01 新生活
『リヴァイス 45 若旦那と かしましい新生活』の続きで、
『特使公爵』アランのお話しです。
お楽しみいただければ幸いです。
どうも、アランです。
異世界生活、最近いろいろ様変わりなのです。
ずっと住んでいたあのお屋敷も、さすがに10人家族では手狭ということで、
ジオーネの街にある『平和の館』という大きな施設へと引っ越ししました。
俺、フルリ、ゼシカさん、メリルさんは、ジオーネへ。
リリシア、マユリ、ユイ、ハルミスタ、プリナさん、ニエルは、そのままあの屋敷に。
家族離ればなれ、と言いますか、妻四人と別居。
ついに愛想を尽かされたかとお思いでしょうが、さにあらず。
これはアラン家ならではの家族円満への秘策なのですよ。
実は引っ越し前から試験していたのです。
妻たちの監視抜きで、どこまで俺の『モンスター』を制御出来るのか。
そして、その結果がこれ。
俺とフルリとゼシカさんをセットにしておけば『モンスター』は充分抑制可能との判断が、妻たちから下されたのです。
何度か三人だけのぶらり旅をしてみたけれど、大きな問題は起こらなかったので。
と言うか、問題を起こす前にゼシカさんが俺の『モンスター』を叩き潰します。
主に精神的に。
もちろんフルリの抑止力もかなり効果的、と高評価。
そして、俺も妻たちも適度に息抜き出来たことで、家庭内は以前より円満に。
素晴らしいですね。
過度の束縛よりも適度な自由。
もちろん、妻たちへの家族サービスは忘れずに。
そう、これがアラン家の新しいカタチ。
『異世界とっても良いところ』
最近、ますます実感しております。