【遠山奈妓視点】鹿島眞帆エピローグ『白魔法』
「ここに居たんですね」
屋上で寝転がりながら魔女ストをやっている眞帆先輩を見つける
ラインしたのに全然返信してくれないから学校中を探し回るハメになった。
「うむ…白か…王道にて頂点…」
「どこ見てんですか///」
慌てて、スカートを抑えながら眞帆先輩から離れる
今日は履いてて良かった。
「眞帆先輩、今回のイベント難しくないですか?ちょっと手伝って下さいよ」
「下着見せてまで頼まれたら断る訳にはいかんな」
「下着見せたのは不可抗力なんですがねぇ…」
眞帆先輩の横に私も寝転がって一緒に魔女ストをする
寝ながら腕だけ動かしている姿を他の人に見られたらどう思われるのだろう?
交霊術?UFO呼び?それとも死ぬ間際の虫?
「闇の炎に抱かれて爆ぜろ」
モンスターの巨体が一瞬にして消し炭になった。流石、ランカーの眞帆先輩だ
「いやー助かりました、ありがとうございます。」
「…これくらいの敵ならお主でも倒せないか?」
「え?い、いや、安定して倒せないんですよ」
横向きに体勢を変えた眞帆先輩と眼が合う
「我のことを気にかけてくれたのか?」
「…ま、まぁ」
バレてしまった
実は眞帆先輩のランクが少し下がっているのを気にしていた。
詩織さんとのことをまだ引きずっているのだろう。この前の特訓に付き合って貰ったお礼もかねて彼女と一緒に魔女ストをすることにしたのだ
「あ///ありがと」
「え、えへへ」
急にいつもの厨二口調じゃなく、素の口調で素直にお礼を言われたので面食らった
やけにぎこちない笑顔を返してしまった。
「ぱんつ見たら元気でた///」
「ぱんつ見せたのは不可抗力なんですがねぇ…」
そっちじゃないのだが、素のテンションで言われると余計に恥ずかしい
「お返しするね」
「え?」
お返し?まさか眞帆先輩もぱんつ見せてくれるのか?
意外とエグいの履いてたらどうしよう
ぱんつ見せて貰うのって浮気に入らないよね?
チュッ
「わっ!」
首筋を吸われた感触
そうだった!この人これやってくるんだった
「またですか!?お前は彼女か!?」
「おお、新ガチャか…我の眷属がまた増えるな」
「興味無くなっとる!」
首筋のキスマークを擦る
まだ本当の彼女にも付けられたことないのにどうすんだよ。これから会う約束してるってのに…
しょうがない、またあの作戦で行くか…
立ち上がってもう一度、眞帆先輩を見る。彼女は既に新ガチャに夢中だ
結局この気まぐれな猫には終始振り回されっぱなしだったな…まぁそこが可愛いんだけど
※『平身低頭になる』作戦は結衣には効きませんでした。




