06 結末
どうしてこうなった。
ただ今の俺、いつものお屋敷のいつもの居間で、
いつも通りに床の上で正座。
つまりは、いつも通りのお仕置きモード。
「残念だ、アラン」
「フルリちゃんもゼシカも、とても喜んでいたのだがな」
俺も残念だよ、リリシア。
今回は上手くいくと思ったんだけどな。
「純真な乙女心をもてあそぶなんて、ひど過ぎますっ」
本当ヒドい結末だよな、マユリ。
途中までは完璧だったのに。
「どうしてこんな悪巧みを……」
そうだな、ユイ。
バレさえしなければ悪巧みじゃなくて、みんなが幸せな計画だったんだ。
「お引越し、失敗だったのかしら」
それは違うよ、ハルミスタ。
俺がアレするのに場所は関係無いんだ。
あえて言うなら、俺だから、かな。
「……」
あー、ごめんね、プリナさん。
せっかくの平和な暮らしを騒がせちゃって。
「つまりは、いつでもどこでも誰と居ても、アランさまはアランさまなのですよぅ」
まさにその通りだよ、ニエル。
環境に左右されないブレない男なんだよ、俺は。
ちなみにメリルさんは、あきらめ顔でジオーネにてお留守番中。
あー、フルリとゼシカさんから、めっちゃ哀しげなお顔でにらまれております。
本当、どうしてこうなった。