アイドルのようになるために!後編 〜俺達のライブと目指す夢〜
前回の夢の物語!
グループ名が決まり、今後俺たちは「Dreams」として活動することになった!
これから音戦人として頑張るぞー!
だが!まだ始まらない!全体的な目標を決めないと!
……けど今日はもう1つやるべきことがあるんだよな~。
翌朝7時。勇はとあるライブに向けて練習をしていた。
──体育館にて──
「ふっ、ほっ、こっからこうして..決めポーズ!
よしっ、完璧!どう?鐘鳴さん!」
「うん、最初か最後までバッチリだ。今日のライブはきっと……いや、それ以上に成功すると僕は思うよ。」
鐘鳴麗舞さん。芸能レッスンの中の1つ、ダンスをに教えている執事さんで、年齢は20代前半くらい。
「よーしっ!ありがと!鐘鳴さん!
麗舞「ふふっ、お役に立てて何よりだよ。それと……今日は大事な日だ。思いっきり踊ってきて。」
「うん!」
そう言うと、今度は音声室に向かった。
「音海さん!」
「あっ、勇君!待っていましたよ。さっそく始めましょう。」
音海鈴音さん。芸能レッスンの中の1つ、ボーカルを教えているメイドさん。
「おうっ!」
勇は部屋奥にあるレコーディングルームに入り、マイクの前に立つ。
立った事がわかると、音海さんはPAの電源を入れ、マイクから呼びかける。
「聞こえますかー?」
「はーい!聞こえまーす!」
「では最初はこの曲から。流しますね。」
曲を流すと、勇はリズムに乗りながら楽しげに歌い出した。
4分程して歌い終わる。
「ふーっ……どう?」
「バッチリです。この調子で次もやっちゃいましょう!」
「おーうっ!」
そう返事すると、また別の曲が流れだし、
タイミングを合わせ歌う。
それが1時間程繰り返された。
5分、3分、4分。
明るい曲、リズミカルな曲、バラード調のなど。
色々な曲調があるが、主に明るい曲だ。
そして、全曲歌い終わり……
「はぁっ、はぁっ……よし!」
「うん!OK!メロディー通りにできてるし、リズムもズレてない!完璧……いや、完璧すぎます!」
「へへっ……♪かの有名ヴォーカリストにそんな事言われるなんて、嬉しいぜ!」
「感謝したいのは私の方です。
今までお疲れ様でした!」
「ああ!こちらこそありがと!
……って、これでもう辞めるわけじゃねぇよな?」
「もちろん今までの分ですよ。これからもレッスンはするので。」
「良かった~……じゃ、行ってくる!」
「はい!頑張ってくださいね。」
勇は1階に降り、学校へ行く準備をする。
数分経ち支度が終わり、外へ出る。
その時……
「勇様。」
「あっ、美華さん!」
美華がドアの前まで来た。
「貴方の専属メイドとして……一言言わせてください。
今までお疲れ様でした。今日のこの日まで数々の苦難を超え……夢を掴むことができましたね。
本当に……今日まで……
んっ……!」
勇は美華の口を人差し指で押さえる。
「なーにいってんのさ。まだこっからだよ!黒皇達と一緒なら……なおさら!」
「……!はい、そうですね。」
「うん!
……じゃ、行ってきます!最高の仲間と一緒に!」
「行ってらっしゃいませ!」
勇は飛び、そのまま学園へと向かう。
一方その頃。黒皇と一瞬、花と心がそれぞれ別方向から学校に向かっていた。
女子組が右方向、男子組が左方向から。そして勇が空から。
現在9時42分。それぞれが自分のペースで学園へと向かっている。
そして、5人が学園に近づいた頃……
「お、あれは……」
勇が四人を発見。
(よしっ、ここら辺で……)
少しずつ下降しながら着地。
大通りを通りながら学園へと向かう。
それぞれが徐々に門へ近づき……
「おっ。」
「あっ……♪」
「へへっ!」
勇、そして黒皇達は偶然会ったことに驚き立ち止まる。
数秒たった後、5人は一斉に挨拶を交わした。
「「おはよう!」」
「おはよう。」
「おはようございます♪」
「おはようございます!」
「へへっ……♪じゃ行くかっ!」
5人は部室へ向かった。
中に入ると、勇を中心に丸くなり挨拶をする。
「じゃあ……えっと。
土曜なのに来てくれてありがとう。
俺も早く練習したいんだけど……まだひとつ大事なことが……」
「部活全体の目標、だろう?」
「さすが一瞬!察しがいいなっ。」
「昨日、『夢という言葉からDreamsの名を思いついた』、とお前は言ったが……募集のチラシにも、ここに来てからも聞いたことがない。個人それぞれの夢は個人で決めるとして、全体の夢を……という事だろう?」
「ああ!けど、それだけじゃ暇だろ?それにこうして名前決まったんだし……カラオケ大会しようぜっ!」
「ふむ……全体の目標を決めるのは大事な事だ。
だがこうして再び再会出来た上に、新たな仲間もできた。」
「じゃあつまり今日は、全部夢を考えつつ親睦会!って感じ?」
「ああ。せっかくだ、お菓子と飲み物を買ってこよう。付いてくる人はいるか?
「俺行く!ちょうど喉乾いてたんだよな。」
「私も同行させていただきます。おすすめのお菓子をご紹介したいので♪」
「な、なら私も……!」
「勇さんは行かないのですか……?」
「うん、待ってるよ。」
「そうか、なら行こう。」
一瞬を先頭に、4人は近くのコンビニへと向かった。
4人が部室から離れていくことが分かると、勇はとある場所へ電話をかけた。
「あっ、もしもし。Y.です。そちら準備の方は……
……はい、わかりました。30分前には着くと、メイド達にも言っておいてください。
はい、では失礼します。」
そういうと電話を切り、スマホをズボンのポケットにしまう。
「はぁ……やっぱ緊張するなぁ。けど、今日は大事な日なんだ!悔いのない1日にするぞ!」
そう自分に言い聞かせる。
少し時間が経ち、一瞬達が戻ってきた。
一瞬は両手に袋を持っている。
「おっ、お帰り。」
「ああ。
……にしても床で飲み食いする、というのはな……。」
「なら机と椅子、持ってくるぜ!やるぜ、黒皇!」
「おう!」
勇と黒皇は倉庫から机と椅子を持ってきて、U字に並べた後、真ん中にもう一つ机を置く。
「こんな感じでどうだ?」
「ああ。では何処に誰が座る?」
「はいはーい!右側に俺と、左側にと笑証さんが座って、真ん中にが座ればいいと思いまーす!」
「ふむ……それが妥当だろう。
二人はこれで良いか?」
「はい、大丈夫ですよ……♪」
「わ、私も大丈夫です!」
「わかった。では黒皇の言う通りに。」
それぞれ席に座る。
「では、一通りお菓子と飲み物を配布しよう。」
「どんなお菓子があるんだ?」
「それぞれが好きな菓子は必ず一つある。もちろん飲み物もな。」
勇の机にはギガビタZとガム。
黒皇の机の上にはコーラとチョコ……と、それぞれの好物が置かれた。
真ん中の席にはポテトチップスとコーラ、麦茶が1つずつ置かれている。
「後はこれもな。」
「おっ。サンキュー!」
紙コップがそれぞれ追加で配れる。残りは真ん中へ。
「では乾杯といこう。皆、飲み物をコップに。」
それぞれ飲み物を入れる。
「では、勇。なにか一言。」
「えっ、俺!?えっと……
今日は集まってくれてありがとう!
早く俺も活動したい!けど昨日散々ゆめゆめ言っといてそれを決めてないのはおかしい!だから……とりあえず楽しみながら夢を決めよう!ってことで……乾杯!」
「乾杯!」
コップを合わせ、それぞれ飲む。
「うめぇ!やっぱみんなで飲むのは最高だなっ!」
「いや飲み会か!まぁあながち間違ってないけどな!」
「そうですね……♪ところで、歌う順番はどうするのですか?」
「うーん……男女交互、というのはどうだ?
例えば、黒皇、花、一瞬、笑証さん、俺の順番とかっ!」
「なるほど。それで行こう。」
「だな!……あっ、せっかくだしあれを……」
黒皇は倉庫からワイヤレスマイクと大型テレビ、業務用のカラオケ機械を持ってくる。
「おっ、それは……!」
「倉庫の奥にもう一つ倉庫があってさ。ここ専用だったのかわかんねーけど、とりあえず使ってみようぜ!
えっと……ここは……うーん?」
いじくりながら首を傾げる。
「……使い方わかんのか?」
「ああ、正直わからん!」
「わかんないんかーい!」
「……しょーがねーなぁ。ほらっ、代わりにやるからどいてっ。」
「えっ、できんのか!?」
「できなかったら、『代わりに〜』なんて言わねーよっ。
ここをこうして……ほいっ!」
すると電源がつき、テレビと付属のパットにタイトルが流れた後、
アニソンやJ-POPなど、様々なジャンルが表示される。
「あとはこうして……こう!」
ワイヤレスマイクとスピーカーの電源をいれる。点灯し付いたことがわかるとカラオケ機と接続。
テレビにも接続し、約20分の設定を経てカラオケ大会が始まる。
黒皇は特撮ソングを歌い、一瞬はJ-POP。花は心と共にアニソンを歌う。
そしてついに、勇が歌う番になる。
「じゃあ次は!どうぞ!」
「おう!」
「ついに勇の歌声が聞ける……楽しみだぜ!」
前に行きパットを操作……するフリをする。 もちろんこれはわざとではなく……
「えっと……緊張するけど、頑張るぜっ!
みんなに届けられるようにな!」
「みんなにって……俺たちのことだよな?」
「そうに決まってるだろう?ここには俺達しかいない。」
「へへっ、それはどうかな?」
「……?どういう事だ。」
そう聞かれると、勇はスマホを取り出し時間を確認。
「おっ、そろそろだな……
なぁみんな。ちょっと前に来てくれないか?」
「へっ?なんだよ、急に……」
4人は少し困惑しながらも前に来る。
「じゃあ、手!繋いでっ」
「えっ?……こ、こうでしょうか。」
「そそっ、んで俺も……」
5人は横並びになりながら手を繋ぐ。
「よし、じゃあこのまま……」
「は、勇。いきなりこれはなんだよ?カラオケできんのか?これで……」
「まぁちょっと待て。普通のカラオケ以上にすげーの見せてやっから!」
「お、おう。」
勇は集中し、ある場所を想像する。
「よし……!
じゃあみんな、俺がせーのって言ったら少ししゃがんで、ジャンプって言ったらz同時にジャンプしてくれ!」
「あ、ああ……わかった。」
「じゃあ行くぞー……せーの!
ジャンプ!」
そう言った後、5人同時にジャンプ。
すると、荷物ごと何処かへ瞬間移動する。移動した先は──
「おっ……?!うわっ!?」
「きゃあっ!?」
「いってー……って、ここは……」
「夢ノ原総合文化ホール……?!何故ここに……?」
夢ノ原総合文体館(数々の運動や文化の体験をする事ができる大型施設)のライブホールでは、
アイドルのライブはもちろん、バンドやダンサーなど、数々のステージに使用されている。
ライブホールは2つあり、真ん中にステージがあり、場所によっては声が聞こえずらくなる代わりに、四方八方から演者がファンを見ることが出来る、「センター・ライブホール」
と、従来のライブホールのように、一方向からしか見れない代わり、観客に直接声を届けることが出来る、
「ダイレクト・ライブホール」
の2つが存在している。
黒皇達はセンター・ライブホールの2階にワープ。
周りには観客が何人も座っている。
「勇の合図でジャンプした後ここに来た……ということか?」
「で、ですが夢野さんはいません……!」
「本当だ!あいつどこに……!」
──同時刻、楽屋前廊下にて──
「よっと……おまたせ!」
「勇様!衣装はこちらに。」
「おうっ!」
「中野文芽」という名の服専門のメイドが更衣室へと案内する。
「それではこちらを。」
「サンキュー!っと!」
「では、私は1度外に出ますので、終わり次第お呼びください。」
「おうっ!」
衣装を受け取り、制服から衣装に着替え出す。
白を主体とし、右胸に雲のような装飾された、半袖半ズボンの衣装と白色のネクタイ。
所々青色で、まるで青空のようなイメージを醸し出している。
数分程で着替え終わり、少しだけドアを開けた後中野さんを探す。
「中野さんは……あっ、いた!中野さーん!」
少し奥の方に文芽の姿を見つけ、名前を呼ぶ。
「!勇様!」
声に気づき、楽屋内に入る。
「どう?こんな感じっ?」
「お美しゅうございます。ですが……少しお手入れを……」
装飾の細かなズレを直す。
「これで大丈夫です。」
「うん、ありがとう!」
「衣装担当として、当然のことをしたまでです。」
2人で話していたその時、美華がドアをノックしてくる。
「勇様。」
「!はーい!」
勇は声に反応し、ドアを開ける。
「……!勇様……とても美しいです。」
「へへっ、ありがとう! 」
「本番5分前です。そろそろ準備を。」
「うん!
……じゃあ行ってくる!」
振り向きながらそう中野に向かい言う。
「行ってらっしゃいませ。」
勇は出演者側のステージ入口まで向かう。
美華はその後ろ姿を、見えなくなるまでずっと見つめていた。
感動と感謝の気持ちで、優しく微笑みながら。
そして一方、黒皇達は──
「……周りの人の声聞く限り、もう始まるみたいだが……」
そう言った瞬間、ブザーと共にアナウンスがなる。
「会場へお越しのお客様へ、お知らせ致します。
只今より、『DouTube1000万人&5周年記念!Y.顔出しスペシャルライブ!』を開始いたします。」
アナウンスが終わると、勇がステージの真ん中に登場。
衣装の上から来ていたパーカーを脱ぎ、当時からその素敵で心地よい歌声を持つ事から、「天使の歌声」と噂になっていた、Y.の真の姿が、今明かされる──
「すうっ……はあっ……
この時を待ってたぜぇぇーーーっ!!!」
会場に響き渡る程の大声で叫ぶ。
叫び終わるとマイクを持ち喋りだす。
「テレビ、DouTubeをご覧の皆様、こんにちは!Y.こと夢野勇です!
これが本当の僕です。今まであらゆる手を使い、顔出しを禁止してきたこの私。
活動5年&1000万人記念ということで、顔出しワンマンライブをやることになりました。
本日は最後まで楽しみましょう!!よろしくお願いしまーーーす!!」
そう言った瞬間、会場が熱狂に包まれた。
ステージの真上にある、四方向から見ることができる大きなTVモニター。
そこにはライブの映像と共に、DouTubeのコメントが表示されている。
日本はもちろん外国の人々からも熱狂的なコメントが集まっていた。
「えっ!?あの夢野くんの息子さん!?やばすぎ!!!」
「衝撃の事実すぎて鳥肌が立ち過ぎで草w」
「Ohmygod!!!!!!!!」
「やばい……会場のみんなはもちろん、ライブを見てくれてるたちの熱気が伝わってくる!
早速歌うしかない!ってことで一曲目!今日この日のために作った新曲です!ミュージックお願いしまーす!」
そう言うと、明るく楽しげな音楽が流れ出す。
アップテンポでリズミカルな曲だ。
「Go my D・Road!」
作詞:夢野勇
作曲:夢野勇
行くよ 僕だけの……
D・Road!
「盛り上がって行きましょー!!
せーの!!あい!あい!あい!あい!あい!
もっと!!!あい!!あい!!あい!!あい!!あい!!
最高ーーー!!!」
ある日届いた招待状
誰かが僕を求めてるんだ
わかったなら行かなきゃね!
LikeなFoo!ds食べて
テンションブチ上げ!
気分はジェットコースターだ
誰かが僕を欲してる
期待が乗っかる分
本気になれるんだ
不安だけどね。
「凄い……これが勇さんの歌声……!」
「やっぱすげーよ、あいつは……」
「ああ。素晴らしいとしか言いようがない……!」
「私も久しぶりに聞けて……この地よい歌声は、きっと勇さんだからこそ出せるのでしょう。まるでとても気持ちの良いマッサージを受けているような……そんな地よさが、勇さんの歌声には……!」
準備万端、自信満々さ!
Ahたった今できた夢の道
僕は進み出す
気と夢を武器にして
どんな敵も一網打尽!
たとえ疲れ切ったとしても
リラックスで全回復!
行こうか僕のD・Road!
歌い終わると同時に、会場からは大きな拍手と歓声が響き渡り、
コメントからは興奮と歓喜のコメントが何件も送られてきた。
「O!!M!!G!!」
「ガチ叫んだわ!!まじ最高すぎる!!」
「완전대박!!」
「Это лучшая песня, которую я когда-либо слышал!!」
などなど。
勇はマイクを持ったまま話し出す。
「じゃ、この調子でいこう!次はデビューきっかけになったこの曲!」
勇はそのまま8曲程歌い続け……
「はぁっ……はぁっ……ありがとー!」
そう言うと暗くなり、アナウンスが入る。
「只今より30分の休憩となります。5分前には会場内の扉を閉めさせていただきますので、その時間帯には必ず戻るようお願いいたします。」
「ふいーっ……疲れたぁ……美華さん!黒皇達を! 」
楽屋に戻った勇は、美華を呼びそう言った。
「承知いたしました。」
美華は黒皇達の元へ向かった。
「ふー⋯⋯さて、こっから!」
その頃黒皇達は……
「いやー……凄かったー……!!」
「明るい曲からバラードまで……上手く歌いこなしていてこちらも楽しかったです!」
「久しぶりに興奮した……やはり勇は凄い!」
「これで前半……後半はどのような曲が……!」
と、4人が話していると……
「皆様。」
「うおっ!?み、美華さん!?何故ここに!」
「勇様が呼んでおります。案内いたしますので、こちらに。
「勇が?」
「とにかく行ってみよう。」
黒皇達は美華に楽屋前まで案内された。
「勇様。黒皇様方々をお連れしました。」
扉をノックしそう言うと、勇が反応。
(おっ、来たか!)
「はーい!」
扉が開くと同時に、美華は黒皇達を中に入れる。
「で、用事ってなんだ?」
「実は……最後にみんなも一緒に歌って欲しいんだ!」
「えっ!?ちょ、急すぎじゃねぇか!?俺たち歌も何も……」
「黒皇の言う通りだ。練習してるならともかく、直前に言われても流石に困る。」
「俺も何もしてないなら、急に歌おうなんて言わないさ。」
「……!お前、まさか!」
黒皇は何かに気づいたかのように「ハッ」とし、勇を見つめる。
「そのまさかだ!ハァッ!
おりゃーっ!」
一気にオーラを解放し、体内で能力とオーラを合わせ、「能力」を黒皇達に放つ。
「!?これは……!」
黒皇達の脳に、1曲分の歌詞と歌い方、ダンスの振り付けと踊り方が流れ込んできた。
「うぐっ!!
ッ……ハァッ……ハァッ……」
ダンスと歌で疲労していたこともあり、今ので力をほぼ使い切ってしまった勇は、膝をつけ倒れてしまう。
「勇!」
「そこのソファに運ぶぞ!」
上半身を黒皇が、下半身を一瞬が持ちソファまで運んだ。
「へ……へへっ……わりぃ……疲れちまった……」
「勇……!何故そこまで……!」
「そりゃあ……こうして……みんなで会えたから……それに笑証さん……っていう……新たな仲間まで加わって……どうしてもみんなで歌って……踊ってみたくてさ……ただ誰かのを見るんじゃなくて、みんなで……やった方が……もっと楽しい……
それを……さっきカラオケをした時……感じたから……」
「……お前がそうしたいなら……俺たちはもちろん付き合う。ただこれだけは言わせてくれ。俺たちのサポートをしすぎて、自分が倒れる様なことはしないでくれ。
誰か一人でも欠けてはいけない、大切な仲間……それがグループだろ?」
黒皇、花、一瞬、心……それぞれがそう思ってる事がはっきり伝わるほどの眼差しが、勇に向けられている。
「……みんな……」
「支え合って進む……俺たちは同じ目的地に行くための仲間であり、グループだからな!
……ってコトで!」
「ああ。」
「はい!」
3人はオーラを手に集め、に放つ。
「うわっ……!
!力が……入る!今のは一体……?!」
「俺たちのオーラを分けた。
まぁ、ゲームでいう回復魔法的な感じだな!
このまま倒れたばっかじゃ後半全力で楽しめないし!
お前のことだ。どうせ俺達のこと振り切ってそのままやるつもりだったんだろ?」
「お見通しだった、ってワケか……」
「へへっ、たった1年くらいでも俺たちの絆は誰にも負けねぇしな!
……とにかく、曲のために練習だ!衣装、あるんだろ?」
「もちろん!木之本さーーーん!!」
「はぁーい。お呼びかい?」
廊下に聞こえるほどの大声出名前を呼ぶと、
メイドが中に入ってきた。
「木之本さん!」
「言いたいことはわかってる。それっ!」
木之本三柚李。裁縫を担当しているメイドさん。
部屋の真ん中に置かれていた机の上に、4人分の衣装を並べる。
それぞれ白がメインで時折各々のイメージカラーがある(黒皇は黒、一瞬は水色、花は黄色、心は黄緑)。
黒皇の衣装には胸に王冠の装飾、花は黄色にちなんでガザニア、一瞬は剣、心は緑色のハートがある。
他にも細かな装飾で、黒皇・心のズボン、スカートには星で「夜空を照らす明かり」、花・一瞬のズボン、スカートには桜の花びらで「春」を表している。
「2日前に急遽作ったからね。採寸は君の感覚の通り作ったからズレがあるかもしれない。
ひとまず測ろう、そこの試着室に……そうだな。
まずは黒皇君、一瞬君。入ってくれ。」
「は、はい!」
「はい!」
2人は入り、数分すると出てくる。
「ど、どうだ?似合ってる……ッスかね?」
「うん、2人ともかっこいい~♪
じゃあ……よっと。」
服のポケットからメジャーを取り出し、サイズを測る。
「うん……うん!ピッタリ!
じゃあ次は女子!あ、念の為男子たちは外で待ってること!」
「えー!いいじゃん居ても!」
「エチケットだ。早く出るぞ。」
3人には廊下に出る。
数分すると、部屋から声が聞こえてきた。
「どうぞ~」
「はーいっ。」
3人が中に入ると、二人が採寸されていた。
「うん、2人も大丈夫!
……おっ、どう?可愛いでしょ?」
「うう……なんだか恥ずかしいです……」
「こんな煌びやかな衣装を着たのは何時ぶりでしょう……♪」
「おおーっ!2人とも可愛すぎるし、似合ってるぜっ!」
「ああ。の言う通りとても美しい。」
「俺もそう思うぜ!」
「ふふっ、なんだか照れます……♪」
「うんうん、楽しそうでなにより。」
そう言った後、三柚李は時間を確認。時刻は12時23分。後半が始まる7分前。
「おっ、そろそろ後半じゃん。勇様、準備を。
……って言うのは、美華ちゃんがしてくれると思うケドね。じゃ、そういうワケで。後半も頑張ってねん。サラバダー!」
「うん、ありがとー!」
三柚李は部屋から出ていく。
「じゃ、俺も行ってくる!
来たらよろしくって伝えといてっ!」
「ああ!」
勇は入口付近へ向かった。
「よしっ、じゃあさっそく練習するか!」
「はい!」
黒皇達は流れてきたやり方通りに練習をする。
練習をしていると、すぐに美華さんが部屋まで来た。
「勇様。5分前になりましたので、準備を。」
扉をノックしながらそう言うと、
黒皇が扉を開ける。
「黒皇様。勇気様は……」
「今行きました。」
「⋯⋯そうですか。」
「はい!」
「黒皇様。」
「どうしました?」
「皆様に、1つ感謝を申し上げたいのです。中に入ってもよろしいでしょうか。」
「もちろんです!どうぞ中に!」
「はい、失礼いたします。」
中に入り、美華は達に向かってこう言った。
「皆様、本当にありがとうございます。
勇様は一月前まで、只々授業感覚でレッスンを受けておりましたが……
皆様と出会ってからは、今まで以上に楽しく受けております。
これも黒皇様方々のお陰でございます。本当に……ありがとうございます。」
「いえいえ!それに、俺達ではなく感謝すべきは校長先生です。
校長先生が手紙を送ったからこそ、俺達も勇に再会することができました。
とにかく……また迷惑かけるかも知れないッスけど、またこれかもよろしくお願いします!」
「……!はい、こちらこそよろしくお願いします。」
「あっ!ちょっと待ってください!」
「どうしましたか?」
部屋から出ていこうとする美華を止める。
「曲の練習してたんスけど……やっぱここじゃ狭くてできなくて……ダンスとか歌連に使える部屋とか……ないですかね?」
「ありますよ。ちょうど向かい側に。
「えっ、まじッスか!?ありがとうございます!」
「はい。では私はこれで。失礼いたします。」
美華は部屋から出て、メイド専用の控室に向かう。
(勇様……本当に、良いお友達を持ちましたね……)
一方、黒皇達は向かいの練習部屋に向かい練習をしていた。
「では、まず個別で練習しその後全体で合わせてみよう。」
「まるごと流れてきたと言っても、流石に確認は必要だしなっ!」
「その通り。では早速分かれて始めよう。
サイトの情報、そして今の時間と合わせて計算すると……
残りは42分。25分経った辺には集合しよう。
では改めて……練習始め!」
「「「おーっ!」」」
それぞれ別れ、練習がスタート。
基本的な歌う所やダンスはもちろん、アレンジを加えたり、それぞれやりやすい歌い方で練習をしている。
練習を進めていると、あっという間に25分になった。
「よし、では通してみよう。
肝心の音楽がないが……いけるか?」
「もちろん!あいつが命懸けでくれたもんだからな。」
「その通りです!私たちなら行けます!」
「不安だけど……練習でも全力で!」
「なら早速位置につけ!」
それぞれ位置につき……
「では……始めよう。」
目を閉じ、それぞれ頭の中で音楽を流し出す。
歌うタイミングになったと同時に歌い出し、
2分ほど経ち通し終わる。
「ハァッ……ハァッ……
ふうっ!いい汗かいた!」
「ああ。しかしの勇の能力はやはり凄いな……初めてというのに音程も歌詞もダンスもズレなかった……」
「音楽もなくここまで……!
本当に凄いです……夢野さん……!」
「ここまで出来たのは勇のおかけだ。だが俺達の力でもあるという事、そして勇にも負けないアイドル……いや、音戦人という事を……皆に見せつけようじゃないか!!」
「おう!見せてやろうぜ!俺達の実力!」
「精一杯、全力で見せつけましょう!」
「はい!私達だけの歌と踊りを!」
お互い気合いを最大限まで入れ、最後まで全力でやりきる意思を固めた。
一方勇のライブは順調に進み、最後の1つ前までやり終えた。
「ふぃ~……疲れた~
って、みんな!練習はもう?」
勇が楽屋に入ると、黒皇達が待っていた。
「おかげさまでな!」
「ファンの皆様を待たせる訳には行かないだろう?
俺達はもう準備はできてる。
行こう……ステージへ!」
「……!」
まるで、
「早く歌って踊りたい、皆に自分達の歌と踊りを披露したい!」と言いたそう様な4人の眼。
勇は改めて感じていた。
「……プッ、あははっ……!」
「どうした、何故急に笑う?」
やっぱ……4人に出会って良かった。」
「最高の友達……いや、仲間だよ。
前に言ったとしても、もっかい……いや、何度でも言いたくなる。
みんなは……最高の仲間だよ。」
と。勇は寂しかった。「ただやるだけでは楽しくはない」「誰かがいないと寂しく、虚しい」。
「裕福で人生楽そう」という様なコメントを動画やBlueLine(大手人気SNSアプリ)で見かけるたびに、
何故か孤独感を感じてしまう。辛い。悲しい。淋しい。怪我をしたわけではないのに、痛い。
そんな時はメイドに甘えれば少しは軽減される。だが、あくまで「少し」。
この穴を隙間を埋めてくれる何かが。それが居ないと崩れてしまう。
もし招待状が来なかったら、今頃あまり楽しめなかっただろう。
黒皇達のことを思っては引きずってただろう。だからこそ言える。
「本当に……出会えて良かった、最高の仲間たちだよ。」
「……!俺達も、お前と出会えて本当に良かった!そう思うぜ!」
「へへっ……♪少し照れるけど、嬉しいぜっ!
じゃ、行くか!ステージへ!」
「ああ!俺達の最高のライブをしに!」
5人は入口に向かった。
そのままステージに行こうとするが……
「うう……やはり大勢の人達の前に出るとなると、なんだか緊張します……」
「笑証さん……いや、!そんな時はあれをやるんだ!」
「あ、『あれ』ですか……?」
勇は手を前に出す。
それに続き、黒皇、花、一瞬の順で3人は手を重ねる。
「ほら、心も!手を!」
「は、はい……!」
手を出し、一瞬の手の上に重ねる。
「そそ!じゃあ……せっかくDreamsっていうグループ名があるんだし……俺が、頑張るぞー!って言った後、Dreams!っていうから、それに続く感じで、
DreamOーN!って言う!こんな感じでどうだ!」
「いいと思うぜ!Dreamsっていう名と上手く噛み合わせてる感じがしてさ!」
「同感だ。もし花達がいいならすぐ始めよう。開始時間が近づいている。」
「私も賛成です!」
「わ、私も……です!」
「じゃあ……頑張るぞー!Dreams!」
「DreamOーーーN!!!!!」
手を下げ、一気にあげる。
心だけではなく全員の緊張が解れ、気合いも更に高まった。
一方、会場とネット上のファン達はザワついていた。
その理由はたった一つ。最後歌う曲はどこにも公表されていなかったからだ。サイトの曲リストにも、最後のみ、「???」になっている。そう。先程達に教えるまでは、黒皇達はもちろんダンス・歌を担当した麗舞や鈴音、他のメイド・執事以外には知られていない機密情報なのである。
そして、達が会場内に入った瞬間、明かりが消え真っ暗に。
「停電!?」
「カメラ見えない!会場どうなってんの!?」
「Wat een tijd hiervoor!?」
会場とネット上は更にザワつきだす。
しかしすぐ明かりがつき、ステージには達がそれぞれ特定の位置で立っていた。
(よし、行くぞ!)
(ああ!ぶっつけだがやってやる!)
(皆、無理はするなよ!)
(はい!行きましょう、心さん!)
(不安ですが……とにかく頑張ります……!)
お互い目で合図を送り、突如寸劇が始まる。
「おいおい、なんだよここは~!」
「ライブホールだよ!俺が今日ライブする会場っ!」
「私達さっきまでカラオケ大会をしていたはずなのに、急に呼ばれたら困ります!」
「まぁまぁ。も用が無ければ呼ばない。何かあるから、俺たちを呼んだのだろう?」
「それって、私達も一緒に歌って踊ってほしいから、とかですか~っ?」
「だっ!だだだだ……!!大正かぁぁぁ~い!!!
流石みんな!わかってんじゃーんっ!」
「へへっ、何年親友やってると思ってんだよ〜!
1年と一ヶ月だぞ?」
「いやたった1年と一ヶ月かい。」
黒皇がキメ顔をしながら言うのに対し、一瞬がツッコむ。
まるで劇というよりかはコントのようなやり取りに、会場は笑いで包まれていた。
これは、あくまで勇が「超人気のアイドル(音戦人)」という肩書きがあるからこそである。
「まぁとにかく!これは勇のライブだ。当たり前だが、主人公はお前だ。
けど、そんな主人公にも負けない魅力や強さを持ってるってことを……見せてやろうぜ!みんな!
このライブを見ているすべてのファン達によーーーッ!!」
そうが黒皇が言うと、会場とネットが更に盛り上がる。
「な〜ら!さっそくやろうぜ!
みんな!準備はいいか!」
「もちろん!3人もそうだろ!」
「ああ!気合十分、って感じさ!」
「私もできています!」
「私もできています!気合もやる気も……十分すぎるほどに!」
「よっしゃ!じゃあミュージック……!」
「スタート!!!!!」
5人がそう言うと、明るく楽しげな音楽が流れ出す。
「Go my D・Road!」と同じような曲調だが、
メロディーやテンポは全く違う、優しいがノリやすい曲だ。
「始まりMμsic」
作詞:夢野勇
作曲:夢野勇 音海鈴音
何処からか聴こえる
始まりの鐘の音
始めるチャンスって教えてる
(一瞬)
聴こえたのなら始めよう
君とあなたとみんなで
(黒皇)
共に進むんだ
道の先へ
(花)
不安ばかりですくむけど
やってみなくちゃわからないから
(心)
「Miss」じゃなくて「Made it!」に
やってみようよ1歩でも
(勇)
踏み出して!
(全員)
ミュージックから始まる1ページ
だんだん楽しげでいい感じ!
きっと明るくなってくるよ。
夜明けから朝焼けに
希望が登ってくるんだ
ミュージックで始まった1ページ
気分もやる気も上がってく!
もっと 進み続けてみよう。
始まったらもう 止まらない
(全員)
歌い、そして踊り終わると会場から歓声が沸き起こる。
「やばっ!!みんな上手すぎ!!」
「Thisis5sgod!!」
コメントでも大盛り上がりだった。
「ありがとー!
いやーやっぱみんなで歌うのは気持ちいいな!」
「ああ!最高だぜ!
……って、おい!俺達の自己紹介はどうしたんだよー?!
そのせいで、『黒髪の子』とか、『黄色髪の子』とかよばれてんじゃねーか!」
「あっ、忘れてた☆」
「いや忘れてたんかーい!」
軽くの肩を叩きながらツッコむ。
「流石に黒髪の子とは呼ばれたくねーし、早く自己紹介させてくれ!」
「ならさっそくやるか!後ろのモニターにご注目!」
出演者側ステージ入り口上の、横一面に広がる大きなモニター。
そのモニターが付き、黒皇の姿が映る。
「おっ、まずは俺か?
じゃあ……夢野学園音戦部2年!闇野黒皇でーす!よろしくお願いしまーす!」
自己紹介が終わると、モニターの下画面に名前が表示される。
「同じく望月花です。よろしくお願いします♪」
「同じく龍星一瞬です。よろしくお願いします!」
花は挨拶をしながらお辞儀をし、
一瞬は言い終わってからお辞儀をする。
「お、同じく笑証心です!よろしく……お願いしますっ!」
歌い踊っている最中ではないせいか、
心は少し緊張しながら言い、お辞儀をする。
それぞれ挨拶が終わると、同時に起こっていた拍手が、歓声も加わりさらに沸き起こる。
「どおりで上手い訳だよ!!やば!!」
「noway!!」
「よろしくお願いしまーす!
で、さっき黒皇が夢野学園音戦部って言ったんだけど、俺達は……せーの!」
「『Dreams』!」
「⋯⋯っていうグループ名で活動します!
えー、改めまして!私Y.は、これからは夢野勇、そしてDreamsの一人として活動していきます!
これからも……いや、今日から夢野勇そしてDreamsの応援……」
「よろしくお願いします!!!!!」
そう言った後全員でお辞儀をする。
このライブ史上最大と言っても過言ではないほどの歓声と拍手が沸き起こる。
コメントでも先程の自己紹介を超えるほどの衝撃でさらに盛り上がっていた。
「サプライズすぎるって!!涙出てきたんだけど!?」
「俺はこの時のために生きてたんだろうな……本当に応援しています」
「I'm rooting for Dreams!」
「本当はここで終わりにする予定だったんだけど……全体の夢が決まってないんだよな〜」
「じゃあ!せっかくだし今決めようぜ!」
「ああ、そうしよう!えーっと、何を目指そう……」
「ふむ……音楽を軸に活動している人たちの憧れであり夢といえば……
あれだろう?」
「ああ、あれ……ですね!」
「『あれ』って……」
「なんだ?」
「なんですかっ?」
黒皇と心が同時に言う。
「おいおーい!察しが悪いな2人とも!」
「まぁまぁ。ならヒントだ。
世界的に有名な音楽の大会で、キャッチフレーズは、『掴め、音の一番星』。
主催企業のキャッチフレーズは、『音で世界を平和に。音で人生を明るく。』
これで分かっただろう?」
「あっ、あれか!」
「あれですねっ!」
「勇、お前はわかるだろう?勿論、目をつけていないとは言わせない。」
「当たり前だろ!じゃあみんなわかってるなら発表しちゃおう!」
ファンのみんなー!俺たち、『WMCの優勝』を目標に活動していくぜっ!」
・WMCとは?
WMCはその名の通り音楽の世界大会である。
参加者はヴォーカル、ダンス、バンド、吹奏楽、アイドルの5つの部門から1つ選び参加する。
3月の中旬から下旬にかけて開催され、30位以上になるとその上のWKMCに参加できることができる。
「まぁそんな訳で!改めまして、これからDreamsを……」
「よろしくお願いします!!!!!」
それぞれの視点から見てるファン達に、円になり手を繋ぎながらお辞儀をする。
「初代の無念を子が引き継ぐ……いやアニメか!」
「頑張れ!応援してる!」
「Wecandoit!」
「응원합니다!」
「という訳で!やることも全てやり切ったし今日はここら辺でおしまい!約5時間!聴いて、見てくれて本当にありがとう!色んなことも喋れたしマジで楽しかった!次のライブもお楽しみに!あ、ちゃんとブルラ(BlueLineの略語)の公式アカにも教えるから、ご安を!とりあえずそれまで……またねー!」
そうが勇が言うと5人は楽屋へ戻っていく。
「楽しかったー!ありがとう!」
「過去最高すぎて泣いたわ」
「人生が嫌になってましたが今回の報告で希望を取り戻せたような気がしました。」
「Goforit!i'msureyou'llwin.」
たくさんの視聴者がいる中、配信も終了。
「は~っ……疲れた~
あっ、美華さん!」
楽屋に戻るとそこには美華がおり、机の上には4人のバックがあった。
「皆様お疲れ様でした。本当に……今まで以上に素晴らしいライブでした。」
「へへっ、サンキュ!今回は俺だけじゃなくてみんなの力があるから……」
「いや、俺たちはお前と美華さん達の指示にしたがっただけだ。ここは誇るべきだ!」
「黒皇様の言う通りでございます。曲の制作に振り付け、今回のライブの内容や会場の選択、そして衣装……元の部分を考え、制作したのは勇様です。私達はあくまでお手伝いをしていただけでございます。ですから……
存分に誇るべき、なのですよ。」
「……美華さん……みんな……なら、遠慮なく誇らせてもらうぜ!
このライブは、俺の勇気がなきゃできなかった!けど、それはみんなが協力してくれたからこそこんなすげぇライブができた!本当にありがとう!」
「お礼を言われる筋合いはないぜ。もしお前がいなかったら、こんな感じで出会って一緒に歌って踊る、なんてことはできなかった。それにさっき言った通り、俺達はお前の指示に合わせただけだ。本当にお前はすごいぜ……だからこそ、俺達からも礼を言わせてくれ。
こんな素晴らしくて、めちゃくちゃやりがいのあるライブをしてくれて……」
「ありがとう!!!!」
4人一斉に言う。
「……!ああ!
そうだ……!せっかくライブが終わったんだし、打ち上げってことでお泊り会しようぜ!ビルでさ!」
「おっ、いいな!それ!」
「前回は私達だけでしたもんね。ふふっ……♪ますます楽しくなりそうです♪」
「10年ぶりのビル……あの時の興奮を再び見せてもらうとしよう。」
「どのような感じかわかりませんが……とにかく楽しみます!」
「あっ、そういえばには話してなかったな。ま、行ってからのお楽しみってことで!」
「こいつの家はすごいぞ〜なんせビル全体が自分ちだからな!」
「えっ!?そうなのですか……!?」
「まぁとにかく!早く着替えてビルに行こうぜ!ってわけで……せーの!」
「お疲れ様でした!!!!!」
──そう言うと、まず女子から着替え始め、全員着替え終わると5人はビルに向かった。
今回のこのライブ。それぞれの実力が示されたと同時に絆が深まり、多くのファンに名前を知ってもらえた……夢野学園音戦部始まりのライブなのである。
──打ち上げが終わり、深夜──
「はぁ⋯⋯疲れたぁ⋯⋯明日どうしよ。日曜だし休みにしようかな〜⋯⋯ん~⋯⋯
そーだ。こういう時こそ!BlueLineのグループ!」
夢野学園音戦部という5人のグループを開く。
「さて、メッセージを……
『今起きてる人います?明日やります?それとも休みにします?』っと⋯⋯」
すると数秒してメッセージが返ってきた。
「やることがあるなら行くぜ!」
「今の所やることはあるのか?まずはそこからだろう。」
「何かありましたら私もいきます。」
「私も⋯⋯皆さんがそうするなら⋯⋯!」
「まぁそうだよなぁ⋯⋯うーん⋯⋯」
悩んだ末、勇はこう送った。
「『じゃあ、とりあえず何かあったら言うわ』っと。」
(とりあえずみんなここに居るんだし、ビルでやるのもいいか……)
勇はスマホと目を閉じ、眠りにつこうとする。
しかし、あるひとつの事が気になり眠りにつけない。
(コメントであった、『先代』とか、まるで前に俺たちみたいなグループがあったかのようなコメントはなんだったんだろう⋯⋯まぁ気にしても仕方ないし⋯⋯)
おやすみ⋯⋯)
気にしないようにし、改めて眠りについた勇だった。
次回!
「予告~激戦に向けて~」
──Dキャラ紹介!──
さて、今回のDキャラは~?こちら!
・鐘鳴麗舞
ダンスを教えてる執事さん。
元々は世界で15位以内に入る有名ダンサーだった。
・音海鈴音
歌を教えてるメイドさん。
元々はその上手さで世界に名を響かせていた程の
有名ヴォーカリストだったが、ある理由で続けられなくなったため、メイドとなった。
・中野文芽
・木之本三柚李
衣類を担当しているメイドさん達。
文芽がデザイン構成と装飾の作成、
三柚李が裁縫、採寸を担当している。




