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料理は皆が美味しく楽しく食べられるようにしよう!

昨晩の食事はエルミーヌさんの話を聞いて王宮の料理長たちでアレンジしたとあって、普通に美味しかった。

料理の内容はステーキや鳥の丸焼きのような肉料理にパン、ポタージュスープ、サラダ、その他付け合せ…と結構ボリューミーだったが、食べられないほどではなかった。

タケル青年が考案したぎとぎと&調味料MAXの料理と違って味が濃すぎず辛すぎないし、肉の焼き加減も丁度いい。

エルミーヌさんに教えていたポタージュスープのレシピもちゃんと再現できている。

ただ惜しむらくはサラダにドレッシングがなくて生野菜サラダだということと、パンがカチコチだということ。

知識不足。本当にただそれだけだと私は思う。

しかしマリア達的には微妙だったようで、


「アイネス***ノ、ツクル、リョウリノ、ホウガ、オイシイ。」


という、なんとも辛口な評価をしていた。

そんな事を言いつつもちゃんと出された物は完食していたし――――イグニはサラダの9割を私に押し付けてきたけれども、身も蓋もない評価に関しても料理人達に分からないように日本語で話していたので許してあげよう。

それより料理長と副料理長らしい人達とが私の方を見てソワソワしたりどよめいてたりホッと安堵してたりと百面相を繰り広げていたことが気になった。


そして客室に戻ると、マリアの隣で私は渡りの魔鏡を使ってダンジョンに置いてある全身鏡と繋いだ。

ベリアルとの定期報告だ。

ディオーソスさんに教えられた呪文で鏡と鏡の接続を繋いでみると、全身鏡の前にいるベリアルさんとフォレスさんと対面した。

ベリアルにダンジョンの事を聞いてみると、いつもと変わりなかったらしい。

突然他のダンジョンマスターがやってくることもなければ、如何にもトラブルを抱えていそうな人がやってくることもなかったようだ。

その後マリアが今日起きたことを話したのだが、そこからが大変だった。


最初はニコニコと笑顔で聞いていた二人が、マリアの話を聞くにつれて段々とその表情に陰りが現れた。

最後の方になると、完全に青筋を立ててお怒りの様子だった。

多分、入浴中の出来事を聞いたんだと思う。

全ての報告が終わった後、ベリアルが今からケネーシア王国に行って不穏な輩を滅しましょうかと物騒な提案をしてきたが、それは丁重に断らせてもらった。

ベリアルがやろうとしたら王国まで滅してしまいそう。

ひとまず、ベリアル達はダンジョンの経営に集中。

何かがあればイグニ達が対応、ということになった。

正直イグニやマリアだけでも国を滅ぼすくらい簡単に出来そうだけど、近くにいるということで何かあっても止められる。

まるで不発弾を持ち歩いているような気分だ。


そして王国で迎えた二日目の朝。

王宮料理人が用意してくれた朝食のサラダとソーセージとパンを食べ、早速城下町へ…と考えていたのだけど、トラブルが起きた。


「「「タリナイ!」」」


食欲旺盛なイグニとマリアとサバトラがおかわりを要求してきたのだ。

魔物達はその種族によって食事量が増減する。

簡単に言えば、強い種族であれば強い種族であるほど食欲旺盛だ。

ベリアルやイグニ並に強い魔物は一度大量に食事をとって、基本寝床周辺を徘徊する程度しか活動しないでエネルギーを保存するか、その種族にとって最もエネルギーを摂取しやすい方法で食事をする。

前者はイグニのようなドラゴン系タイプ、後者はマリアのようなサキュバス系タイプの食事法だ。

私のダンジョンにいる時は活動範囲がそこまで広くないこと、毎日三食<ネットショッピング>で得た栄養豊富な食材をふんだんに使った料理を食べていたので問題はなかった。

しかし王国で出された食事はこの王国内で育てられている食材を使っている。

此方の世界では畑に肥料を混ぜたり、肉として使われる家畜類に栄養たっぷりな食事を十分与えたりといった政策を取っていないので、地球産の食材に比べれば一つ一つの食材に含まれる栄養価が低いのだ。

更にこの世界にある料理方法といえば焼く7割、茹でる2割、煮込む1割の3つだけ。

ただでさえ栄養価の高くない食材たちが、調理過程でドンドン栄養素が壊れてしまうのだ。

その結果、ダンジョンで出されている量と同じ分だけ用意されても、十分にエネルギーを摂取出来なかったという訳だ。

マサムネとジャスパーとライアンは人間と食べる量が殆ど同じだから不満はなかったけれどイグニとマリアは人間の何倍ものエネルギーが必要となる。

夕食後の時点でなんとなく違和感はあったらしいが、朝食の時にそのエネルギー不足に気がついたのだそうだ。

言われてみれば、私も同じ違和感があった。

十分食べたはずなのにも関わらず、若干満たされてないように感じる。

騒ぐ程のものでもないけれど、なんとなく物足りない感じがするのだ。

きっとこれが、エネルギー不足というものなのだろう。

サバトラ?サバトラは単純に大食いなだけだ。


二人を満足させられる程の量をこの王宮内で用意させようとなると、王宮内の食料庫が空になってしまう。

明日パーティーがあるのに食材がないなんて状況に陥れる訳にもいかない。

なので、僭越ながら私が王宮の調理場を借りて追加の朝食を用意することになった。


幸い<ネットショッピング>で買いだめして<アイテムボックス>に置いていた食材もあるし、二人の食事を用意するだけなら私一人でも出来る。

ひとまず満足感があって短時間で作ることが出来るパンケーキを用意することにした。

料理人の縄張りとも言える調理場を借りても良いものかとも思ったのだけど、案外あっさりと貸してくれた。

それどころか、中世の台所に悩む私に使い方を教えてくれて食材のかき混ぜなんかを手伝ってくれる。

こういう時、料理人や技術者で有り難いのは言葉を使わずとも手順を見ればすぐに理解してくれるということ。

別の世界の調理器具とも言える泡立て器なんかも、やり方さえ見せれば通訳なしでもすぐにやり方を覚えてくれた。


こんなによそ者である私に優しいのは、テオドールさんやエルミーヌさんのお陰かな?

いや、もしかすると私の作るレシピを見て学びたいのかもしれない。

勝手にレシピ本を盗むのはアウトだけど、見て覚える分には実に構わない。

むしろ、私から見て覚えたレシピを研究して美味しくアレンジをしてほしい。

絶対自分で作るより此方の料理人の方が美味しいだろうし。


黙々とパンケーキを焼いて何枚も積み上げ、デザートに出す予定だったフルーツを切って盛り付け、最後にお好みでシロップや生クリームやバターを載せれば完成だ。

イグニにはフルーツとかの代わりにベーコンと目玉焼きを盛り付けておいた。

手順自体はとっても簡単なので、料理人の皆さんにイグニ達の追加の朝食は任せて私は昼食用のお弁当を用意することにした。

絶対昼食の時にも騒ぐだろうと分かっているからね。


朝食が洋食だったので、昼食は和食メインにすることにした。

流石に炊飯器を目の前に出す訳にはいかないのでレトルトご飯をお鍋でパックのまま温め、おかか、昆布、焼き肉などを出来上がったご飯を入れておにぎりにする。

唐揚げや卵焼き、きんぴらごぼうとかも全員のお弁当箱に入れていく。

今回の街探索に同行するのはマリアとライアンとマサムネだっただろうか?

イグニは引き続き騎士団の鍛錬場で指導の仕方を教えてもらいにいき、ジャスパーは人の多い街に行く気はないと今日は一日王宮に留まるそうだ。

サバトラは気が向かないからという謎の理由で同行拒否。取り敢えず王宮周辺にいて悪さはしないと約束はしてくれたので許可することにした。

お弁当が7人分。結構な量である。

しかし、私がお弁当を作っていることに気がついた30代くらいの副料理長さんが新米数人に声を掛けて野菜を切ったりするのを手伝ってくれた。

料理のプロということもあって、野菜を切る手際が私よりも早い。

一度手順さえ見れば卵焼きやおにぎりは簡単に真似してしまえる。

私がしなきゃいけない事と言えば、唐揚げを揚げたりきんぴらごぼうを炒めたり盛り付けをしたりとかそんなものだ。

それも今料理長と副料理長が見て手順を覚えているところだし、殆ど手間がなくて助かる。


「******、************。」

「***************。」


そんな事を思っていると、見習いさんらしい料理人達が何か話しているのが聞こえた。

私はその会話の内容が気になって、オペレーターに通訳を頼んだ。

見習い二人の会話が聞こえてくる。


『この食材は確かあそこのお嬢さんが用意したらしいな』

『一体どこから用意したんだろうか…、もしかして、マジックバッグでも持っているんじゃないか?』

『有り得なくはないな。ダンジョンの主というならマジックバッグなんて貴重な物も持っているだろうし。』


どうやら私の用意した地球の食材が気になるようだ。

使ったのはマジックバッグじゃなくて<アイテムボックス>なんだけど、敢えてそれを修正しなくてもいいだろう。


『しかし、本当にあのお嬢さんがダンジョンの主なのか?どう見てもどっかの貴族の子供か元貴族の出の侍従ぐらいにしか見えないぞ』

『馬鹿、そんな事言うなよ。』

『だって、ダンジョンの主って言ったら俺達の言う所の王族とか貴族みたいなもんだろ?そんな子がわざわざ魔物のために自分で食事を用意するか?』

『そりゃまあ、気持ちは分かるけどな…。』

『もしかすると本当はあのドラゴンやリリスの方がダンジョンマスターで、あのお嬢さんはただの傀儡だったりしてな。』

『それに何の意味があるんだ?』

『ほら、人間がダンジョンマスターの方が人間に取り入れやすいとか…』

『おお、怖っ。』


見習いさん達は私が聞いていないと思ってコソコソと小声でそんな事を話している。

まあ、確かに私はイグニ達に比べるとカリスマ性や存在感というものがない。

ダンジョンマスター達のパーティーではそれで見事に主従関係逆転させて見せかける事も出来たし、彼らがそんなことを考えてしまっても仕方ないだろう。

しかし、それを仮にも私の前で言うか?

もしも私が彼らに言ったらどうするとか思わないのか?


『にしても、本当に美味そうだよなぁこれ。』

『確かにな。ダンジョンの魔物達はこんなのを毎日食べてるのか…。羨ましい限りだな。』

『なあ、ちょっと摘んでみないか?』

『はぁ?そんなの駄目だろ。』

『良いじゃないか。一口ぐらい食べても。どうせ、魔物の食べる料理なんだし、こんだけあるんだからさ…』


そう言って、お弁当の一つから食べ物を摘もうとする見習いさんの一人。

おいおい、王族の食べる料理だったらそれは重罪に当たるのではないだろうか?

魔物の食べる料理だからって取っていいという話でもない。

むしろ、国の滅亡を掛けた大惨事に関わる話だ。

私はその見習いさんのつまみ食いを止めようと、後ろを振り返った。

だがその前に、つまみ食いを止める人がいたのだった。


スコーンッ!

『イテッ!!』


つまみ食いをしようとしていた見習いの一人の頭を、先程まで私の横に立っていたはずの副料理長の男性が後ろからお玉で殴って止めたのだ。

とってもいい音をしていた。

見習いさんは殴られた頭を抱え振り返ったところ、副料理長の存在に気がついて顔を青ざめさせた。


『全く、料理人が摘み食いとは何をしているんだ?食べ物の恨みは恐ろしいと教わらなかったのか?』

『ひっ、副料理長…!』

『良いか、魔物っていうのは人間よりも自分の所有物、食べ物に関して独占欲が強い。今は友好に接してくれているが、自分の食べ物を盗まれたと知ったら完全にキレるぞ。それこそ重罪どころの話じゃない。』

『も、申し訳ありません!』

『本人のいる前じゃなくて良かったな。もしも見られている前でそんなことをしたら、お前が昼食にされるぞ。』


冷静に正論を並べて見習いに説教をする副料理長の言葉に、顔を更に青くさせる見習い。

全くもってその通りである。

イグニ達魔物の抱く“食べ物の恨み”は、本当に凄まじいのだ。

一度ネア姐さんのプリンをアーシラ姐さんが間違って食べてしまった時、それはもう激しいキャットファイトを繰り広げた事があるのだ。

自分の所有物と食べ物に関して何かされれば、彼らは容赦なく物理に走る。

つまりは容赦がないのだ。


『それに、お前たちは何か勘違いしているが、今彼処で料理をしているお嬢様は間違いなくダンジョンの主だぞ。これは推定じゃない。確信だ。』

『え、そうなんですか?』


そこに、料理長までもが彼らの会話に参加して、見習い二人を諌めた。

料理長の言葉に、驚きを見せる見習い二人。

そんな彼らに対し、料理長はお弁当を指差して言った。


『この食事のメニューを見ていればすぐに分かるさ。』

『食事、ですか?』

『ああ。これらの食事は全て容器の形や中にいれる食べ物の割合、それに盛り付け方まで違っている。これは、食べる魔物一人一人の好みや食べる量に合わせているんだろうな。普通の侍従が料理したのなら主人の奴の食べる物のみ盛り付けや量に目を配って他は全部同じものにするだろうが、こいつらは全部平等に目を配られている。』

『い、言われてみれば確かに全部容器も中身も違いますね…。』

『全員の好みを把握出来て、平等に気にかけることが出来るのはダンジョンの主様本人ぐらいだろう。』


料理長の説明に、感銘の声を上げる見習い二人を横目に、私もつい驚いてしまう。

確かに皆の好みに合わせてお弁当の容器や中身を変えているけれど、それを赤の他人に気が付かれるとは思わなかった。

流石、調理場の長をしている人だ。

容器やメニューの盛り付け方だけで、此処まで気がつくものなのか。


『それに昨晩、彼らが食事している所に副料理長といたけれど、彼らは食事を一切残さなかった。普通の魔物だったら、嫌いな物はそのまま手を付けずに残すだろう。ドラゴンだっていうイグニレウス様だって、野菜をそこのお嬢様に殆ど移してはいたが数口はちゃんと食べて残さなかった。これは、誰かが食べ物を残さないように言っているからだろう。』

『それに、俺達は以前彼らのダンジョンが土産として譲渡してきた食糧を試食させてもらったが、明らかに俺達の作る料理の何倍も美味しかった。だが彼らは食事中に俺達の料理に対する批判の言葉を上げていない。もしかしたら途中で言っていたのかもしれないが、それらは俺達に分からない言葉で言っていた。謁見の間で国王様相手にタメ口で話す魔物たちが、わざわざ料理を作った俺達に気にかけたとも思えない。そうなると考えられるのは、ダンジョンの主が配下の魔物たちに「出された食事は残さないこと」「食事中料理を作った人の前でその料理への文句を言わないこと」を教え込んでいたってことだ。そんな事を教えるのは、普段から料理を作っている人ぐらいだ。』

『な、なるほど…。』

『だから、そんな下手な勘ぐりはするなよ。言葉が分からないって言っても相手はダンジョンの主様だ。舐めて良い人じゃそもそもないんだ。』

『は、はい!』


料理長、副料理長の推理に、私はついつい感銘してしまう。

彼らの言っていることは、間違いがない。

普段から料理を作っていて、昔から母にそう教え込まれていた私はイグニ達にもそうするようにと教えていた。

もしも破れば、その場でその食事を取り上げるぞと軽く脅しを掛けつつだ。

だからイグニ達は自分の嫌いな食べ物を減らしたり、人に押し付けたりをするものの絶対に完食するし、文句を言う時は食事が終わった後で下から頼み込むように言う。

別に誰かに褒められるためにでも、誰かに指摘されるためにそう教えていたわけではないのだが、こうも見抜いてくれるとなると感動してしまう。

流石はプロの料理人。

料理に関する推理となると、こうも頭が働くものなのか。


私は揚げ上がった唐揚げをお皿に乗せて、見習いさん達と料理長がいる方へと歩いていく。

私が来たことに驚きを見せる彼らの前で私は唐揚げの一つを爪楊枝で刺す。

そして揚げたてほやほやのそれを、先程摘み食いをしようとした見習いさんの口に突っ込んだ。

出来たてほやほやの熱々の唐揚げをいきなり口の中に突っ込まれた見習いさんは当然、お口の中が火傷する。


『あっつっっ!!!』

『ははっ、良かったじゃないか。摘み食いせずとも食えたぞ。』

『折角可愛くてお偉いお嬢様がわざわざその手で食べさせてくれたんだ。しっかり味わえよー』

『むごっ!あっふあっ…!』


料理長と副料理長に笑われながらそう言われた見習いさんは、唐揚げの熱さに苦しみながらそれを味わう。

それを見ながら、私は料理長と副料理長にも唐揚げを一つ爪楊枝で刺して差し出した。

二人は驚きながら唐揚げを差し出す私の方を見て、自分を指差しながら尋ねる。


『食べて良いんですかい?』

「この場所を借りさせてもらっているお礼です。」


私が頷いてみせれば二人はおずおずと私から唐揚げを受け取り、息を吹きかけて冷ましながら口に入れた。

暫くその熱さに驚きつつも、ゆっくりと咀嚼し、唐揚げの味を確かめる。


『美味い!これは魔物達が気に入るのも無理はないな!』

『外側はサクサクしているのに中身はジューシー…。甘じょっぱい独特な風味は、先程肉と一緒に袋に入れて揉み込んだ茶色い液体のおかげでしょうか?油の中に入れた時は驚きましたが、あまり油っこさを感じさせませんね。』

『これを俺達の方で再現出来たら面白そうだな。これも研究してみるか…。』


流石プロの料理人。

ただ味を楽しむだけじゃなくて料理の分析までしている。

こうやって料理への熱意が凄まじいから料理長副料理長までになり上がれたんだなぁ。


出来た唐揚げをさっさとお弁当箱に盛り付ければ、お弁当の完成である。

全員のお弁当をてさげ袋に入れる。

イグニのお弁当、重箱にしたけど足りるかな…。

そう思いながら、使った調理道具を洗おうとしたところ、料理長達に止められた。


『大丈夫だ。洗い物は見習い達にさせるから洗い物はしなくて良いぞ。』

『それを持っていくのかい?だったら手伝おう。』

「良いんですか?」

『勉強にさせてもらったよ。また機会があれば教えて欲しい。』


副料理長が私の代わりにお弁当の入った袋を持ち、エスコートしてくれる。

料理人さん達全員に見送られながら私は調理場を後にした。

これでようやく、城下町に行くことが出来る。

私はイグニ達が待っているであろう部屋へと戻ったのだった。



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