となり、更に上へと押し上がる。


「まだまだです!!ハァッ!!ヤァッ!!」


押し上がったと同時に雷の魔法、「サンダー」を放ち、追い打ちをかける。


「うっ!!ああっ!!」


勇同様、ダメージを負うごとにオーラはだんだん小さく、かつ減っていく。

それを視認した花は……


「これで……!!

トドメです!!」


右手に魔力を最大限溜め、フルパワーのサンダーを放った!


「っ……!?」

(止めなきゃ……やられる!!

だったら……!!)


心は即座に右手を伸ばし、サンダーを受け止める。


「うぁぁぁぁっ……!!!」

「まさか……!あれを……!?」

「絶対……に……!!ぜっっっっ……!!

対に!!負けたくない!!」

「……!」


その言葉を聞いた時、花は思い出した。

「『絶対』に負けない」。勇はこう言うと必ず勝つ。何事においても。

しかし、この言葉は彼がピンチの場合にしか言わない。

単なる偶然かもしれない。だが、2人は連携力が格段に上がっている。

その上本の微かに白いオーラが緑色のオーラの周りに出ているのを視認できた。

最初とは違う、まるで2人が仲の良い兄妹かのような姿に、花は衝撃を受けていた。


(勇さんと心さんは……私たちが思ってる以上に……通じあえたのですね……!)

「──はぁぁっ……!!だぁぁっ!!!」


心はサンダーのエネルギーを

全て吸収すると同時に、オーラに変換し活性化させた!

その影響か、体の周りには電流が「バチバチッ」と走っている。


(この1発で……!!)


オーラをすべて右手に込め、花のいる高さまで下降。


(決めてみせる!!)


そのまま前進するも……


「このまま何もせず喰らう私ではありません!

危険ですが……あれを!」


花は火、水、雷、風の魔力を両手に込める。


「いきます!『フォース・キャノン』!!」


両手を前に突き出し放つ。


「……!!」


そのまま直撃!

したかに思えたが……


「くうぅぅッ……!!うぉぉぉッ!!」


心は直撃する寸前、即座にオーラを左手に分けシールドを生成していた!

そのまま防ぎながら前進。

しかしフォース・キャノンの威力は高く、近づく事にヒビが広がっていく。


「っ……!!はぁっ!!」

「なぁっ……!!」


花の目の前に来た瞬間、キャノンを弾くと同時にシールドが破壊される。


「はぁぁぁあっ!!!」


衝撃で両手を挙げた瞬間、隙をつき胸の位置へパンチ。


「っ!!」

(!!これは……!!胸から全体に……!!)


まるで胸に直接雷を打たれたかのような凄まじい威力に、花は壁に叩きつけられ落下してしまう。


「きゃぁぁぁーーーっ!!!」

「はぁっ……はぁっ……」


心は下降し花の元へ近づく。


「うう……っ」


お互い戦う力は残っておらず、

見つめ合うだけで精一杯だった。


「……っと、あっちは終わったみたいだな……なら、こっちも決めるか!!」


後退し距離をとると、右手にオーラを溜めると同時に一瞬に向け、静かに目を閉じる。


「ん?何やってるか知らねぇが……隙だらけだぜ!!」


黒皇は左手にオーラを込めながら勇に急接近し……


「『ダーク・パンチ』!!」


顔面にパンチするも、動かず集中を続けている。


「っ!!だったら……!!」


両手にオーラを分け、殴り続ける。

「だぁぁぁーーーっ!!!」

(おかしい……ダメージは入ってるはず……なのに何で集中をやめないんだ!?)

「くっ……こうなったら一点集中だ!」


一気にオーラを右足に込め……


「ダーク・キーック!!」


強力な蹴りを放つ。

しかし、それでも勇は集中をやめなかった。


「クソッ……!!こうなったらフルにオーラ使ってでも集中をやめさせてやる!!」


更に残っているオーラをすべて右手に込めた。


「『ダーク・ビーム』ッ!!」


勇の上半身めがけ、黒色の光線を放つ。


「うっ……!」


歯を食いしばりながらも、光線に耐えつつ集中を続ける。


「ダメージがっ……!」

(こうなったら……やむを得ない!!)


左手にオーラを分ける。


(これ以上は無理だ……とにかくやるしかねぇ!!)


苦しい表情をしながらも、黒皇めがけ白色の光線を放つ。


「ううっ……!!」

(あんなこと言った上に心は勝ったんだ……たとえ修行でも、ここで負けたら……)


そう思うと、黒皇の前に拳を引きながら瞬間移動。


「なっ……!?」

(最高にダセェってもんだろッ!!)

「ぐっ……!?」

(うぉぉぉっ!!)


殴ると同時にオーラを込める。


「ぐはぁぁっ!!」


殴り飛ばされ、オーラが消えながら転がり、ダウン。

なんとか起き上がる力は残っているものの、戦う力自体は残ってはいなかった。


「ううっ……一瞬、すまん……

……?一瞬、もしかしてお前も……!!」


黒皇が一瞬の方を見ると、

一瞬は瞬斬刀の鞘から少しだけ刃を出し、勇のように集中していた。


「ああ……未完成だがやるしかない。」


辺りが静かになったその時!


「「そこだッ!!」」


勇は細長いオーラ・ビームを放ち、

一瞬は高速で切り裂き、瞬時に勇の後ろへ。

お互い止まったまま、まるで2人を起点に世界が動いているかのように。

さっきまであまり聞こえなかった風や車の走行音などの環境音が大きく聞こえてくる。

黒皇はそう感じていた。


(今何が起こったんだ……?!けど、この一瞬のうちに、お互いが攻撃したのだけはわかる!

一体どっちが勝ったんだ……!?)


そこから数秒経ち……


「クッ……」


オーラが消えていきながら、瞬斬刀と共に落下。


「はぁっ、はぁっ……よしっ!」


オーラを解除しながら下降。

そして……


「い……いっ……痛ってぇぇぇぇぇ!!!!

特に上半身が痛ぇ!!めちゃくちゃ痛ぇ!!」


突然の大声に、黒皇は驚きながら勇を見つめた。


「勇……やっぱもしかして……」

「効いてたよ!!我慢してただけ!!俺ロボットじゃねーから!!流石に痛いもんは痛てーよ!!」

「……そうか。やっぱすげぇわ。勇は……」


そう言ったたあと、黒皇は倒れてしまう。


「!黒皇!」


その瞬間、即座に黒皇に近づき後頭部と太ももを優しく抑え抱きかかえる。


「大丈夫か?!」

「へへっ……なんだよ……まだ元気なのかよ……

負けたやつがこんな事言うのはあれだけどよ……今日はお前んちで飯食って、ゲームとか色々やって……

風呂はいったあとにみんなで寝てーな……」

「黒皇……ああ、俺もそのつもりだった。

しかし、この状態じゃそもそも動けるかすら……」

「その心配はない。」


そう言っていると、さっきまで倒れていた一瞬が起き上がる。


「一瞬!」

「『瞬切』とは違う、別の原理の技……気になるがそれは後にしよう。

とにかく。戦う力自体はないが、運びながら飛び力は残っている。」

「けど……」

「見たところ、お前は比較的蓄積ダメージが大きい。

だから無理はするな。帰ることに集中すればいい。」

「なら……任せた!」

「ああ。」

「じゃあ心、花を……って、あれ?心は……」


いつの間にか、心は屋上からいなくなっていた。

勇が不思議に思っていたその時……


「皆さんのお荷物と制服とお靴、持ってきましたー!」

「心!もしかして、そのために!」

「はい!私はまだまだ元気です!むんっ!」


力こぶしをを作りながらアピール。


「……!へへっ、よし、俺も……!」

「勇、無理はするなよ。」

「もちろん!無理はしない程度に帰るさ。」

「ああ。一先ず軽く整理しつつ考えよう。黒皇は俺が運ぶ。荷物含めてな。勇は可能なら男子の制服も頼む。」

「もちろんだっ!」

「そして、心は花と女子組の荷物・制服を頼む。」

「もちろんです!」

「よし。では勇。荷物を。」

「わかった!」


勇は一瞬に荷物を渡す。


「ありがとう。

黒皇、中身を確認してもいいか?」

「ああ……構わないぜ。」


黒皇のリュックの中には、財布と定期券、スポーツドリンクとタオルがそれぞれ1つはいっていた。


「ふむ、これだけなら……」


黒皇のリュックサックの中に、自分のトートバックをいれる。


「すげぇ……!はいった!」

「工夫をすれば、こうして疑似的にではあるが荷物を少なくすることができる。

更にこうして……」


リュックサックを前に背負う。


「乗れ、黒皇。」

「お、おう……」


靴に履き替えたあと、一歩ずつゆっくりと歩き、一瞬に近づく。

そして軽く太ももを持ち上げられおんぶをされる。


「っと……しっかり捕まっててくれ。」

「ああ……」

「では私達も……花さん、お足の方失礼します。」


優しく靴を脱がした後、ローファーを履かせる。


「立てますか……?」

「はい、なんとか……」


ふらつきそうになりながらも、少しずつ立ち上がる。


「それでは……

っと……」


バックを両肩に背負った後、

軽く太ももを支えながら持ち上げ、おんぶをする。


「重くないでしょうか……?」

「このくらい余裕です!遠慮せずにリラックスしてください!」

「心さん……ありがとうございます。」


力を抜き(もた)れかかる。


「お、みんなできた感じか!

じゃあ行くか!ビルに!今日は楽しむぞー!」


5人同時に飛びビルへ向かった。

──ビルへと飛行中──

「……。」


勇は何も言わずに4人を見つめていた。


「ん、どうした勇。」

「……いや、ただ楽しかったなって思っただけさ。」

「そうか。それは俺も同じだ。」

「……!へへっ、よーし!ビルに行ったらもっと楽しむぞー!」

「「おー!」」

「おー♪」

「ああ!」

「一瞬!そこは『おー!』だろ?!」

「わ、わかった……お、おー……」

少し恥ずかしがりながら言う。


「もっと!おー!」

「お、おー……!」

「おーっ!」

「っ……!おーっ!!」

「うわっ!?……へへっ!」

「……早く向かうぞ!」

「だな!よーしっ!飛ばすぞー!」


勇はオーラを開放。

加速し、2人を追い抜き行ってしまった。


「勇!」

「一瞬、俺は大丈夫だからさ。行こうぜ!」

「ったく。本当にお前らは……落ちても知らないからな!」

「へっ!皇帝様舐めんなっての!」


一瞬もそれに続く形でオーラを開放し、

勇目掛け飛んで行った。


「うわっ……!?お、お二人共!」

「心さん、私達も行きましょう!」

「……!わかりました!飛ばしますっ!」

「ふふっ、はい♪」


心も開放させ加速し、ついていく。

時刻は午後3時半。遊びあり楽しみありなお泊り会がこれからはじまる。

  

一方遥かの宇宙にて──

「コレガ……チキュウ……

ヒサシ……ブリニ……ハライッパイ……ナレソウダ……

フフフ……ハハハハ……!」



1ヶ月前から存在が確認されていた謎の生命体が、ついに地球へ飛来!

数々の異常気象が起こる中、Dreamsは生命体と対峙する!

果たして勝つことができるのか!?

次回!

「決戦!熱戦!超暑戦!」

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